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『ペニー・レイン 東京バンドワゴン』

「今年も、親戚の家に遊びに行って近況を聞いてきました」というのが率直な感想です。もう18冊目なんですって。コミックでは珍しくない巻数ですけど、小説でこれをやり続けてるのはほんとにすごいことです。


サザエさん的に時間がすすまないわけではなく、バンドワゴンを営む堀田家では皆が成長し、悩み、新しい展開があって…と、確実に時が動いています。だからこそ、小さい頃から見知った子もいる親戚に遊びに行って、1年間の変化を聞いてきたような気持ちになるんでしょうね。

時が動いているだけに、悲しい別れもありました。猫好きには辛い展開もあって、そこはほんとに泣きそうになったんですが、それを乗り越えていく人たちを見るのもひとつの楽しみです。

今の時代にはこれもまたファンタジーなのかもしれません。この下町ファンタジーを今の若者はどう読むんでしょうか。ちょっと聞いてみたい気がします。


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