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ワーワーワトソン

ワーワーワトソン(本名メルヴィンレイジン。ワトソンはシャーロックホームズのワトソンが由来だとか)は1951年に生まれ、8歳でウクレレを手にするとアコギ、エレキと持ち替えていきます。1968年にモータウンのバックバンドファンクブラザーズに加入してようです(この時17歳!)。彼はワウ(ワーワーペダル)プレイを得意としたことからワーワーワトソンと呼ばれるようになりました。そのワウペダルを紹介したのはファンクブラザーズの1人白人ギタリストのデニスコフィーだったらしいです。途中兵役でベトナムに行ったりしつつも1974年頃からモータウン以外のミュージシャンの録音にも参加するようになります。
1980年代以降は参加作も減りますが、ネオソウルブームの頃には若手のセッションにも参加するようになりましたが2018年に亡くなりました。膨大なアルバムに参加し、知らずに聴いているもの、ノンクレジットの曲もあると思います。ここでは僕が把握していてかつかっこいいと思ったものを紹介します。
ギターマガジンの2017年7月号に彼のインタビューが掲載されています。良くも悪くも職人タイプの無骨な人柄のインタビューは必見だと思います。

リーダー作

1976年リリースの彼の唯一のアルバム。レイパーカーjr、デヴィッドTウォーカーがギター、ジョーサンプル、ハービーハンコックがキーボード、ベニーモウピンがサックス、ウィリーウィークス、ジェームズジェマーソンがベースという豪華なメンバーです。

モータウン

Papa was rollin’ stoneはワウワウ、チャカポコなるギターがテンプスを食っています。もう主演はワーワーです笑

このアルバムではバックに徹していますがそれでもワウプレイは印象です。Love you save とABCというヒット曲が入っていて、穴埋め曲も面白い選曲なのでジャクソン5のアルバムで1番好きです。

このアルバムで1番最初に流れるのはワーワーのネットリしたセクシャルなギター。聴き手はこのギターに導かれてアルバムの世界へ引き込まれていきます。

クインシージョーンズ

モータウンの次に彼を重用したのがクインシージョーンズです。彼の作品はもちろん、彼がプロデューサーを勤めた作品でもワーワーのプレイが聞けるようですが、未聴の作品ばかりでした。とりあえずオフザウォールは聴いてみます。

2曲目のsoul sagaでは銃声を真似たようなワカチョーン!となるプレイをしています。他の曲でもこのアルバムに流れるメロウな世界観を作るのに貢献しています。

ハービーハンコック

彼もクインシーの次にワーワーを起用しています。

ここではレイパーカーjrと共にギターを弾いている他バッキングボーカルもつとめています。ハービーのファンクアルバムで1番貢献度は高いですが、ヘッドハンターズの影は薄いです

最後の二曲に参加。ワーワーの貴重なライブでのプレイです。

思ったより長くなりそうなので今日はこのぐらいに。次回はソウル、ジャズ、ネオソウルあたりです。