資格試験に受かる勉強法と受からない勉強法
みなさんこんにちは。
行政書士試験講師の横溝慎一郎です。
先月10日に2019年度行政書士試験が行われました。自己採点の結果を踏まえて、リベンジをしようと考えている方もいらっしゃるかと思います。また2020年度試験を初めて受けようと考えて準備している方もここから増えてきます。
今回はそんなあなたに向けてちょっとこわい話です。
1 「一夜漬け」やってませんでしたか?
中学校や高校のことを思い出してみましょう。
学校の勉強って、「インプットしてからアウトプット」しませんでしたか。
極端な話、授業ではひたすらインプットさせて、定期試験でいきなりアウトプットさせることもあるでしょう。
だから、一夜漬けで試験に臨み、なんとかクリアーしてら全部忘れる(笑)。
この方法論は日本の学校ではおなじみのものですね。
2 「一夜漬け」では受からない
でもこの方法論は、実は、行政書士試験に合格できない方法論でもあるのです。
これは独学であっても、スクールを利用する場合であっても、共通することです。
そして多くの受験生が陥っていることでもあります。
学校のように知識を習得する目的の場合と、資格試験に合格する目的の場合で、同じ方法論を使うのはやはりマズい。
いや、学校も本来そのような勉強法てはいけないような気もします。
「自分の頭で考える」
そうした訓練をしておかないとAIに勝てません。
話がそれました。
ともかくこの方法論をそのまま使ってしまうと、資格試験に合格するの時間がかかりすぎてしまいます。
3 「はじめて組」が意識すべきこと
資格試験のための勉強法で一番大切なことは、「インプットしながらアウトプットもする」ことです。
これは初めて勉強している人も、リベンジ組も同じです。
初めて勉強している人は、ひととおりインプットした後に問題を解けばよいのではありません。
その日学んだ内容についてすぐその内容に関する問題を解いてみる。
それをやることで、「自分はなにをわかっていて、なにをわかっていないのか」を把握できる。
そうしたら、その分野からしっかり見直せばよい。
ひととおりインプットしてから、なんて言ってると、問題を解く頃にはインプットしたことをすっかり忘れていて、「講義を受けたのに問題が解けません」という悩みを抱えることになる。
本人は悩んでいますが、端から見ていると「まぁそうでしょうね」という話でしかないのですが。
4 「リベンジ組」が意識すべきこと
一方、リベンジ組。
この人たちは、今度は「問題演習が足りなかったから、しっかりアウトプットしなくちゃ」という意識が強くなる。
だからやたら問題集を買ってきて問題をひたすら解く。
またはスクールの演習講座ばかりとってしまう。
なぜ失敗したかを考えずに、「正解できなかったのは、問題に慣れていなかったから」と決めつけてこういった対応をとると、翌年の試験結果は前年より悪くなることが多いですね。
リベンジ組こそ、インプットをしっかりやる。
そういうことです。
5 さいごに
今年の試験でも憲法行政法に未知の問題は出されていません。
民法は難しかったですが、4問正解することは十分可能です。
もちろんそのためにはアウトプットも合わせてやっていく必要があるのは、初めて勉強する場合と同じです。
結局「インプットとアウトプットのバランス」が大切だということですね。
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