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「ブギーバックカバー」に参加してみた

自分の好きな人に、自分の作った作品を見てもらえる時代が来るなんて、
イマジン、って言われてもできただろうか。

そんな夢のようなできことが、2022年の3月に起こった。

それは一つのツイートから。

沢山興味深い記載があるが、要は「今夜はブギーバック」を何らかの形でカバーして、インターネット上に載せれば見てくれる、ということだった。

うそでしょ、と思った。

人生で一番好きなミュージシャンは誰か、と言われたら、迷わず「小沢健二」さん、と答えるくらいには小沢健二さんが好きだ。(この後は便宜上「小沢くん」と記載。友達でもないのになれなれしくてすみません)

当時雑誌の「オリーブ」を愛読する「オリーブ少女」だった私は、リアルタイムで「小沢くん」の曲を聴き、CMを見てダースを買い、赤いダッフルコートにあこがれた。

「小沢くん」が好きだったころの話は長くなるので割愛するが、とにかくネットが今みたいに広がっていないころには、夢のような企画が、2022年の世界線ではリアルに起こっていた。

それと同時に、恐怖心もあった。大好きな人に見てもらえる半面、納得いくものを限られた時間にできるのだろうか、と。たぶん、期限がなかったら一生作れなかったような気もする。

せっかくだからバンド形式でやりたくて、アレンジをどうするかめちゃくちゃ悩んで、ラップの部分は泣く泣くあきらめて、、、と、短時間でいろいろ考えて、練習してスタジオに入り、動画を編集した。私の急な無茶ぶりに快く答えてくれたバンドメンバーには感謝しかない。

2022年の3月9日、指定時刻ぴったりにアップした。
リアルタイムでコメントできるアプリで、「小沢くん」とスチャダラパーのメンバーが気になった曲や、作品(短歌、漫画や刺しゅう、食品も!)にコメントをしていくのを、ドキドキしながら眺める。

残念ながら私の曲はコメントされることもなく、くやしくてちょっとだけ泣いたけど、ちゃんと聴いてもらえた、という証拠があった。

それが今の実力だな、という現実を突きつけられつつも、大好きなアーティストに見てもらえるという世界があるというミラクルをまずはかみしめたい、と思う。

「世の中何が起こるわからない」を、いい意味でも悪い意味でも体感している昨今。自分がやり続けたいことはあきらめずにやり続けると、想像を超えたミラクルに出会えるのかもしれない。それはきっと、この先も。

最後に、完成した動画はこちら。コメントで受賞は出来なかったものの、その瞬間の全力は出し切ったのでよかったらご視聴の程よろしくお願いします。と、ちゃっかりCM。



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