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Grant green Feelin’ The Sprit (1962)

本作は全曲がゴスペルのカバーというちょっと変わった選曲です。宗教に疎い僕はゴスペルのカバーということで聴く前は身構えてしまいましたが内容はギター+ピアノトリオ+パーカッションという編成なのでグルーヴ感満載で楽しく聴ける一枚です。(欲をいうとピアノではなくオルガンを弾いて欲しかったです。)

メンバー
グラントグリーン:ギター
ハービーハンコック:ピアノ
ブッチウォーレン:ベース
ビリーヒギンズ:ドラム
ガーヴィンマッソー:パーカッション

Just A Closer Walk With Thee
スウィンギーな演奏に合わせてグラントがノビノビとメロディを弾いています。全体的に軽やかで楽しいサウンドの曲です。グラントがテーマを弾いた後はハービーにバトンタッチ。ハービーもグラントと似たようなタッチで演奏しています。

Joshua Fit De Battle Ob Jericho
軽やかなタッチから一転。ブルージーで重厚なタッチの演奏です。後ろでシャンシャン鳴るタンバリンが印象的です。

Nobody Knows The Trouble I’’ve Seen
R&B色もあるバラードナンバー。グラントのギターの代わりにレイチャールズのボーカルを載せても違和感が無さそうです。

Go Down Moses
グラントのプレイスタイルは同じフレーズをコール&レスポンスのように繰り返すのが特徴ですがそんなグラントのクセが強く出た一曲です。それに影響されてかハービーもらしくないくどいソロを弾いています。

Sometimes I Feel Like A Motherless Child
多くのジャズミュージシャンがカバーしているスタンダードナンバーです。多くのカバー以上にディープかつブルージーに演奏しています。ダイナミックなドラミングが印象的です。

Deep River
収録予定だったものの容量の都合でカットされCD化で初めてリリースされた曲。とても美しいジャズバラードです。