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映画鑑賞「アナログ」 若干のネタバレあり感想。

ビートたけしさんが原作小説を書かれている映画「アナログ」。
主演は二宮和也さん、波瑠さんです。
お友達 桐谷健太さん、浜野謙太さん。
会社の人たち 藤原丈一郎さん、鈴木浩介さん。
母親 高橋惠子さんです。

感想
「恋をしたのは、携帯を持たない君だった」と
予告編にありまして、「もしかしたらば携帯(ガラケー)世代の話かしら」と思いながら見始めました。

しかし、冒頭、聞き覚えあるピコ太郎のあのメロディ。
あれで、時代の見当が一発でつきました^ - ^
みんなスマホを持っている時代ですね。

アラフォー世代が直面する、親との別れ。
お母さんとのあっけない別れでは、見ているこちらも
呆然としてしまいます。
(欲を言うなれば、このお母さんと、「携帯を持たない君」とをぜひ対面させてほしかったんですよねー。
絶対、面白かったと思う!)

後半、「携帯を持たない君」が姿を消して以降、
実は若干、見ていてしんどかったのは。

「(恋愛で)何も進展のない日々」「仕事が忙しくなっていく日々」をたんまり見せられて、話が淡々としていてお腹いっぱい気味になってしまったため。

そこを超えると美しいです。

あまり泣けないわたしが唯一、涙腺崩壊したのは、
「そうか。お母さんのご葬儀のかげで、そんなことがあったんだ!」とわかったあたり。

一緒にみていた主人は「うんうん、悪くなかったね。
面白かったね」としんみりしていて。
精神年齢高いのかな。
わたしには、ちょっと淡々としすぎる映画と見られたし、ラストの方、「一年後」また「一年後」とスパンが長すぎて、そこはひとつにまとめられなかったのかしら、と思ったりしたのは内緒です。

でも、いい映画ですよ。

二宮和也さんと波瑠さんが、ふたりで木曜日に
喫茶店で会うシーンが、大人な風情で。
細やかな感情のひだを刺激する感じで。
ふたりが素朴に愛をふかめていくのが伺えて。
演奏会にふたりで行くシーンも美しくて。

あえて言うなら、「後半に姿を消さない」アナログも見たかったなあー。別世界線で、そういうのないかなー。とね、思えてしまいました。
それじゃあ物語にならないかもしれませんが、ね。
いや、ふたりの前半の交流そのものが「物語」だったから。
後半の、お涙頂戴展開が、若干蛇足に感じられたのかも。






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