見出し画像

8/27 池袋演芸場に行って、末廣亭の話

今日は池袋演芸場へ行ってきました。

8月下席池袋演芸場

満席とまではいきませんでしたが、8〜9割席は埋まっていました。

都内定席の寄席のことは以前にも書きましたが、

4ヶ所の寄席、それぞれに特徴があります。

今日私が行った池袋演芸場は、池袋駅西口からわりとすぐ。ビルの地下にあります。客席は100席弱とコンパクトで、演者さんとの距離も近く、秘密結社風の寄席です。

新宿末廣亭や浅草演芸ホールは、そもそも観光地にあるということもありますが、会場がレトロな雰囲気の「ザ・寄席」なので、落語をよく聞いている落語ファンはもちろん、観光客の方や初心者のお客様も多く来場されます。池袋演芸場はなぜか落語マニアが集う場所といったイメージです。もちろん、どの寄席も初心者大歓迎ですのですが。

私は寄席の中で池袋演芸場が一番好きです。先ほども書きましたが、秘密結社風の雰囲気が気に入っています。落語好きという共通点だけでそこに集って、結束感は全くないけど、その時だけその空間を共有するゆる〜い仲間感。うまく説明できないのですが。これは池袋独特の空気なんですよね。入場の時、地下に潜っていくってのも影響しているのかな。

東京にお住まいの方は是非一度、池袋演芸場の雰囲気を味わってほしいと思います。うっすらと怪しい雰囲気、緊張感や高揚感はほぼゼロ、みんな落語聴きにきたんでしょ、楽しみじゃないの・・・?みたいな空気の中、開演したら次から次に出てくる出演者の個性に圧倒され、次第に腹を抱えて笑っている。
こんな場所、他にないと思うなあ。(特に8月30日までの8月下席昼の部はおすすめ)

とは言え、今は新宿末廣亭が経営の危機で、

本音を言えば、末廣亭に友達と誘い合って行ってほしいのです。
・・・とか言いながら、寄席に私はほぼひとりで行きます。一緒に行った人が楽しんでるかなとか、どう思っているかなとか気を揉みながら見たくないのです。でも最初は一人じゃ行きにくいかなと思うので。

末廣亭がなくなると、おそらく落語(寄席演芸)という文化は衰退しまくります。それだけはなんとか避けたいのです。
今月末までクラウドファンディングも行っています。ご興味ある方は末廣亭のホームページも覗いてみてください。

寄席に初めて行く方は、池袋演芸場より末廣亭の方が入りやすいですし、何より建物自体が築76年の木造建築で、一番寄席の雰囲気を感じられる場所です。一歩会場に入るとタイムワープしたような非日常感が待っています。めくるめく江戸の空気。それが新宿末廣亭です。

かくいう私、池袋演芸場が一番好きだと言いながら、実は一番足を運んでいるのは末廣亭だったりします。やっぱり、落語聴いたなあって実感できるのは、末廣亭なんだよな〜!なんて。

「まだこんな場所、残っていたのか!」体験を、あなたも是非。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?