試験にはたぶん出ない古語クイズ(2022/05/28)

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クイズの答えは④でした。

馬の鳴き声といえば「ヒヒーン」が定番ですが、飛鳥~奈良時代の頃は「イー」もしくは「イーナ」と聞き取っていたようです。

馬が鳴くことを意味する動詞の「嘶(いば)ゆ」は「イーと吠える」、「嘶(いなな)く」は「イーナと鳴く」が元になっていると言われています。後者は現代でも使いますよね。

【原文】
衣手(ころもで)の葦毛(あしげ)の馬の嘶(いば)ゆ声心あれかも常(つね)ゆ異(け)に鳴く

【現代語訳】
衣の袖のようにたてがみがなびく葦毛の馬が、人のような心があるのか、いつもより悲しげに鳴いている。

(『万葉集』、読み人知らず)

なお、引用した文中の「衣手」は袖のことです。この歌では「懸かり方が未詳の枕詞(=訳さない)」という解釈が一般的なようですが、たてがみの比喩としてあえて訳してみました。


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