乃木坂46から考える「流行り顔、メイク」
乃木坂46は秋元康プロデュースのアイドルグループだ。
追っているファンならわかると思うのだが、メイクやヘアセット、そして新規加入メンバーの顔立ちは時代によって少し異なっている。
もちろん全員美人であることは変わりないのだが、この短い十数年の中でも「流行りの顔」と言うものは変わっているのだ。
2011年 乃木坂結成
AKBのライバルグループとして結成されたため、AKBと同系統の顔立ちに見える。
茶髪
健康的な肌色
細いつり眉
分厚い前髪
色ではなくまつ毛やアイラインが強いアイメイク
涙袋は書かない
肌馴染みの良いリップ
青みが強いチーク
「平成ギャル」感が強いと言えるだろう。
2012年
独特の雰囲気が出始め「AKBのライバル」から「あの頃の乃木坂」に変わっていった。
つり眉は少し緩和。
アイメイク、リップ、チークはあまり変わらないが、髪型、髪色などは少し変化した。
2013年
乃木坂2期生 加入
乃木坂2期生は乃木坂1期生と同系統の顔立ちだが、少女らしい柔らかい顔立ちになった。目が大きく、目元が重要視されていることも窺える。
全体的につり眉の雰囲気は消え、優しい雰囲気になっている。
はっきりとした顔立ちのメンバーが多かったAKBとは完全に差別化されたと言えるだろう。
2015年
西野七瀬がセンターに。
儚い雰囲気を纏う彼女に魅了された人も多いはず。
困り眉に厚いアイドル前髪
目の下の三角ゾーンに色を入れて吊り目を緩和
濃いチークは無くなった。
この頃から少し涙袋メイクも注目され始めたのか涙袋にラメが乗っているものの影を描くところまでは進んでいないようだ。
白石麻衣は垂れ眉ではなく平行眉
三角ゾーンの色は目の形に沿って入れている
元々の造形の儚さはあるものの、艶やかで芯のある美人に見える。
2016年
深川麻衣と橋本奈々美が卒業。
乃木坂3期生が加入
すっかり涙袋メイクは主流に
平行眉も定着
ばちばちとしたまつ毛から自然なセパレートまつ毛に
厚いアイドル前髪は未だに残っているものの、眉が少し透けるほどには薄くなった。
3期生の顔立ちは、どこかのパーツの印象が強いと言うよりは、全体的に見た時に可愛らしいと感じる子が多い。
つり眉や濃いメイクをする子がいないからか、中顔面の短い丸顔のメンバーが多いからか、1.2期生の時よりも全体的に幼い顔立ちに見える。
1.2期生の年長メンバーはすっかり大人のお姉さんになったため、少女性の強い新規メンバーを求めた結果かもしれない。
齋藤飛鳥も同年に初センターをしたが、丸く大きな目に丸顔で幼い顔立ちだ。眉は平行にせずにアーチ状にしており、「骨格に合わせた眉毛にしよう」という風潮も出始めていることが窺える。
2017年
厚いアイドル前髪の時代は終わり、シースルーまではいかなくとも、薄めの前髪が流行り始める。
2016年とメイクの変化はあまりないものの、下瞼に色が乗り始めたり、パーソナルカラーを意識したようなリップの色になり始めた。
この風潮は二人だけでなく、
ほかのメンバーも前髪がぱっつんになったり、アイドル前髪でも薄くなったり、新しい雰囲気が漂い始めている。
2018年
西野七瀬卒業、そして乃木坂4期生加入。
ふわふわとした抜け感のある髪型も定着。
乃木坂メンバーは元々美形なため薄いメイクであるが、以前よりもさらに素材を引き立てるような薄づきのメイクになっていることがわかる。
乃木坂4期生は坂道合同のオーディションで選ばれた。
「小顔」というものを重要視され始めたからか、スタイルの良いメンバーが多い。
3期生と変わらず幼さを感じる顔立ちだが、それよりも透明感を意識され始めたと思う。
透明感の説明は難しいが、加入当初から色白であり細身、そしてあっさりとした顔立ちであるからだろうか。
2020年
白石麻衣卒業、新4期生配属。
この辺はあまり変化ないかな?と。
中村麗乃が量産型メイクをやってみた通り、世間では量産型、地雷メイクが流行り始めた。
TikTokも流行し、kpopアイドルを初めとした「韓国メイク」も流行り始め、乃木坂のメイクと世間の若者のトレンドは少し変化することになる。
2022年
齋藤飛鳥卒業、5期生加入。
現メンバーの加入当初と比べると相当垢抜け、完成されている。
そして「美少女である」というところは統一されているものの、系統はあえて色々混ぜたのだろうあまり統一感はない。
1期生エースらの卒業、それから情勢を鑑みて今まで乃木坂に興味を持ってこなかった新規層を獲得したかったのだろうか?
そして3.4期生とは違い、パーツのはっきりとした濃い顔の子も多く、「乃木坂顔」ではあるものの「流行りの顔」をきちんと抑えて選んだのだろうなと予想する。
丸顔気味の余白の少ない輪郭
大きな目とカラコン
マツパのされた長いまつ毛
ぷっくりした涙袋
主張しすぎない唇と鼻
短い中顔面
蒙古襞が目立たない
横から見た時のEライン
丸くて小さい頭蓋骨
これも全て最近流れてくる言葉で、それがちゃんと当てはまる子を選んでいる。
少し素朴な、日本人らしい可愛さの昔の乃木坂いそうな雰囲気がある子でもしっかり上にあげた項目を捉えているのだ。
2023年
乃木坂1.2期生が全て卒業
すっかり色白に。
平行眉
セパレートまつ毛
カラーを使ったアイメイク
ぷっくりした涙袋
派手すぎないカラコン
眉毛が見えるシースルー前髪
肌の色を引き立てる自然な髪色
パーソナルカラーにあったリップ
印象は180度変わった。
平成から令和にかけて
11年でパーツの形や配置はほとんど変わっていないが、眉毛、アイメイク、リップ、髪型でこんなにも印象が変わった。
2024年の新しい乃木坂も楽しみにしています。
2024.1.15 みず
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