マガジンのカバー画像

クリエイティブなPR

16
クリエイティブなアイデアだな〜と唸ったPRをまとめてみました
運営しているクリエイター

#SDGs

土を食べるレストラン。「土」の安全性を伝えるためにガーデニングブランドが行ったThe Soil Restaurant 【PR研究所063】

 東日本大震災をきっかけに「食」の安全性や「土壌」の安全性が注目されている2013年の日本で、驚きのレストランが開店しました。  その名も「The Soil Restaurant」  オーガニックなガーデニングブランドProtoleafが「土」の安全性を伝えるために、「土」のフルコース料理を考案しました。 (本当に食べられるのか、、ad forum動画よりスクショ)  コース料理は「ジャガイモの澱粉と土のスープ」「土のドレッシングを添えたサラダ」「土アイス」など、全て

太平洋に浮かぶたくさんのゴミを「国家」として申請「Trash Isles」 【PR研究所009】

 僕たちが生活する上で必ず出てしまうプラスチックのゴミ。ポイ捨てや投棄されたゴミは海に流れ着いてしまうケースもあります。そして太平洋に浮かぶゴミは、今やフランスの国土と同じ大きさ(!)にまでのぼるそうです。  それを受けた海洋環境NPO「Plastic Oceans」は、問題を認知させるためこの太平洋に浮かぶプラスチックゴミの島を「Trash Isles(=ゴミ諸島)」という「国家」として正式に認めるよう国連に働きかけました。  「ゴミの島を国連に加盟させてしまおう」とい

ゲーム空間に国家権力の届かない「検閲されない図書館」を設立 【PR研究所012】

 言論の自由を守るために活動するジャーナリストのための国際的NGO「RSF(国境なき記者団)」は、世界的ヒットをしたゲーム「マインクラフト」空間上に、国家権力の届かない「検閲されない図書館」を設立しました。  RSFは、世界中で起きているさまざまな問題に対して、真実を伝えようと「言論の自由」を第一に活動しています。近年は、インターネットの言論統制が厳しくなっている傾向にあり、政府当局が情報を制限したり改ざんしたりするようになってきています。  インターネット上の言論統制が

国民みんながスウェーデン大使に!現地の人に直通電話して聞くことができる The Swedish Number 【PR研究所065】

 スウェーデンは250年前、世界で初めて「検閲」を失くし、言論の自由を確立した国です。250年を記念し、観光局は言論の自由を存分に生かすようなキャンペーンを行いました。   +46 771 793 336 の電話にかけると、「スウェーデン大使」に直接繋がり現地のさまざまな話を聞くことができます。そしてなんと、「スウェーデン大使」には有志の全国民が対象になっていると言うのです。 (公式HPよりスクショ)  「スウェーデン大使」共通の電話を一つつくり、そこに電話がかかってく

生理用品タンポンの税率だけ高いのはおかしい...!ドイツの法律を変えたクリエイティブなPR 【PR研究所077】

概要 ドイツには「タンポン税」が存在することをご存知でしょうか。  ドイツを含む諸国が、生理用品タンポンを贅沢品として定めており、通常の税率7%に対してなんと19%もかかっていたのでした。ドイツは日本よりも比較的「大きな政府」として動いてきた歴史があります。ゆえにもともと税金は高めですが、タンポンだけを贅沢品とするのはちょっとイワカンありますよね。  そんな中、ドイツの衛生用品ブランドのThe Female Companyは、この問題について広く知ってもらい、現状を変える

トラックの荷台をメディアに。SNSの普及してないパキスタンで迷子を探す 【PR研究所078】

概要 パキスタンには、SNSそしてマスメディアも普及していない地域があります。そして毎年3000人以上の子供たちが行方不明となっている現状があります。  迷子の手掛かりを探すために、地方を走るトラックの荷台を「メディア」として使うというアナログなアプローチで、大きなインパクトを与えました。  NGOのRoshni Helplineを主体としたこのプロジェクトは、実際に3000を超える問い合わせがあり、7人の子供が発見されました。 (動画よりスクショ) 課題・背景①毎年