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写真とカメラの誤解・・・。

私もカメラを一番の趣味として色んな情報を見てると
「それ違うんじゃ無いかな?」って思う話を時々耳にします。

一昔前までのコンパクトデジカメならフイルムの方が綺麗。

今のデジカメならフイルムより確実に綺麗に撮れる。

もちろん これって正論でもあるんですけど
そんな単純な話じゃ無いよ・・って話です。

一昔前までのコンパクトデジカメなら
         フイルムの方が綺麗。

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さて上の4枚 車の展示会での撮影ですが。
いつ 何で撮影したかわかります??
写ってる車などでなんとなく年代は察しがつくかもしれませんが。

2000年1月に幕張メッセで開催された
「東京オートサロンwithオートアジア2000」会場での撮影で
カメラはOLYMPUS CAMEDIA C-900ZOOM

たぶん私が初めて購入したデジカメでもう20年以上前の撮影です。
センサーサイズこそ現在のスマホよりは大きい 1/2.7インチ131万画素CCD
現在主流となるデジカメの10分の1もない画素数です。
スマホやある程度の大型モニターサイズで見てる方でも
そんなに荒さや発色に違和感は強く無いと思います。
プリント品質にもよりますがA4印刷だと荒が目立つようになるかな〜
くらいの画質は出てると思います。

じゃあその時代のカメラで十分なのか・・って言うとまたそれは別で
実際最後の写真のEXIF情報を見ると
内蔵フラッシュは使ってますが
ISO200,絞りF2.8,シャッタースピード 1/30。
この時代のコンパクトデジカメは
シャッタータイムラグ(ボタンを押して実際シャッターが切れるまで)が長く
内蔵フラッシュを使ってもこのシャッタースピードです。
被写体がポーズをとって止まってくれてるからこそですが
きちんと構えないと ものすごくブレやすいです。

あと言えるのが 
この時代 コンパクトデジカメが大量に売れ出した時期なんですが
OLYMPUSの映像(処理)エンジンが非常に優秀で
発色が自然で その当時のデジカメにありがちな
変な発色やざらついた写りをあまり出さないって思います。
実際 数年後にCASIOの何倍も画素数が高いコンデジを買った時は
画が汚くて使えたもんじゃなかったですし
このC900Zの後継機は今でも中古を探して購入し所有してます。

今のデジカメならフイルムより確実に綺麗に撮れる。

これも それぞれどのレベルの機種で・・・って言うと
さすがに現行のプロ用の高画素機だと流石にフイルムよりは・・・
って思うんですが。

一般の方が普段使いされてるスマホカメラや
当時のフイルムコンパクト機での比較 って話として聞いてください。

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こちらの写真 私が少年時代 初めて自分のお金で買ったカメラ
コニカ C35 EF3で撮影した 1989年の世界デザイン博覧会(名古屋)での
フイルム撮影写真です。

当時撮影したフイルムをEPSON GT-X700でフイルムスキャンして
自分なりにゴミ、キズ除去 色調補正してあります。
こちらに載せる関係上リサイズしてますが 元画は6736×4595ピクセルあります。

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この画像は上の画像の一部を等倍トリミングしたものです。

確かに今のデジカメと比べると・・・??って思いますが
オートフォーカスでも無いゾーンフォーカスの30年以上前のカメラで
当時撮ったフイルム写真ですよ。

現在 店頭でのフイルム現像からのデータ化サービスでデジタル化される
フイルムスキャンでは使用用途が主にSNSで
大きくて2Lサイズもしくは家庭でのA4サイズ印刷に合わせてるので
スキャン解像度もそれほど高くしてません。

しかし
デジタルが主流になる前は プロのカメラマンだって
35mmフイルム(135)でグラビアや等身大もしくは大型看板サイズの撮影してた訳です。
(より高精細を求める撮影にはより大きなフイルムサイズを使ってたとも思いますが)

フイルムってアナログなので写りがゆるい様に思うかもしれませんが
実はちゃんと撮れば思ってる以上に高精細なんです。
昔のスパイ映画で
大きめの消しゴムくらいのカメラで
細かいコンピューターやIC?とかの回路図をスパイが撮影するシーン
って見ますよね。
あれって 映画だけの世界じゃなくて
実際にあった事だからこその題材だと思います。

カメラ撮影のデジタルデータってデジタルだからこそ
どれだけ解析しても元データ以上の物は持ってません。
フイルムはアナログなので
より高度な解析などで普通には見えない物も隠されてる可能性もあります。
フイルムならではの空気感って物にも繋がるかもしれませんが

人はアナログです
人の耳に聴こえない音域を削除して圧縮したデジタル音源が主流の中
聴こえてないはずの音域も残したハイレゾ音源や
レコードやテープなどのアナログの音源が見直されてます。

人には見えてなくても 聴こえてなくても
感じる・・的な要素も多いと思います。

そんな意味も含めて 改めて古きを見直すってのも
大事じゃ無いかな??って思います。

まだまだ 未熟な部分も多い私ですが サポート頂けると 今後の記事投稿に活かせるように利用させて頂きます。