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#スタンリータレンタイン
Kenny Burrell - Midnight Blue(1963)
タイトルに相応しいレイジーでアフターアワーズの緩いジャムセッションのような本作をブルーノート社長のアルフレッドライオンは自分の墓に入れて欲しいとまで言うほど本作を愛していました。その理由を彼は全ての音符がスウィングしているからと答えています。このアルバムを語るのにそれ以上何を言えば良いのでしょうか。
メンバー
ケニーバレル:ギター
スタンリータレンタイン:サックス(1,2,5,7)
メイジャーホ
Art Taylor - A.T’s Delight (1960)
どの世界にも「じゃない方」はいます。それは2人1組で活動していて目立っていない人。よく似た名前で知名度が低い方。ジャズ界で一番じゃない方といえばアートテイラーでしょう。もちろん「じゃない方じゃない方」はアートブレイキー。多くのセッションに参加してジャズメッセンジャーズを率いてソロアルバムを何枚も出してそこから巣立った優秀なミュージシャンは数知れず。一方のテイラーは参加したアルバム数は多いもののブレ
もっとみるStanley Turrentine - Cherry (1972)
本作はスタンリータレンタインとミルトジャクソンというブルースが得意な2人のコラボ作ということもあってかホーンやストリングスアレンジを排しCTIにしては作り込みを甘くしてブルースフィーリングの濃いアドリブを引き出すことに成功しています。個人的にはスタンリー、ミルトの両名がCTIに残したアルバムの中で一番気に入っています。
余談ですがもしここにウェスがいたらどうなっていたのか。生前もっとアドリブを
Jimmy Smith - Back At The Checken Shack (1963)
本作は1960年に録音されたアルバムで61年リリースのミッドナイトスペシャルと同じです。ミッドナイトはすぐにリリースされたものの本作は2年後にリリースされています。しかもその間にもっと後のセッションの録音を収録したアルバムが何枚かリリースされています。ブルーノートの録音とリリースは調べれば調べるほど謎が深まります。どこかで聞いた話ですがブルーノートがシリーズ化できるほど膨大な未発表音源集や正確な型
もっとみるHorace Silver - Serenade To A Soul Sister(1968)
68年ホレスシルバーは岐路に立っていました。ホレスが得意とするファンキージャズはソウルジャズやジャズファンクに変化し電気的楽器を導入とアドリブの短縮が進みました。一方かつていた主流派は全てを破壊するフリーの嵐が吹き荒れ、その嵐に身を任せる者、モードの導入を行いほど新たな主流を作り出さんとする者、避難所を求めヨーロッパや故郷に身を移す者に分かれていました。ホレスはこれに対して一応の答を3つこのアルバ
もっとみるStanley Turrentine - Look Out! (1960)
本作はブルーノートからリリースされたアルバムのうちスタンリータレンタインの演奏が聴ける初めてのものですが実は録音順ではこれより後にリリースされたジミースミスのMidnight SpecialおよびBack At the Chicken Shackの方が先でした。しかし録音を聴いたアルフレッドライオンの判断で急遽スタンリーのリーダー作を制作し先に販売する事が決定。バックにはスタンリーと同じピッツバー
もっとみるAstrud Gilberto & Stanley Turrentine. Gilberto with Turrentine (1971)
ボサノヴァシンガーのアストラッドジルベルト。彼女のアルバムはほとんどがストリングスを使ったイージーリスニング。一方のスタンリータレンタインはブルーノートに男臭いソウルフルなジャズを数多く吹き込んできたサックス奏者。スタイルが異なりすぎて合わなそうな2人を共演させたのはおそらくクリードテイラーはかつて自分が制作しヒットさせたゲッツ/ジルベルトの二枚目を期待したからではないでしょうか。ヒット、セールス
もっとみるStanley Turrentine. A Chip Off The Old Block(1963)
豪快ながらも豪快すぎずブルースフィーリングいっぱいのスタンリータレンタイン。彼がこれをカウントベイシーへのトリビュート盤として制作したのかはわかりませんがカウントベイシーゆかりの曲ばかりを収録しています。当時妻だったシャーリースコットとかつてのバンド仲間トランペット奏者のブルーミッチェルを迎えた編成でスタンリーはこのアルバムを同窓会的な一枚と言っています。
メンバー
スタンリータレンタイン:テナ
「CTIのソウルジャズ」Stanley Turrentine. Sugar (1971)
足の指を舐める女性。CTIのレコードで1番下品なジャケットな気がします。見てるだけで足の指がくすぐったくなってきますが。需要があるんでしょうか?そんな話はさておき本作の主人公スタンリータレンタインは力強くブルージーなプレイを得意とするサックス奏者(兄のトミーはトランペット奏者です)でオルガンとの相性が良いホンカーよりのプレイヤーです。
Spotifyになかったのでタイトル曲のライブバージョンを貼
Jimmy Smith. Midnight Special (1961)
ブルーノートというとモノトーンの落ち着いたオシャレなジャケットのイメージです。しかしこのアルバムはレタリングこそブルーノートっぽいけどカラフルなうえに写真もR&Bのアルバムみたい。初めて見た時違和感がすごかったです。今思うと初めて聴いたジャズギターはこのアルバムだった気もします。王道なソウルジャズですがそんな印象が今でもあって不思議なアルバムに思えて仕方ありません。
メンバー
ジミースミス:オル