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日記 9.19


少し前まで、自分の昔に想いを馳せる時、痛みを伴っていて、思い出す度に苦しくなっていた。
過去の自分の気持ちに、向いていたんだと思う。
でもこの数日、なんだか親の気持ちばかりが想像できて、そしたらあの時の景色が変わって見えるようになった。

旅の中で、必ず父と母が喧嘩して、母が泣いてるシーンが思い浮かんでいて、あの頃の私はすごく暗い気持ちになっていたけど、今の私がそうであるように、きっと両親にも、子どもだった私には分かりっこなかった事情があったのだと思う。

でも両親は、子ども達との旅を、本当に楽しんでくれていたに違いなくて、それは今の私がそうだからよく分かる。
子ども達の生き生きした笑い声や、飛んだり跳ねたりスキップしたり、何かを発見する度に立ち止まる好奇心や、いつもキラキラした目で、素敵な事が起こるのを期待しながら世の中を見ている様子が、たまらなく愛おしく、きっと今の私がそうであるように、両親も子供だった私たちから、色んなものをもらっていたんだと思った。

子ども達がただ生きてくれてる事が、こんなにも嬉しくて有り難くて、奇跡なんだってこと。私はそんな何より大切なことさえも、覚えてられないから、そしたらまた旅に出よう。

旅の中で、今いる自分の位置をいつも教えてもらう。
何度も何度も、思い出させてもらう。

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