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【IndieGame界隈トピックまとめ】「『デベロッパーズ』連載開始」「電撃インディー大賞2024」|5/10~5/16

 瑞牆(みずがき)です。
 元ゲーム会社勤務・現小規模ゲーム開発者の筆者が、IndieGame界隈のトピックを毎週木曜日にまとめています。
 インディーゲームは"好き"を形にする領域ですが、より多くの人に遊んでもらうためには界隈の情報が必要不可欠。スキマ時間に直近のトピックスをサクっと追えるマガジンにできたらと思っています。

 今週は、大きめなニュースが多かった印象です。

 それでは今週のトピックスをご覧ください。



【1】インディーゲーム開発者漫画『デベロッパーズ~ゲーム創作沼へようこそ~』連載開始

 5月13日、漫画家・新井春巻氏が個人ゲーム開発を題材にした漫画『デベロッパーズ~ゲーム創作沼へようこそ~』を講談社コミックDAYSで連載開始されました。
 「東京ゲームラビリンス」という何故か耳馴染みのある展示会が登場したり、各話のタイトルが「Into the Breach」「Core Keeper」だったりと、非常に理解度の高い描写に、インディーゲーム界隈の人々が絶賛しています。面白いし、とても良い漫画です。ぜひ。


【2】Steam公式がSteamの仕組みについて解説

 5月15日、Steam公式は「Steamに関する皆さんの質問にお答えします!」と題した記事を更新。
 「Steamでの露出はどのような仕組みになっていますか?」「Steamでのゲームのマーケティングに正しいやり方というのは本当にあるのでしょうか?」といった興味深い質問への回答を公開しました。
 多くは、以前より公開されていた内容でしたが、「返金率は露出に影響しますか?」等、新規の回答も盛り込まれています。Steamでのリリースを検討している開発者各位にとっては必読の内容です。


【3】インディーゲーム開発者とゲーム配信者を繋ぐWEBサービス、制作発表

 5月15日、「次にくるインディーゲーム」を紹介&支援するプロジェクト・DREAMSCAPEと、VTuber・きんぎょ花丸氏が協業し、インディーゲーム開発者とゲーム配信者を繋ぐWEBサービスを制作すると発表されました。
 ゲーム実況はインディーゲームにとって貴重な「発見される」場。こういった試みが増えるのは嬉しいですね。


【4】電撃インディー大賞2024の投票受付スタート

 電撃オンラインが注目のインディーゲームを紹介している「電撃インディー」が、2023年4月1日から2024年3月31日までに発売したゲームを対象とした、最高のタイトルを決める「電撃インディー大賞2024」を開催中です。
 投票締切は、2024年5月19日(日)23:59まで。


【5】東京ゲームダンジョン外伝などが開催決定

 つい先日「5」が終わったばかりなのにさすがの活力……。
 インディーゲームの展示イベント「東京ゲームダンジョン外伝 supported by note」が、7月14日に東京・四ツ谷で開催されることが決定。
 今回は、アドベンチャーゲーム限定で40枠、学生制作のゲームが40枠と合計80枠を先着順で募集とのことです。5月25日(土)より、東京ゲームダンジョンのホームページにて応募できるそう。

 また、10月27日には「東京ゲームダンジョン6」も開催予定とのことです。ぜんぶ楽しみ!


【6】『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』POP UP SHOP開催

 個人ゲーム開発者・ただすめん氏は5月14日、『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』のPOP UP SHOP&展示スペースが有楽町マルイにて開催されることを発表しました。開催期間は、5/17(金)~6/2(日)。声優さまにも会えるとのこと。なるほど!


【7】「Switchユーザーはインディーゲームの購入意欲が高い」とDevolver Digital共同創設者

 5月10日、大手インディーゲームパブリッシャー・Devolver Digitalの共同創設者Nigel Lowrie氏がKotakuのインタビューに応じ、「インディーゲームをもっとも購入するゲーマーはニンテンドースイッチの所有者である」という見解を示した……という旨が報じられています。

 非常にざっくりと要約しますと……

①プレイステーションやXboxのユーザーは『Destiny』『Starfield』『HELLDIVERS 2』といった、いわゆるAAAタイトルに興味を持っていることが多い。
②どのプラットフォームホルダーも、インディーゲームを非常に強く信じているし、本当にプッシュしている。
③しかし消費者はAAAタイトルにより興味を持っており、デジタルストア上でもそういったタイトルを優先している。
④一方で任天堂は、面白いコンセプトやゲームプレイのアイデアに対して非常にオープンなユーザー層を持っている。

 ……という見解であるようです。元記事はコチラ。↓


【8】『Hades II』のサプライズリリース成功に同業者から懸念の声

 大人気ローグライクの続編『Hades II』のシャドウドロップ(配信日の告知無しでのいきなりリリース)が大成功していることについて、一部インディーゲーム開発者からは、人気インディータイトルの続編の好調を喜びつつも、「被りによってマーケティング戦略が台無しになる」と懸念が示されているようです。

 インディーゲーム開発者の支援や宣伝をおこなうコンサルティング会社・Bear Knuckleの創設者であるRichie de Wit氏はXにて、『Hades II』のようなシャドウドロップは、(失礼な表現と前置きをしつつ……)インディーゲーム開発者にとって「きわめて侮辱的な行為(massive fuck you)」であると発信。

 まあ確かに、多くのインディーゲーム開発者が限られた予算と時間で必死に戦っているなかで、「前作の人気で勝利が約束されているからこそ、いきなりのリリースでも自分の作品がいちばん注目を集められるという王者の確信」を露骨に表してしまうのは、他への敬意を欠いていると見えるのもわかります。難しいところですね……。


【9】ゲームづくりメディア『ゲームメーカーズ』2周年

 ゲームづくりを行うすべての人に情報発信を行うメディア『ゲームメーカーズ』が2周年。おめでとうございます!


【10】人気ゲーム実況者の後『おててタマゴ』飛躍、売上7倍以上に。

 大人気ゲーム実況者・キヨ氏の(チャンネル内でのキヨ氏・レトルト氏・牛沢氏・ガッチマン氏からなるTOP4による)ゲーム実況の後、個人ゲーム開発者タマゴエッグス氏によるゲーム『おててタマゴ』が爆発的な注目を集めています。なんと総売上は7倍以上に増えたとのこと。

 ゲーム実況による追い風があったとしても、しっかり購買に繋がるのはゲームが面白いからこそ。全方位、素晴らしい出来事です。
 実況はコチラ。どこでもスタッフロール流せるの面白すぎる。


【11】『ファミレスを享受せよ』累計3万本に届きそう

 5月10日、インディーゲームパブリッシャー・わくわくゲームスは、おいし水氏による人気ゲーム『ファミレスを享受せよ』がSteamとSwitchで累計3万本販売に届きそうである旨をポストされました。話題作が実際どのくらい売れているのか、貴重なデータですね。


【12】『ゆめうつつクインテット』ティザーサイト公開

 イラストレーター兼同人ゲーム製作者・るび様氏が2作目『ゆめうつつクインテット』のティザーサイトを公開されています。ビジュアルが滅多矢鱈に可愛い。素敵です。 


【13】忘れちゃダメ! 近日開催のIndieGame系イベント

 筆者・瑞牆の備忘録を兼ね、近日開催されたり参加が締め切りとなるIndieGame系イベントをまとめています。


(1)『第6回 ビジュアルノベルオンリー』

 開催日:2024年05月19日 09:00 〜 05月19日 21:00


(2)『INDIE Live Expo 2024.5.25』

 開催日:5月25日開催


(3)『MY GAME FES』

 開催日:2024年12月14日、15日
 5月 サークル参加申込予定


(4)『ゲームメーカーズ スクランブル2024』

 開催日時:2024年5月25日(土)
 参加費:無料(事前登録制)


(5)TOKYO SANDBOX 2024

 開催日:2024年6月22日(土)
 現在、出展ゲームを募集再開中。


(6)NHK「神ゲー創造主エボリューション2024」

 エントリー締め切り:5月17日(金)15:00


(7)BitSummit

 開催:2024年7月19日〜21日


(8)ChinaJoy2024

 開催期間:2024年7月26日(金)~7月29日(月)※現地時間
 会場:Shanghai New International Expo Center
 中国・上海のゲームイベントです。


(9)Busan Indie Connect Festival 2024

 開催期間:2024年08月16日(金)~08月18日(日)※現地時間
 会場:BEXCO Exhibition Hall 1 in Busan
 韓国・釜山のゲームイベントです。


(10)東京ゲームショウ2024

 開催期間:9/26〜9/29
 一般の出展応募締切:5/24
 Selected Indie 80の応募締切:4/30


(11)東京ビジュアルノベルカーニバル

 開催準備中


【おわりに】

 お読みいただきありがとうございました。
 今後も筆者のペースでまとめていけたらと思っています。
 モチベーションになりますので、よろしければ記事への♡筆者のフォローをいただけると嬉しいです。

 連載しながら情報感度や精度を高めていきたく、もし「こんな出来事もあったぞ」「うちのゲームも掲載しておいて」など、ご指摘やご要望がありましたらお気軽に筆者・瑞牆のXアカウントのDMまでご連絡くださいませ。

 それではまた次回。

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