アメリカ・フロリダ州にある、一生解けない謎に包まれたコーラルキャッスル
アメリカ・フロリダにある観光地「コーラルキャッスル」をご存知でしょうか。
一見華やかそうなコーラルキャッスルは、恋に破れた男性がたった一人で築き上げた、何とも切ないお城なんです。
コーラルキャッスルを作ったエドワードは、30トンの石を一人で動かしたり、現在でも解明することのできない様々な謎が秘められています。
コーラルキャッスルを創り上げた人物について
コーラルキャッスルを作り上げた人物の名前はエドワード。
エドワードは、1887年にラトビア共和国で生まれました。
エドワードが26歳の時に10歳年下の婚約者アグネスがいましたが、結婚の前日にエドワードはアグネスから婚約破棄を言い渡されます。
その理由は
「年上すぎるから。」
16歳のアグネスからするとその10歳の差は埋めることができなかったのでしょう。
恋に破れたエドワードはラトビア共和国を去り、数年間カナダとカリフォルニアでキャンプをしたり、テキサス州で牛を追ったりしていました。
そしてその後に結核を発症したのち、南フロリダへ移ります。
数年経っても失恋の傷が癒えぬまま、いつか彼女が自分の元に帰って来てくれるのではないか…と、エドワードはその彼女と住むことを想像しながらサンゴの城を作ることを決意したのだそう。
たった一人で創り上げた城
30年の歳月をかけて、木材や金属廃材を使いながら誰にも見られずにせっせとコーラルキャッスルを築き上げたエドワード。
30年ってものすごくないですか…。
石は１片約30トン。人間が１人で運ぶなんてとても考えられない重さです。
それだけでなく、総重量1100トンのコーラルキャッスルは、引っ越しまでしているのです！
それもたった一人で、誰にも見られずに。
人々はエドワードに、どのように石を運んだかと質問すると、”インカ人や古代エジプトのピラミッド建設者が知っていた石細工とテコの秘密を再発見した”とだけ言い残したのだそう。
現代の科学でもこの方法は不可能に近く、謎は深まるばかりです。
彼はすでに亡くなっているので、この謎は一生解明されないままかもしれません。
写真で見るコーラルキャッスルの全貌
入り口を入るとエドワードがお出迎えしてくれます。
生前は実際にエドワードが案内をしてくれたそうです。
本人に、色んなことを聞いてみたくなりますね。
現在はスタッフが案内して回ってくれます。（各自で自由に回ることもできます。）
▼ここが入り口
まずはエドワードの部屋に行ってみます。
16段の階段を登るとエドワードの部屋です。
シンプルな部屋です。
▼フロリダテーブル
このテーブルはフロリダ州の形をして、フロリダで１番大きい"Okeechobee"という湖まで再現されています。
この湖の水は食事をする際に指を洗ったり、鳥が水を飲めたりと、考えて作られているようです。
▼リーディングチェア
本を読むための椅子です。
椅子が3つある理由は、太陽の位置が変わるたびに光の射すところへ移動できるからです。
なるほど。電気いらずですね。
▼実際に座ってみた
珊瑚なので固いです。
エドワードの身長は150cm、私は156cmなので、私にはぴったりのサイズでした。
▼サン・カウチ
見晴らしが良さそうです。
▼ムーン・ファウンテン
▼スローン・ルーム
▼９トン・ゲート
この9トンのゲートは、9トンある岩のゲートを軽く触っただけで開くのだそうです。
その仕組み以前に、9トンもの岩をどうやって運んだのだろうと言う疑問が湧いてくる…。
▼ザ・ウェル
エドワードの家には流れる水がなかったため、ここを掘ったのだそうです。
▼バスルーム
これは浴槽です。
▼ベッドルーム
ベッドが二つ並んでいます。切ない。
▼フィースト・オブ・ラブ・テーブル
▼バーベキュースペース
？？
これは井戸でしょうか。
▼グロット・オブ・ザ3ベアーズ
▼コーラルキャッスルには植物もあります。
▼ツール・ルーム
▼入り口には鐘があります。
その他、写真が残っていませんが、お仕置きルームなどもありました。
‥ちょっと怖いですね。
コーラルキャッスル場所詳細
住所：28655 S Dixie Hwy, Homestead, FL 33033
電話番号：（305）248-6345
料金：大人(13-64歳)$18
高齢者(65歳以上)$16
子供(7-12歳)$8
子供(6歳未満)無料
※その他団体料金があります。
おわりに
謎に包まれたコーラルキャッスル。
1人で作り上げたことが本当に信じられない世界が広がっていました。
26歳で失恋したエドワードはその後、好きな人が出来ることはなかったそうです。
一途な気持ちが再び実ることはありませんでしたが、エドワードの愛の創造物は立派に後世に残り続けています。
マイアミへ訪れたら是非足を運んでみてください。
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