きみのおはなし①
むかーしむかーし、
お父さんもお母さんも、
毎日畑や田んぼで働いていました。
そして、その家の幼い子供も、
毎日畑や田んぼで働いていました。
価値観や、どんな大人になるべきかは、
親から教わりました。
畑で出来たものを食べたり、
それを売って服とか買ったり、
自給自足って感じで生きていました。
時代は変わり、
「もう機械とかで一気にやった方がよくね?」
ってことになり、
コスパを求めて工場とかがそこら中に出来ました。
で、工場には【働くヒト】が必要なのですが、
大人はもう頭カタいし、言うこと聞かないしで、
「子供達を有効利用しちゃおう」ってことで、
【工場とかで効率よく働くマン製造所】を作り、
子供達を朝からそこに行かせる決まりを作りました。
工場とかで効率よく働く為には、
・ちゃんと決まった時間に出勤できる。
・ルールを守りみんなと同じことができる。
・読み書きと計算ができる。
それが条件でした。
【工場とかで効率よく働くマン製造所】を人々は、
【学校】と呼びました。
価値観や、どんな大人になるべきかは、
学校が教える時代に変わりました。
【工場とかで効率よく働くマン製造…ゴホン。
【学校】をいい感じに卒業した子供たちは、
いい感じの工場で効率よく働きました。
その甲斐あって、船とか、鉄道とか、車とか、飛行機とか、
病院とか、鉄砲とか、色々できて、コスパ最強時代が訪れました。
そして現代。
コスパ最強時代からの努力のおかげで、
手紙は スマホになり、
買い物は amazonになり、
レンタルDVDは Netflixになり、
ヤクルトのシロタ株は 1000億個になり、(知らん)
とにかくまぁ超便利でみんな超はっぴー(いぇーい)でした。
ほんの数年前まで当たり前だったことが、
「まじ意味わららん原始人wwww」
と、若者に笑われるほど、目まぐるしい進化は止まりません。
さて、一方その頃、
【工場とかで効率よく働くマン製造所】こと【学校】は、
今も世界中で健在。
工場→社会と看板の名前は少し変わったものの、
・ちゃんと決まった時間に出校できる。
・ルールを守りみんなと同じことができる。
・読み書きと計算ができる。
その3大【よく出来ましたで賞】の価値観はあんまり変わりませんでした。
次回へつづく。
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