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Joe Sample Sample This (1997)

今日はジョーサンプルのサンプルディスを紹介します。このアルバムはクルセイダーズやソロの曲の再録集です。でも安易な再録ではなくアレンジを加えたり、同じアレンジの曲ではオリジナルよりもリラックスした音なっています。

メンバー
ジョーサンプル:キーボード、プロデュース
スティーブガッド、レニーカステロ:ドラム
ジョージデューク:シンセサイザー
ジェイアンダーソン、マーカスミラー:ベース
ヒューバートロウズ:フルート
ディーンパークス:ギター
デニスローランド、ダイアンリーブス:ボーカル
フュージョン界のベテランミュージシャンと前作のメンバーが中心です。個人的にはクルセイダーズのジョーサンプルとスタッフのスティーブガッドがいるのが奇跡の組み合わせみたいでワクワクします笑

Rainbow seeker2
オリジナルはアルバムRainbow seekerに収録。オリジナルと基本は同じですがピアノがよりリズミカルになっているのと心なしか余裕を感じます。

I’m coming back agein
アコギの音とダイアンの軽やかなボーカルが心地良いほんのりラテンタッチのナンバー。オリジナルはソロ作Voices in the rain収録のShadowsでオリジナルにはなかった歌詞がつけられています。

Carmel
オリジナルに忠実な演奏ですがよく聴くとオリジナルにはなかったシンセサイザーの音がします。曲と同じ名前のカーメルに収録。

Night flight
The hunter の最後に収録されている曲。オリジナルは若干緊張感漂う演奏でしたがここではリラックスした演奏です。マーカスのスラップを混じえたベースがかっこいいです。

Chain reaction
クルセイダーズの同名のアルバムからの選曲。マーカスとスティーブガッドのリズムに支えられてオリジナルよりもアコースティック感の増した演奏を披露しています。

Soul shadows
ラプソディアンドブルースに収録されていた曲でビルウィザーズに変わってデニスローランドがボーカルを担当しています。ホーンが控えめになったことを除けば比較的オリジナルに近いアレンジです。

In all my wildest dreames
Rainbow seekerに収録。オリジナルではファンキーなリズムが印象的でしたがここではジョーの柔らかいエレピの音にあった控えめなアレンジです。さらにオリジナルにはなかったコーラスとアコギの音が入ってより柔らかく、くつろいだ雰囲気になっています。

Free as the wind
クルセイダーズのアルバム旋風に舞うからの選曲。オリジナルがストリングスやエフェクターをかけたサックスなどを含んだゴージャスなアレンジだったのに対してピアノが主役のコンパクトな編成になっています。

Snowflake
クルセイダーズのイメージに収録。サックスとウッドベースの音とオリジナルにはなかったコーラスがファンキーな一曲です。

It happens everyday
2曲目となる旋風に舞うからの選曲。オリジナルにはなかったフルートが入ることでオリジナルよりもソフトな印象になりました。

Street life
同名アルバム収録のクルセイダーズを代表する曲です。SEから始まるイントロやオリジナルよりもかなりテンポを落としボーカルもコーラスになるなどオリジナルとはかなり印象が異なります。

Put it where you want it
クルセイダーズ1に収録されていた曲。基本はオリジナルと一緒ですがホーンパートをエレピで弾いていたりオルガンとコーラスが入ったりと結構違います。オリジナルよりもタイトなドラミングとオリジナルにはなかったパーカッションが印象的です。

Fly with wings of love
3曲目となるRainbow seekerからの曲。オリジナルにあったストリングスがないことでよりジャジーな印象です。

Melodies of love
またRainbow seekerからの選曲。クルセイダーズとソロと合わせると結構な枚数あるのにRainbow seeker から4曲も選んでいる当たりジョーにとってもかなり気に入ったアルバムだったのでしょう。オリジナルにはあったファンキーなシンセがなくなったことでメロディの美しさが目立っています。

Shreveport stomp
ピアノだけで演奏されるノリのいいラグタイム曲。オリジナルはルイジアナ出身のミュージシャンで自称ジャズとスウィングの創始者であるジェリーロールモートンです。