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流星群とゆうれいたち

もうかなり前のことです。
以前 ちらっと記事にしたこともありますが、世間で賑わいでいた流星群は、小さかった子供たちを 夜中 起こして
見に行ったことがあります。


その後、それほど ニュースになっていなかった流星群を またひとりで見にいったことがありました。

びびっと感じたら
考えるより 先に行動する派です。
というか 無意識で 行動しています。


その場に立って
なんでここにいるんだろう、って感じになったりします。


その頃 日常に いろいろと 問題を抱えていて
とても疲れていました。

深夜 2時頃、
誰もいない海辺へ 車で向かいます。
 寒い夜だったので
あったかい飲み物を買って行きました。

その場所は 何度か訪れていました。


全く人気のない場所なんですが、
たくさんの視線を 毎回 感じていました。
なんだろう、と 毎回 不思議でした。


流星群を見に行った日も感じたのですが
気にならなかったので そのまま 流星群を待ちました。


一時間ほど 待っても
一向に 流れ星のひとつも流れず、
もう少しだけ 待ったら 帰ろうと思っていたところへ、

ひとつ、ふたつ、と
すっと 流れ星が流れます。

『あ!流星!』
その途端 わたしの視界いっぱいに
無数の流れ星が 光の尾を引いて あちらこちらに 流れました。


あんな光景は 後にも先にも
今のところ見たことがありません。


美しすぎて 自然と 涙が溢れました。
ただひたすら
こころからの ありがとうを 星空に何度も伝えました。

どのくらいの時間だったか 惹き込まれて 見た後 うっすら夜明けも近くなりました。


明らかに わたししかいないのだけど
遠くで なにかが 一緒に見ていたような気がしました。

怖くはないんですが なんだか不思議な感じなんです。

もともと 霊感というか、ある方です。
霊そのものは みたことはないのですが 気配は よく感じます。
これも以前 記事にしましたが、
お墓参りで 温かい声に 包まれたり、
また 黒い煙のようなものがみえたり、
人にも ときに 感じることもあり、
後々 しょっ中 言われるのですが かなりの憑依体質だということで それは
少しずつ 自覚するようなことも たくさんあったので わかるようになりました。
 自己流対処法も 身につけました。



そして、いつかの夜に その場所へ
友達の相談事で ドライブがてら そこなら 誰もいないし、ゆっくりと車の中で 話せると思って 行ったのです。

暫く 話をしていたのですが
なんとなく違和感を感じます。

 なんにも見えないのに 子供が遊んでいる声が聞こえる気がしたり。
多くのひとの気配があるんです。

たまに 車の近くに来てる感じもしたり。


でも みえてはいないので
わたしは ちらちら気にしながらも
友達が怖がるといけないし、黙っていました。

そしたら ふと
友達も 何か声が聞こえる気がする、と不思議そうな顔をしました。


『ああ、やっぱりか。』

わたし達は とりあえず 悪い気配は なかったけど ふたりで気づいてしまったら 意識してしまうので そこを離れることにしました。


それから 後に、気になった友達が どこから情報なのかわからないけど
その場所は 心霊スポット的なとこらしいということを 聞いたらしく 話してくれました。


えー。そうだったのか。
気配は感じるけど 悪い感じがなかったから 普通に よくそこへ出かけていたのですが それを聞いてからは やめました。

知らずに行くのと、
聞いても 更に行くのとでは 何か大きく ゆうれいたちに対しての マナーが変わる気がします。



だけど、あの夜、
あの美しすぎる流星群は ゆうれいたちのおかげでもあった気がしています。


 実際 姿がみえたら こわかったんでしょうね。
たまに ゆうれいたちにも 救けられることがあるように思うのです。


みたくはないけど。
会いたくもないけど。



子供の頃は そういうおばけやゆうれいが
とっても怖かったので
その恐怖を克服するためには 優しいゆうれいと仲良くなればいいんだ、と おかしなことを 真面目に考えていました。

『急に出てこないで。そーっと怖くなく出てきてほしいです』

とか 思っていたので
実は 知らないうちに 仲良くなれていたのかな。ふふふふふ。

 黒い煙を 追い払う術も 自然に身についていました。
そう考えると、
やさしいゆうれいたち、ありがとうです。


だけど、ごめんね。
姿はやっぱり みたくはないです。
びっくりするの嫌いだから。

でも、でも。
ありがとうね。
いろんなことに感謝しかないです。



あの流星群は 一生 忘れることはないです。







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