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ため息俳句 一つのことば


一月尽一つことばにうかうかと


その「ことば」、人には言えない。

能登半島地震、2024年1月1日16時10分、穴水町北東42㎞を震央として発生、M7.6、震源の深さ16㎞。輪島市、志賀町で最大震度7。
本日で、発災、1ヶ月経過、復旧の現状たるや、ことばにならない。


☞ (追記・2月1日、am11:00)
 「復旧の現状たるや、ことばにならない」との昨日のことばは半ば嘘である。ことばにできないのは、なにより被災された人々の物資両面の苦境の厳しさ辛さを自分の想像力ではとうてい及ぶことができないということだ。だが、云いたいことなら他に多くのことがある。特に現政権の震災時の初動の遅れやその後のちまちまと小出しする対策やら、志賀原発の立地についての根本的な見直しがなされるのか、・・・・。
 「ことばにならない」とは、至極便利なことばである、と同時に、危険なひと言である。この一言をつぶやけば、思考停止に入ることが出来るのだ。気を付けたい。
 さて、自分の文章の種明かしをすることほど愚かしいことはないというのが自分の立場だが、例外的に。「一月尽一つことばにうかうかと」という駄句の「一つことば」とは、一単語というわけでない。「一つことば」とは、毎日ここにやってきて、一句ひねり出すその「一句」である。そんことにうかうかとしていると、もっと大切なことをかえって見逃すのでないかと、時々思うのだ。・・・、つい勢いで云ってしまった。
 
と、先ほどまで、畑で草取りをしながら考えてきたことだ。