祖母の元気の秘訣を知った私は、今日も歯を磨く
私の祖母は90歳をとうに超えている。
たぶん年の割には元気な方で、一人暮らしをしている今も、洗濯などは自分でするし、食事も、昔に比べたら量は減ったものの、割と毎日しっかり食べているようだ。
私は遠方に住んでいるため、祖母に会えるのは年に数回。
この前の帰省の時は、「さすがにもう固いものは食べれないよな」と、柔らかめのお菓子をお土産にしたのだが、祖母は、親戚からもらったらしきクッキーをパクパク食べていた。
まだ全然固いものを食べられるじゃん、と少しびっくりした。
そういえば昔、母に、祖母の元気の秘訣を尋ねたら、「歯が丈夫だからよ」と言っていたことを思い出した。
歯が丈夫ならご飯をしっかり食べられて健康に長生きできる、というのが母の持論だ。
実際に祖母がそれを体現しているから、妙に説得力がある。
というのも、祖母は虫歯になったことがほぼないらしい。
あくまで母の推論だが、祖母は幼い頃、お手伝いさんに育てられていたため、食事の口移しや噛み与えがなかったのはもちろん、スプーンや食器なども大人と共用ではなく、虫歯菌に感染しなかったのではないか、とのこと。
3歳頃までに虫歯菌に感染しなければ、その後も虫歯になりにくいと聞いたことがあるので、祖母が虫歯にならなかった理由はそれかもしれない。
とは言え、もちろん、祖母自身の努力もあったに違いない。
いかに虫歯になりにくい環境だったとは言え、さすがに口腔ケアを怠っていたら歯が丈夫なままではいられないはずだから。
そんなわけで、母の話と、祖母が今も固いものを食べられているという事実から、祖母の元気の秘訣は「歯」だろう、という見解に至った。
残念ながら私はこれまで何度か虫歯になったことがあるので、祖母のように「虫歯ゼロ、お口の健康バッチリ!」みたいな状態で年を重ねるのは難しいかもしれない。
でも、今の状態をキープできるよう、努力はしたい。
だから私は、定期的に歯科検診を受けている。
そして、全く関係ないかもしれないけれど、祖母が愛用している歯磨き粉を真似して買った。
毎食後、10分くらい歯磨きをするようにもなった。
私も祖母のように、いつまでも、好きなものをたくさん食べていたいから。