ただ貴方に言いたかったのは

あなたのスーツ姿を見ると
とても凛々しく
私の背筋まで伸びてしまいます。
しゃんとした貴方が私を見つめてくれる時間
どこか包み込まれているような
とても幸せな時間に感じるのです。

亭主関白が好きな私は
九州男児顔負けの貴方に

『　　　　俺の背中に　ついてこい　　　　』

そう言いながら逸れないよう
そっと手を握ってくれるような時間が
嬉しくてふわふわ浮いているような
そのままどこかへ飛んでいってしまいそうな
幸せでたまらない
そんな感覚でした。

あなたの後ろ姿を見ると
どこか寂しさと哀愁を感じます。
ひとりで1歩1歩踏みしめて歩いている姿に
今までの人生の年月と苦労を感じます。

ひとりで必死に努力してきた仕事も
一途に想い大切に守ってきた家族も
人に倍尽くしそれ以上に愛されてきた人脈も
あなたの周りにある幸せも
一つとして取りこぼすことなく守りたい
貴方が人生に困ってしまった時
どうか寄り添ってあげたい
貴方が自分で乗り越えようと頑張り
人に助けを求めてしまうことを忘れてしまった時
少しでも心の癒しになりたい
何も出来ない私が本気でそう思ってしまったのです。

あなたの笑顔を見ると
胸が弾み心が踊ります。
溶ろけそうな優しい目で
綺麗にびっしりと並んだ真っ白い歯で
頬を赤らめながらスライムのように
幸せそうに笑う貴方から
人に囲まれ愛されてきた人生を感じます。
だから私ももっと嬉しくなって楽しくなって
突飛で意味がなくて
貴方がハッと驚くような
貴方の注意をひけるような
貴方に笑ってもらえるような
私と一緒にいる意味を感じてもらえるような
そんな言葉を用意しておくんです。

貴方にもっと見てほしい
貴方に認めてもらいたい
私だけを感じてほしい
ただの自己承認欲求とは違って
赤の他人なのに
貴方にだけはわかってほしいんです。

分かってます、
これもただの自己承認欲求だってことは。

貴方が怒っているところを見ると
怒られる恐怖の反面
縁が切れてしまうのが怖いと思ってしまいます

私が貴方を選び
貴方が私を選んだ理由を
どこか探したいと思ってしまうんです。

きっと、あるんだよ。ね。

そうだよね、、、？

他の子と差別化してほしいんです。
自己肯定感がゴミみたいに低い分
自尊心やプライドがありえないくらい高い分
貴方に
貴方だけに
どうか私を認めて満たしてほしいんです。
だから貴方に怒られている時間も
貴方を怒らせている時間も
全部大好きです。
貴方に優しく怒られると
気をつけなきゃと思えるから。


自分勝手でごめんなさい。

今世で出会う人は
前世でも来世でも何かご縁があった人だと
聞いたことがあります。

出会い方は最悪でも
貴方と出会ってしまった私は
前世、来世でどんな出逢い方をして
どんな関係だったでしょうか。

貴方の一番になれた日が
貴方と一緒になれた時代が
貴方に添い遂げ守られた時間が
あったでしょうか。

今世では
貴方にたった少しの時間だけ愛されましたが
来世でも
同じように
又はあの方よりもっと
愛されることができるでしょうか。

貴方は来世でも
今の貴方と私のような関係性で
貴方にも私が必要だと思い
私が生死を彷徨っている時に唯一助けてくれる
神様のような存在なのでしょうか。

ただ私が言いたいのは
貴方と一緒になりたかった。

貴方に人生をかけて愛されたかった。

ただそれだけなのです。

たとえ
いつ　どのような形で
2人が離れ離れになってしまったとしても
私は貴方の存在を　忘れることはないでしょう。

私が貴方を愛した時間も
あなたが私を愛した時間も
無かったことにはできません。

この世に
お互いが生きている限り
脳内の記憶や潜在意識として
そしてお互いが死んでしまっても
灰や骨になった肉片の記憶として
永遠に残り続けるのですから。