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あの可愛らしい女の子がワタシの母親だったとは💗『初恋のアルバム~人魚姫のいた島~』 

《乱れ撃ちシネnote vol.163》

『初恋のアルバム~人魚姫のいた島~』 パク・ファンシク監督 2004年韓国

鑑賞日:2023年12月18日 u-next

【Introduction】
藤沢邦夫著「定年後の韓国ドラマ」の中で韓国映画の本のおすすめとして紹介されていた映画評論家寺脇研著「韓国映画ベスト100」の中で寺脇研が選んだ“韓国映画ベスト10”のリストがあった。

寺脇研が選んだ“韓国映画ベスト10

この本が出版されたのは2007年なのでデータとしてはちょっと古すぎるけれど韓国映画の流れを知るために現時点で僕が契約しているAmazon Prime Videoもしくはu-nextの定額見放題で観られる作品を観ることにした。

23.12.17(04) -☆☆-「ペパーミント・キャンディ」 イ・チャンドン監督 1999年 韓国 Unext


23.12.17(05) -☆☆-「悪い男」 キム・ギドク監督 2001年 韓国 Unext


23.12.17(06) -☆☆-「グエルム 漢江の怪物」 キム・ギドク監督 2006年 韓国 U-next

23.12.18 (08) -☆-「初恋のアルバム~人魚姫のいた島~」 パク・ファンシク監督 2004年 韓国 U-next

最初の3本は結末まで観たが苦手な作品ばかり。
寺脇さんが情念どろどろ映画が好きなのかそこが韓国映画の持ち味なのかは分からない。

これ以上寺脇氏のベスト作品を観ても参考にならないのでこの辺でやめようと思いながらも前回途中下車した「初恋のアルバム」をなにげなく再見したら今回はけっこう面白く観られた。

毎日いがみ合っている両親を見ている適齢期の女性があることをキッカケに両親が出会った30年前にタイムスリップして初々しい2人の姿を目の当たりにすることになり・・・。
恥ずかしくなるほど通族的で甘ったるくて切ない物語。
物語も音楽もどこかからパクってきたような雰囲気ですが心奪われる作品です。

【物語の概要】
郵便局に勤めるごく平凡な女の子ナヨン(チョン・ドヨン)。
彼女には銭湯で垢アカスリの仕事にはげむ頑固で口が悪くてがめつい母ヨンスン(コ・ドゥシム)と、呆れるほどお人好しで頼りない父親の2人が険悪な父母に育てられていた。
ナヨンが優しい彼との結婚にもう一つ踏み切れないでいたのは、自分も同じような険悪な夫婦になってしまうことを恐れていたからだ。
ある日突然父が家を出てしまったのだが母は父を探すこともなくせいせいしたかの様子でいる。
ナヨンは楽しみにしていたニュージーランド旅行を急遽とりやめて父親を探すために両親の生まれ故郷の島に出かけた。

ナヨンはその島でとても優しくて気立ての良い自分そっくりの女の子と出会った。
その可愛らしい女の子は30年前の母だったのだ。

母は毎日爽やかな笑顔で手紙を配達してくれる若き郵便配達員に密かに恋心を抱いていた。
その青年が父(パク・ヘイル)だった。
現在の2人の関係からは考えられないほど微笑ましく仲睦まじい2人の姿に驚くナヨン。
とても内気で優しい母の姿や文字の読めない母に愛情を込めてていねいに文字を教える父の姿をまのあたりにして2人の愛の深さを知り、心穏やかな面持ちで見守っていく。
その後、この不思議な世界から現実に立ち戻ったナヨンは、故郷の島で病に伏した父を見つけて嫌がる母を呼び寄せる。
子供の頃に思い描いていた幸せを手にできなかった母は病床の父にやりきれない思いをぶつける。
しかし、やがて2人は若い頃に育んだ愛の深さを確認する。
その2人の姿を見つめたナヨンはためらっていた結婚問題と正直に向き合い思いを新たにしていく。

【Trivia & Topics】
✥本作は。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でグランプリに輝きました。

✥チョン・ドヨン。
デビュー以来、大鐘賞、青龍映画賞など国内の数多くの賞で主演女優賞を受賞しているチョン・ドヨンが二役を演じています。
少女時代の母親がキラキラ輝いてとても魅力的でした。

【鑑賞ガイド】
😁😁😁
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
😁😁😁😁😁:見事な作品。
😄😄😄😄:お勧めです。
😀😀😀:楽しめます。
😔😔:苦手です。
🥵:途中下車。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【巷のうわさ】
Filmarks:☆☆☆★(3.4)

u-next :☆☆☆★


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