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#ブルーノート
Kenny Burrell - Midnight Blue(1963)
タイトルに相応しいレイジーでアフターアワーズの緩いジャムセッションのような本作をブルーノート社長のアルフレッドライオンは自分の墓に入れて欲しいとまで言うほど本作を愛していました。その理由を彼は全ての音符がスウィングしているからと答えています。このアルバムを語るのにそれ以上何を言えば良いのでしょうか。
メンバー
ケニーバレル:ギター
スタンリータレンタイン:サックス(1,2,5,7)
メイジャーホ
Art Taylor - A.T’s Delight (1960)
どの世界にも「じゃない方」はいます。それは2人1組で活動していて目立っていない人。よく似た名前で知名度が低い方。ジャズ界で一番じゃない方といえばアートテイラーでしょう。もちろん「じゃない方じゃない方」はアートブレイキー。多くのセッションに参加してジャズメッセンジャーズを率いてソロアルバムを何枚も出してそこから巣立った優秀なミュージシャンは数知れず。一方のテイラーは参加したアルバム数は多いもののブレ
もっとみるStanley Turrentine - Look Out! (1960)
本作はブルーノートからリリースされたアルバムのうちスタンリータレンタインの演奏が聴ける初めてのものですが実は録音順ではこれより後にリリースされたジミースミスのMidnight SpecialおよびBack At the Chicken Shackの方が先でした。しかし録音を聴いたアルフレッドライオンの判断で急遽スタンリーのリーダー作を制作し先に販売する事が決定。バックにはスタンリーと同じピッツバー
もっとみるBobby Hutcherson - Linger Lane(1975)
ハービーハンコック、チックコリア、フレディハバードを初め新主流派〜フリージャズからフュージョンに転向したミュージシャンは数多くいますがヴァイブ、マリンバ奏者のボビーハッチャーソンもその1人。元々はハービー、チック、フレディをはじめマッコイタイナーやジョーヘンダーソンといったミュージシャンと共演していましたがブルーノートのLAへの移転とほぼ同じタイミングでフュージョンに転向しています。本作はヴァイブ
もっとみる「スリーサウンズのその先」Gene Harris. Astralsignal (1974)
ジャズグループのスリーサウンズは音楽の主流がソウル、ファンクに移るとそれらを意識したアルバムを制作する様になり、解散後のジーンハリスのアルバムも同じようなスタイルです。本作はBNLA流のフュージョンですが選曲やグルーヴ感はスリーサウンズから変わらないものがあります。
メンバー
ジーンハリス:キーボード、ボーカル
デヴィッドTウォーカー、ジョンローウィン:ギター
チャックレイニー:ベース
ハーヴィ
Horace Silver. Horace Silver And The Jazz Massagers(1954)
謎の決めポーズ?をとるホレスがよくわからないですが楽しそうです。(チェック模様のナローネクタイがおしゃれです)本作は元々10インチででていた二枚のアルバムをカップリングしたものでこの時期らしいハードバップ的な演奏が多いですがPreacherというファンキージャズナンバーも収録されてます。時はまだハードバップが出始めた頃なのにもう次のスタイルを作っていたホレスはすごいです。この後このグループはホレス
もっとみるStanley Turrentine. A Chip Off The Old Block(1963)
豪快ながらも豪快すぎずブルースフィーリングいっぱいのスタンリータレンタイン。彼がこれをカウントベイシーへのトリビュート盤として制作したのかはわかりませんがカウントベイシーゆかりの曲ばかりを収録しています。当時妻だったシャーリースコットとかつてのバンド仲間トランペット奏者のブルーミッチェルを迎えた編成でスタンリーはこのアルバムを同窓会的な一枚と言っています。
メンバー
スタンリータレンタイン:テナ
Madlib. Shades Of Blue(2003)
ジャジーヒップホップブームが起きるとブルーノートレコードは自分のカタログを使ったジャジーヒップホップの制作を計画します。白羽の矢が立ったのがDJのマッドリブ。彼はリリースされたレコードはもちろん未発表の音源やこのために録音した曲を組み合わせて制作されたのが本作です。選曲もLA時代のフュージョンが中心でラップがほとんどないのでクールで聴きやすく(ヒップホップ自体は嫌いではないですがラップは好きになれ
もっとみる「ジャズじゃないけどジャズ 」Sabu. Palo Congo(1957)
本作はブルーノートからのリリースですがジャズではなく本場のラテン音楽です。リーダーのサブーマルティネスは18歳でディジーガレスピーのバンドに加入。ブルーノートレーベルにはアートブレイキーとの共演がブルーノートに残されています。その後は北欧に移住しレアグルーヴとして人気のアルバムをいくつか録音しています。一般的なラテンジャズを期待して聴くとあまりの違いに驚きますがこういうスタイルもジャズになるあたり
もっとみるHerbie Hancock. Speke Like A Child (1968)
本作を作る時ハービーはマイルスデイヴィスのアルバム「マイルスアヘッド」でのギルエヴァンスのアレンジを意識して制作したといいます。またジョーザヴィヌルのアドバイスも受けていたようです。後にマイルスバンドに参加し、フュージョン界を牽引していく2人がこの頃から親交があったのは驚きです。丘の上でキスをする2人はハービーと彼の妻です。
メンバー
ハービーハンコック:ピアノ
サドジョーンズ:フリューゲルホー