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ビル・ゲイツの2022年夏のおすすめ本をチェックしてみた

恒例となっているビル・ゲイツの夏休みのオススメ本が公開されていました。気候変動やジェンダー関連など、今年はテーマが多岐に渡っています。
ちなみに昨年はこちら。コロナ禍影響を感じる作品が揃っていました


『パワー』ナオミ・オルダーマン

世界中の女に強力な電流を放つ力が宿り、女が男を支配する社会が生まれた…という小説。邦訳が2018年に出ています。男性と女性の役割が逆転した世界が舞台になったもので、この設定から多くの事を考えたようです。邦訳発売時にも話題になりました。
ところで、マンガ『大奥』がまさにこの男女逆転ものなのですが、そういった小説がないかどうかを探していた時にチェックしていた作品でした。『大奥』をビル・ゲイツが読んだらどういう感想を持つのか非常に興味があります。

『Why We're Polarized』Ezra Klein

政治に関しての分極化、二極化が進んでいるということを憂いをもって見ているビルゲイツが、この分裂の意味を考えたという本。アメリカの政治をテーマにした本なれど、心理学面での洞察にもすぐれていると説明しています。

『The Lincoln Highway』Amor Towles

エイモア・トールズは2019年の夏のリストでも選ばれています。そちらは邦訳済みですが、各方面からの絶賛を受けた作品なのでまずはこちらから読んでみるのも良いのでは。

新作はさらに気に入ったそうです。母親を見つけるために車で旅しようとする二人の兄弟を巡る物語。新作も各紙絶賛の作品です。

『The Ministry for the Future』Kim Stanley Robinson

著者は『レッド・マーズ』から始まる火星三部作で有名な作家。

ビル・ゲイツの気候変動に関する著作を宣伝しながら読んで感銘を受けたという作品だそう。気候変動の課題をどう解決するかというアイデアが提示されています。

『How the World Really Works』バーツラフ・シュミル

バーツラフ・シュミルは『エネルギーの人類史』で有名で、日本での近著は『Numbers Don't Lie: 世界のリアルは「数字」でつかめ!』でしょう。この本にもゲイツはコメントを寄せています

新作は一般読者向けで、データから考えるということを重視した作品。こちらも邦訳が楽しみです。

今年の作品はフィクションが多め。邦訳されているものは少ないですが、過去のお薦め作品も含めチェックしてみると良いと思います。

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