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Sergio Mendes & Brasil ' 66. Fool on the hill (1968)

僕が初めて聴いたセルメンのアルバムです。フールオンザヒル(ビートルズ)やウパネギーニョ(ハービーマン)、スカボローフェア(トラッド)といった聴き覚えのある曲をボサノヴァのようでもありソフトロックのようでもあるおしゃれなアレンジを行い全く異なった印象にしていたのは衝撃的でした。他の曲も素晴らしくセルメンの音楽が好きになるのにそう時間はかかりませんでした。

メンバー
セルジオメンデス:アコースティックピアノ、エレピ、オルガン
ラニホール、カレンフィリップス:ボーカル
セバスチアンネット:ベース
ドンウンロマン:ドラム
ルーベンスバッシーニ:パーカッション
このアルバム制作前にセルメン、ラニホール以外のメンバーが変わっています。ドンウンロマンはこのアルバム一枚で脱退。この後アイアートの後を継いでウェザーリポートの二代目パーカッション奏者となります。

Fool on the hill
ビートルズのナンバーをクールなソフトロックにアレンジしています。セルメンのオルガンとエレピがクールでかっこいいです。ライナーによるとワルツと4拍子を組み合わせているようです。

Festa
ソフトなコーラスがおしゃれな曲。イントロのようなアップテンポの部分をバイヨンと言うらしいです。途中のあまり上手くないボーカルはセルメンです。セルメンの歌が聴けるのは貴重な気がします。

Cosa forta
前編スキャット(途中「行かないで〜」って聞こえます。)で歌われるジャズ風のサンバ。この曲もテンポを変えていますが印象がかなり異なります。

Canto triste
切ないタッチのバラードナンバー。この曲の作者エドゥロボはセルメンのお気に入りだったらしくこのアルバムでこの曲も含めて4曲カバーしています。(3、4、5、9)

Upa neguinho
ビッグバンドジャズのようなホーンセクションがかっこいい曲。(セルメンのピアノもジャズよりです)この曲もバイヨンと言われるようです。

Lapinha
シンプルなボサノヴァナンバー。シンプルながらもクイーカなどを使いブラジル色の強いタッチに仕上げています。

Scarborough fair
S&Gのカバーが有名なイギリスのトラッドナンバー。ベースラインやエレピのソロがクールなジャズサンバですがストリングやコーラスはほんのりサイケなソフトロック風です。

When summer turns to snow
デイブグルーシンの曲。イージーリスニングよりのバラードナンバーです。

Lala ladaia
ファンキーなホーンセクションがかっこいいアップテンポの力強いサンバナンバー。