全然覚えられないと嘆く前に知っておきたいこと
「となりのトトロ」を何度見ても、毎回新鮮な感動に胸を熱くするのは、単に以前見たときのことをすっかり忘れてるからだということに、最近気が付きました(笑)。
もちろん「となりのトトロ」は素晴らしい作品です。
てもストーリーは毎回忘れる。
「となりのトトロ」に限らず、映像作品はたいてい1回見ても、しばらくするとすっかり内容を忘れてしまいます。
映像作品なら「忘れちゃった」ですみますが、資格試験の学習で同じことが起きるのは困りますね。
覚えていない原因
「なんどやっても覚えられない」
そんな言葉を口にしたことはありませんか?
この言葉を口にした人は、その覚えられないといっている内容について何回繰り返したか考えてください。
実は2~3回しか繰り返していないなんて人、いませんか?
私が映像作品について覚えていないのも、そもそも見ている回数が少ないからだと思います。
そういう人は私も含めて「要反省」です。
1〜2回では覚えられなくて当然
100年に一度の天才であれば1回みただけで覚えてしまうなんてこともあるかもしれません。
しかし、われわれ凡人は10回くらい繰り返さないとなかなか覚えることはできません。
人によってはもっと必要な場合もあるでしょう。
たとえば、とある合格者が10回繰り返して覚えた、という話をしたとします。
それを聞いたとき、見習うべきなのは、「10回」ではなく「繰り返して覚えた」という部分です。
でも回数は重要ではない
10回繰り返して覚えることができた人もいれば、20回繰り返して覚えた人もいれば、もっと繰り返さなければ覚えられない人もいる。
つまり「回数」はそれほど大きな問題ではないということです。
「覚えるまで繰り返す」
これが重要なんですね。
ちょっと思い出してください。掛け算の九九を覚えるのにあなたはどのくらい繰り返しましたか?
小学校2年生のころでも、なんだかんだで100回以上は繰り返しているはず。もっとかもしれません。しかも覚えた九九はその後もなにかと使います。だからあなたがいま何歳であっても九九を思い出せるのです。
ところが、そのことをあなたはすっかり忘れて、「年のせいで覚えられなくて」とか言っている。
「記憶力と年齢は関係ありませんよ」といっても、「昔はすぐ覚えられた」とか言い出す。
なかには本当にそういう人もいるかもしれません。
でも、たいていは、信じられないくらい繰り返した事実をすっかり忘れて、「若いころはすぐ覚えられた」と思い込んでいるだけです。
人間過去の記憶はどうしても美化しやすいものですから。
そもそも覚えることが目的ではない
たしかに100回繰り返しても覚えることが出来ない人もいるかもしれません。
だとしても「自分はダメだ」なんて思う必要はありません。
良く考えてみれば、覚えるために受験勉強をしているわけではないですよね?
ましてや、落ち込むために勉強しているだけでもないはずです。
試験に合格して次のステージに行くために覚えているんですよね?
まずそれを思い出してください。
そして前を向いて、101回目の繰り返しをしていきましょう。
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