仕事休みに1人で銭湯に行った、その時の行動と頭ん中。


久しぶりに、銭湯に行った。

銭湯には、心を休めたい時に1人で行く。

4年ほど前。当時はよく学校やアルバイトの対人で悩んでいた。
その時は銭湯でお湯に浸かり、瓶のジュースを飲んだり、漫画を読んだりしていると心が落ちついた。

学校を卒業後、今はなんとか就職して1年目を迎えている。

同時に同棲も始め、忙しくなり中々行けていなかった。

前置きはこれぐらいにして、
早速今日の行動と、頭の中を書き出していく。
内容は絞ったりせず、全部書いていくためかなりの文章量になることも書いておく。

2023/1/15

雨が降っていた。
傘をさしていた。
懐かしげのある道を歩く。

銭湯が見える。
傘を閉じ、建物内へ。

靴を脱ぎ、鍵付きの靴箱に入れる。
鍵のナンバーは25、ニーゴだなーと思った。
ニーゴが好きだから。

靴 25

ここで、財布にお金が無かったことを思い出す。
ギリギリの手持ち。
入浴券(大人 500円)とレンタルタオル(50円)を購入する。

カウンターのおばさんは、他のお客さんと話している。
すみません、と券を渡す。

その際、靴の鍵は預けるかも聞く。
「サウナの人だけね」と返される。
じゃ、大丈夫です。と、やりとりをする。

休憩所を見ると、今日はまあまあ人がいた。
みんな漫画を読むなり、談笑するなり、テレビを見るなりし、各々がのんびり過ごしているようだった。
チラッと見たあと、レンタルのタオルを持って通り過ぎる。

脱衣所の入り口へと向かう。
のれんの色を二度見し、念のためと反対側も確認している。
ここんところ、赤と青で男女を判別しないようになってきている。

脱衣所にも、まあまあ人がいる。
制服を着た、高校生ぐらいの人もいた。

カメラ付きの機器は使用を控えなさい、というポスターが目に入る。
そうだった、とスマホの電源を切る。
こんなところで怪しまれる人生は嫌である。

サッと服を脱いだら、メガネを外す。
来る前に買った、使い切りのシャンプーとリンスに加えてタオル、ヘアゴムを持ち、お風呂場へ。

使い切りのものは、家で使っているものと同じにした。
今日はなんとなくそうしたいと思った。

ぼやけた視界が広がっている。
自分は本当に、本当に目が悪い。

洗い場に着くと、備え付けの石鹸ボトルを手に取る。
顔の目の前までボトルを近づけると、ようやくボディーソープという文字が見える。
そのまま使用する。

お風呂の匂いや、誰かの石鹸の匂いをそれとなく感じながら、シャワーを浴びる。

年末から例の感染症になってから、自宅療養期間を終えても、たまに嗅覚が曖昧である。
少し不安に思いながら、精一杯自分の使っている石鹸の匂いを嗅ぐと少しだけ香った。

現在、泊まりの仕事についているので職場でシャワーを浴びることが多いのだが、ヘッドの角度や高さが変えられて便利である。

銭湯のシャワーは操作の面で少し不便で、それがなんとなく良かったと思った。
不便を知ってるからこそ、普段便利であるありがたみがわかる。

視界は相変わらずぼやけている。
普段から周りを気にしてしまう性格には、それが心底助かった。
人の顔ははっきり見えないし、どこに、どれぐらい人がいるかもよくわからない。

家のお風呂以外の場所での、そんな状況。
それが新鮮であり、銭湯の醍醐味だと思った。

洗髪、洗身が終わると、ちょうど誰もいない《大人風呂》と言う名前の湯船へ。肩、腰、足の所で泡がブクブクしていて、寄りかかって楽しむタイプのやつだ。名前は忘れた。

入浴は、シャワーを浴びながら無意識に楽しみにしていて、ウキウキしていた。

かけ湯し、入浴。

すぐ隣のお風呂には、色んな動物の小さくて可愛い人形が沢山浮かんでいた。

アヒル風呂の動物版だと思う。
そこの動物を3匹ほど捕まえ、自分の横にこっちを向いた感じに並べてみる。
左からこりす、こぐま(白)、こぶた。
これが癒されるー

かなりリラックスして過ごす。
たまに自分の体の向きや角度を変えて、泡をあちこちにアタックさせる。
ぼやけた景色をぼーっと見たり、目を閉じてみたり、タオルに染み込んだ先頭の香りを思い切り吸ったりする。

普段はなんとなく考えてしまう不安なことなんて、何も思い浮かばなかった。

心がほぐれる感覚がした。

少しすると、すぐ隣の《こども風呂》的なお風呂に子連れが入ってくる。

そこには指人形みたいな動物のマスコットが沢山ぷかぷか浮いている。
おかげで、子供も少しは退屈しないで過ごせるんじゃないか、と思った。

少しして、自分の置いた3匹に子供が目を向ける。

咄嗟に、使ってどうぞと言う。
お母さんらしき人に感謝される。

誰の顔もよくわからない状況での会話はとてもしやすかった。

あがって水を飲む。

露天風呂へと向かう。
雨が降っている。

寒い。入る。

木の入浴剤の香りがした。

割と何も考えず過ごす。

たまに肩や首や足をマッサージする。
前にコンタクトをして入った時は、露天風呂の石の形や色をじっくりと見ていたことを思い出す。

15分ほど入っていると、お店の人がサッと入浴剤を追加する。
何も言わず一瞬で済ませてしまうのがクールだった。
透明っぽかったお湯が徐々に青色になった。

青色のお湯が綺麗だったから、でも写真が撮れなかったから目に焼き付けた。
青色に黄色い肌が綺麗に映った。

時間がかなり経った気がして、あがる。
水分補給とトイレを済ませて、そのほか色々済ませる。

マッサージ機を使ってみる。
全身疲労コース【極】みたいなやつを選んでから、12分ほどそこで過ごす。
腰の辺りがすごい効いた。

洗面台の髪の毛を取って綺麗にしてみる。
対人より掃除の仕事が向いていると思う。

軽く化粧した後、銭湯をスムーズに出た。

その後、バイト終わりの同居人と合流する。
秋葉原の居酒屋で、4人で新年会をした。

体調が万全ではなかったため飲酒はせず。
時々必死に吐き気のツボを押したり、トイレに籠ったりした。

初めて会う人が2人いて、最初は緊張しながらゲームの話を聞いていた。

相手が酔っ払い始めると、段々心が軽くなる。
罪悪感を感じなくなる。
思ったことをあれこれ言った。
それを面白いと言ってくれた人がいておかしかった。

名前を「みずいろ」と教えたのに忘れられ、「あおぞらさん」と呼ばれたのがおかしくて笑った。

人と集まることを久しぶりにして、話をして、少し自信がついて良かった。

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