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小石や枯枝、使い古された道具に惹かれて描いてみた

「小石」はがきサイズ 水彩 色鉛筆

絵を描く方は何をモチーフに描くか困っている方も多いと思います。
高価な品を買われる方もおられるでしょうが、金銭的な事や、モチーフに対する思い入れなどで探し回られることも多いのではないでしょうか。
私は偶然見つかったモチーフになんとか助けられています。
最近はなにか面白いものがないか探すのも楽しみのひとつです。

静物画はいわゆる「静謐」といわれる雰囲気の絵が好きです。
昔は赤やオレンジなど暖色系のやや派手な絵を描いていたこともあるのですが、一度体調を崩した頃から絵も静かな雰囲気のものに惹かれるようになりました。
そのころから打ち捨てられたようなものに愛着がわき始めたのかもしれません。

海岸で探す

海岸へ絵のモチーフになる流木や貝殻などを探しがてら散歩によく出かけます。
何も見つからないことの方が多いのですが、気が向いたら小さな石ころや貝殻、流木などを拾って帰ることがあります。
特段きれいな石ではないけど絵に描けるかどうかで判断しています。
海の流木はフナ虫などに喰われてボロボロになっていることが多いです。
川の流木がいいと聞いたことがありますが、相当上流にいかないと見つからないようなのであきらめています。
そんな何気ない物、朽ちかけたものを描くのが好きです。


スキャン_20180921

「枯枝」F4

小石 -縮小

「石」はがきサイズ

蚤の市で探す

本当は工芸的な価値のあるモチーフを使って部屋に飾りやすいおしゃれな雰囲気の絵が好かれるのかもしれませんが、古いもの、朽ちたものが醸し出す雰囲気に惹かれます。
そのため、蚤の市で掘り出し物を探すのが楽しみの一つです。

大阪では毎月21日に開かれる四天王寺さんの蚤の市が有名です。
気に入ったものは重いものや大きなものでもなんとか持てるのだったら、電車を乗り継いで持ち帰っています。

 

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「news paper」 F8 水彩


今までに買ったモチーフは私にとって大事な物でも家族からすると汚い邪魔な物でもあり、終活とか断捨離というほどではないですが、物を少しずつ減らしたいとも思っているので、大半を知り合いの店舗のディスプレイ用に譲りました。
これからは家で実際に使えるものや飾れるモノで処分するときも人にもらってもらえるものを探そうかと考えています。

これから絵を描こうと考えておられる方は身の回りを見回してください。
今までなにげなく見ていたものが意外と絵になることがあります。