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Grant green. I want to hold your hand (1965)

昨日紹介したアルバムでジャズでもギターがあることを知った僕(当時の僕はギター、特にエレキギターはロックだけに使われるものだと思っていました。)はビートルズのカバーがあるという理由だけでこれを借りて聴きました。ロックにハマっていた僕にはこのアルバムの良さがあまり分からなくて長らく放置していましたが、久々に聴いてアルバムの良さがやっと分かりました。

メンバー
グラントグリーン:ギター
ラリーヤング:オルガン
ハンクモブレー:サックス
エルヴィンジョーンズ:ドラム

I want hold your hand
ビートルズの曲をゆったりとしたテンポでカバー。ジャカジャカしたオリジナルに比べてまったりとした演奏で特にラリーヤングのぶっ飛んでないオルガンは逆に驚きます。ハンクモブレーのおおらかなソロも聴いていてとても楽しいです。

Speak low
ゆったりとした前曲から一転、ほどよくスリリングなミディアムテンポの曲。みんな急かすような演奏(特にエルヴィンのドラムソロがすごいです)なのに1人ノンビリとしたハンクのサックスが面白いです。

Stell by starlight
まったりとした曲で初めはラリーがメロディを弾きグラントにバトンタッチするとそのままアドリブに入ります。グラントの次はハンクで鼻歌みたいな雰囲気で聴いていて楽しくなってきます。後半はグラントのほとんどソロです。

Corcovado
まったりとしつつもラテンビートを取り入れたちょっと跳ねるようなリズムがかっこいいです。実際どういった順番で録音したのかは分かりませんが別日だったのかようやくエンジンがかかってきたのかハンクのサックスがシャキッとしてきてラリーのオルガンもトーンが若干異なります。

The could be the start of something
スウィンギーなリズムが楽しい曲。軽快なグラントのギターやラリーのリズミカルなバッキングがかっこいいです。続くラリーもウンウン唸りながらスウィンギーに弾いています。(唸りながら演奏する人というと鍵盤楽器に多いイメージです。ホーンや笛は構造上唸れないけどギターやドラム、ベースなら唸れるのにあまり唸る人がいない。不思議です。)

At long last love
グラント、ラリー、ハンクの掛け合いが楽しい曲。最後の曲ということもあってか結構気合の入った長めのソロを回しています。