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【毎日更新】育休パパの子育て日記365 Vol.1:出産前夜〜1ヶ月

どうも、そこらへんにある溝です!

男性の育児休暇取得が話題の昨今ですが、私も思い切って一年間休むことにしました。

せっかくの機会なので、出産から一才の誕生日まで育児日記をつけていこうと思います。(一年後にいい感じのまとめが書けるといいなぁ……)

これを読んで育休取得を決意する男性、もとい育児に積極的に参加する男性が増えて欲しいです!

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Day 0:出産前夜

ーーいつもは寝坊助の妻が朝早くから起きていた。

布団の上にぺたんと座り込み、お腹を押さえている。ここ最近はよく腰痛を訴えていたが、どうやらいつもと様子が違うようだ。

陣痛かも?とアプリで間隔を測る妻……すでに10分間隔で痛みがきている。ただ陣痛と呼ぶには心許ない痛みらしい。様子見するしか術はなく、私は普段通り仕事をこなした。妻も出来る普段通り、家事をこなしてくれていた。

そして気づけば夜。痛みの間隔は相変わらず、少し痛みが増してきたので、一応病院に連絡。病院側も少し迷ったようだが、一旦病院へ行くことに。とはいえ、きっと帰されるだろうなと二人で話していた。

病院では万全のコロナ対策。玄関廊下でぽつんと待つ私のもとに、看護師さんがやってきた。

「兆候があるのでこのまま分娩しますね。」

意外な展開だった。妻もそこまで痛がってなかったし、何より予定日はまだ10日も先だ。この後の説明を受け、私は一人で帰宅。産まれそうになったら連絡をくれるそうだ。

帰宅後すぐに両親に連絡を入れ、明日の仕事を休む手続きをし、妻とラインをやりとりしながら、このnoteを書いている。どうやら進みはいいらしい。

着信に気づけるようマナーモードを解除しての就寝。妻の体のためにも、これが仮眠になることを祈る。

Day 1:誕生

午前0時を過ぎた頃、iPhoneから流れる着信音。もうすぐ産まれそうと、病院からの電話だ。案の定寝付けずにいた私は、すぐに家を飛び出した。

病院に着いても分娩室には入れない。傍の廊下で、扉越しに声が聞こえる。せめて妻の手を握ってあげられたら……いや、実際のところ、私が手を握って欲しいくらいだ。痛いことが極端に苦手で泣き虫の妻が、こんなに苦しそうにしている。今は助産師さんの声かけだけが唯一の救いだろう。

ーー私が到着してから約一時間、ついにその時が来た。

ドクターと助産師さんによる励ましの声が重なる。まさにラストスパートだ。妻が静かになったと思った瞬間、“その声“は聞こえてきた。

まだ見ぬわが子の産声は、天使の声と呼ぶには少しかすれていたが、二人にとっての天使が今まさにそこにいる。

だが、ここからが意外と長い。赤ちゃんの検診や母体のアフターケアなど、30分ほど待ってからのご対面となった。

まずは妻を労い、そして可愛いわが子に声をかける。念のため、直接触れるのはNGだそうだ。こんな時までコロナ……と言っても仕方ない。今は何より、母子共に健康なことに感謝しよう。

そんなこんなで初対面を終え、時間は深夜2時30分。今後の説明を受け、妻と子はそのまま入院。私はまた一人、家路についた。無事産まれたことを家族ラインで報告し、そのまま眠りについた。

いつも通りの時間に目覚ましが鳴った。寝不足でスッキリしない中、義母や祖父母とも電話をし、出生後の手続きを再確認した。どうやら退院後しか母子手帳等を返してもらえないらしく、一旦は会社に出せる書類だけを出した。

各方面に連絡を入れたりして、やっと落ち着いたのが15時頃……妻とビデオ通話をしたが、今日はまだお子には会えていないそうだ。疲れは見えるが、顔色は良くて安心した。

通話を終え、この日記を書き留めている最中だが、そろそろ私も限界だ。残りの時間はただ体を休めるために使おう。

Day 2

今日はいつも通り仕事。妻のご飯が食べられないのが地味に辛い。

男性は出産予定日から育児休暇を取得できるが、予定より早く産まれたため、残り数日は仕事がある。

昼休憩の合間をぬって、病院に着替えやらお菓子やらを持って行った。例のごとく面会はなし。妻からの荷物を受け取り、家に戻った。

仕事が終わっても、家に一人……あり合わせを鍋に突っ込み、即席の夕飯。少し残業をし、妻とのビデオ通話。

画面に映る妻は、昨日より疲れて見えた。今日から日中はお子と同室。お世話の練習が始まったのだ。妻の苦労はお構いなしに、その横で眠るわが子。



ーーかわいい。



この一言に限る。自分で顔を引っかいたらしく、顔が赤らんでいたが、それはそれで元気な証拠だろう。妻と話しながら、一時間ほどビデオ越しに眺めていた。

子どもが家にやってくるまでは、男親にできることはほんどない。今はせめて家事だけは、一人でもしっかりやっておこうと思った。

Day 3

今日も今日とて仕事。

昼休憩に児童手当について役所に問い合わせ。課税所得証明書はマイナンバーを提出すれば省略可能だそうだ。各種申請について事前にかなり調べた方だが、この類のものに苦労するのはもはや私にとって恒例行事だ。

夜は妻とビデオ通話。今日はお子のお世話をするタイミングを見られた。おむつを変え、授乳に苦戦する妻……可愛い。子どもが可愛いのは当然だが、子をあやす母の姿もとても魅力的だった。

とはいえ、妻の体はまだまだ癒えていない。そんな状態で子どもの世話をするのは、本当に大変だと思う。ありがたいことだ。家に来てからは、私が妻以上に頑張ろうと心に決めた。

Day 4

ーー風邪をひいた。



気温が落ち込んだ上に、腹の中に熱源をかかえた妻のいない部屋はいつもより寒かったようだ。幸い仕事はデスクワークで支障はきたさないが、お子に会うまで後数日……しっかり治しておかないと。

今日も今日とて、ビデオ通話。お子は相変わらず、可愛い顔で眠っている。時折腕をパタパタと振りまわすのが愛らしい。

妻はというと、慣れてきたのか少し落ち着いた様子。ただ退院後のスケジュールや準備など、まだまだ気を抜けないことも多い。私もしっかり準備をしなければ。

まずは風邪を治すために、早く寝ることにしよう。

Day 5

お留守番最終日。バッチリ寝て、風邪も少し良くなったようだ。

今日は1日かけて新生活の準備。赤ちゃんグッズの用意はもちろん、部屋の掃除や片付けなど、明日から始まるハードな?生活に向けて整理整頓をしなくてはならない。

子どもが寝るスペースは、照明の真下、エアコンの直風が当る場所、外気の影響を受ける窓際などを避け、できる限り快適にしてあげないといけない。私たちが住む部屋は決して広くないので、家具を移動し、がっつり模様替えをした。

いざ準備をしていると、まだ足りないものがあることに気づく。Amazonでポチポチお買い物……本当に便利な世の中だ。

備えあれば憂いなしではあるが、トラブルを避けられないのが育児だと思う。できる範囲の準備をし、後はどんと構えて迎えよう。

Day 6:退院

ついに退院の日。昼ごはんの下ごしらえをし、病院へ向かった。

お子を抱きかかえた妻が出てきた時は、とても幸せな気持ちでいっぱいだった。3人での生活がついに始まる。

家に帰りお子を寝かせ、最低限の荷物を片付けて昼食をとった。その後はすぐ授乳の準備。何となくそわそわしながら、お湯を沸かした。

まずはおむつ替えを見せてもらうことに。泣き出すタイミングを見計らって、開封の儀が始まる。

おむつに緑の線が出ていたら、おしっこが出ている証拠だそうだ。取り外したおむつの中と、お子のお尻の穴には黄色の“アレ”がついていた。

足を激しく動かすお子と、説明をしながら必死におむつを替える妻。独特の匂いに包まれながら、一連の作業を教えてもらった。

その後は授乳タイム。こればかりは代わってあげられないが、しばらくはミルクが必要になりそうなので、ミルク係としてサポートしていくつもりだ。

お世話が一通り終わって、はじめてのだっこ。



『こんなに小さくて、不安定な生き物を育てないといけないのか。』



そう思った。

愛しさと、嬉しさと、心細さと……こんな替え歌を口ずさみたくなるような気持ちだ。きっと少しずつ慣れていくのだろうけど、それでも子どもを心配する気持ちは一生なくならないと悟った。これが親心というものの、全ての始まりなんだろう。

寝かしつけた後も、時折声を出したり、呼吸を荒げたり、一挙手一投足が気になって仕方ない。全く落ち着かないまま、次のお世話タイムを迎えた。

今度はうんちをしていない……と思ったら、おしっこが腰の辺りから漏れて汚れてしまっていた。どうやらおむつが少し大きいようだ。小さめのおむつがあることを知り、すぐにアマポチ。

そしてついに、私もミルクをあげてみた。一生懸命飲んでくれているが、中々なくならない。「頑張れ、頑張れ」と心の中で思いながら、手のひらにかかる頭の重さを感じていた。これからまだまだ大きくなることを考えると、中々大変なお世話だ。

おむつ替えがなかったのでラッキーだった……そう思っていた矢先、お子が泣き始めた。すぐ泣き止むかも知れないから様子を見て、と妻は言ったが、明らかに匂う。

案の定、オムツの中はうんちまみれ。かなりテンパったが妻にフォローしてもらいおむつを交換。暴れ回る足をしっかり押さえておくのがコツのようだ。

他にも想定外のことが色々あったが、全てを書き記す気力と体力が尽きてしまった。この後入浴が控えているが、日記としてはここまでとする。

Day 7:育休開始

有給を取ったり、会社に申請したりで大変ではあったが、本日から正式に育児休暇開始だ。

男性の育休取得に関しては、また別の機会に書くつもりなので、少し昨晩の話をしよう。

わが子と一緒に過ごす、初めての夜。妻は私に、お子が泣いても寝ているよう言ってくれていた。だが実際には、横で泣いているのを無視して眠れる人間は多くないだろう。

お子が泣き出すとやはり目が覚めてしまう。私は、ミルク作りと哺乳瓶洗浄を手伝うことにした。2人で素早くお世話して、妻にも寝てもらうのが今はベストだと判断したのだ。育休が取れていて本当によかった。

昨夜はお腹が空いたのか、2時間ちょっとの間隔で泣き出していた。明け方の一回だけ、不覚にも私は目を覚さなかったらしい。自分でも驚いたが、やはり疲れていたのだろう。

そんなこんなで7日目の朝。各種届出のために役所へ。職員さんたちがみな親切で、申請はとてもスムーズだった。これでわが子も、公式に名前がついたわけだ。

帰りはスーパーに寄り、少しだけ食材を買い足した。食事の用意も、もちろん私の担当だ。妻にしかできないことがある以上、私に出来ることは全部するつもりである。

夜は、やはりと言うべきか、お風呂に苦戦した。慣れるまではこうなのだろうが、泣くわ動くわで中々思うようにいかない。かといって、体が冷えてはいけないので、出来るだけ素早く終わらせないといけない。もう少し、妻との連携が上手くできるようにならねば……。

Day 8

ーー夜中に起きれなかった。


全く無意識ということはなかったが、眠気が覚めず、あまり妻のサポートができなかった。

代わりに、と言ってはなんだが、妻には日中できる限り昼寝をしてもらう。授乳があるので結局起こすことにはなるが、おむつ替えはできる限り私一人で頑張ってみようと思う。

今日も夕飯前にお風呂タイム。特に苦手意識が強いのがこのお世話だ。洗う、拭く、着せる、だけでなく、おへその消毒や肌の保湿など非常にやることが多い。

ちょっと失敗するくらい大丈夫、と妻は言うが、お子が泣く度に精神的ダメージを受けてしまう私がいた。妻はというと、冷静に事を進めていく。母になった女性の強さを、まざまざと見せつけられた。

Day 9

昨夜はグズって、中々寝ついてくれなかった。抱きあげて背中をさすっていると泣かないのに、布団に寝かせた途端にダメ……2時間近く、お子を抱きかかえて過ごすことになった。

確証はないが、今朝から出ていないので、おそらく便秘だったのだろう。うんちを出した途端、すんなり寝るようになった。ミルクの量も少し増え、成長を感じる反面、こういったトラブルも今後増えてくるに違いない。

昼間のお世話はかなり手慣れてきた。今の課題は、ミルク後のゲップ出し、といったところだ。

とはいえ、育児以外のことに取り組む余裕はまだない。仕事をしなくていいので、もっと色々できると思っていたが、家事を簡略化する等の工夫をしていかないと厳しそうだ。

夜はまた少しグズっていた。鼻水やくしゃみなど、少し風邪っぽいようだ。エアコンはつけっぱなしで、室温管理はこまめにしているのだが……赤ちゃんが寒いのか暑いのか、こちらからは中々判断がつかない。

体温を測って指標にしてはいるが、果たしてそれが正解なのか分からない。悪化しないことを祈るばかりだ。

Day 10

ーー風邪が心配で、あまり寝られなかった。


少し調子が悪そうにしているが、ちゃんと泣くし、ミルクも飲んでいる。いずれにせよ、自分の免疫力で治すしかないので、もう少し様子を見よう。

お昼になり、普段通りになったように感じた。元気な声で泣いている。

……そう思った矢先、夕方からまたぐずり始めた。おむつ交換、授乳を終えても泣き止まない。やはり鼻が詰まって呼吸しにくいのだろうか。とりあえず、鼻詰まり解消グッズをネットで購入。

お子の調子が悪く、メンタルを削られた一日だった。それでもへこたれる訳にはいかない。これが育児というものなんだろう。

Day 11

夜中に謎ぐずり発動。お世話後いつもならすんなり寝るはずが、泣き止まない。一旦妻に任せて、私は寝ることに。

目が覚めると、まだぐずりに付き合っている妻がいた。ちょうど次のお世話タイムくらいの時間だったため、ミルクをあげるとやっとこさ落ち着いて寝てくれた。

昼からはお子の調子がいい。静かに起きている時間があったので、お風呂に入れることに。

初めて私主体でお風呂に入れてみたが、途中で腰が痛くなり妻に交代。緊張で変な姿勢だったのだろう……次は最後までやりとげたい。

夜は、不覚にも私の調子が悪くなってしまった。どんなに健康に気をつけていても、寝不足だと免疫力は低下する。

妻に負担をかけないよう頑張っていたつもりだが、子に風邪をうつしたらどうするんだと一喝されてしまった。今夜はしっかり、休ませてもらおう。

Day 12

ーー昨晩、妻と話し合いをした。

『どうすれば妻をサポートできるか』とばかり考えてきたが、私のその姿勢がそもそも間違いだった。



育児とは、夫婦2人が協力して取り組むもの。




妻の体が回復するまで、家事は全部やる。この部分に関しては文字通り妻のサポートだ。だが子どもの世話に関しては、妻を補助するのではなく、私も主体的に取り組んでいこうと思う。

昼間、お子が泣き止まなかった。小一時間「人間ゆりかご」として、抱きかかえていた。布団に寝かせた途端、泣き始めるから不思議なものである。

電動ゆりかごを購入するべきか……要検討だ。

Day 13:へその緒消失事件

「へその緒がない!!!!」



ーー妻の声が飛び込んできた。

昨晩はいつもより眠れて調子がいいな、などと考えていた矢先のことだった。

別になくても困らないが、縁起が悪いことこの上ない。私はおむつ用ゴミ箱をひっくり返し、へその緒を探した。

一つ一つおむつを開き、中に巻き込んでいないかをチェックしていく。一度捨てたおむつを漁るなんてことは、人生これきりだろう。匂いと格闘していると、また妻の声がした……お子の服の中に絡まっていたらしい。



おむつの前に、まずそっちを探さんかい!



以上、眠気まじりのプチ騒動でした。

ここ数日の悩みは、ミルクの吐き戻しだ。ゲップもしっかり出しているつもりだが、しばらく寝かせていると吐いてしまう。

飲ませすぎなのかもしれないが、3ヶ月くらいは普通にあることらしいので、これも様子を見るしかないだろう。

Day 14:マタニティブルー

夫として、父として、できることは何なのか。より良い育休中の過ごし方を考え直している。

……というのもここ数日、妻の気持ちに上手く寄り添えなかったからだ。


おそらく妻は今、マタニティブルーというやつだろう。何とか楽にしてあげたいと、色々やったつもりだったが、それが裏目に出てしまっていた。

妻と話し合い、がっつり泣いた。

これまで通り、でもこれまで以上に、2人で頑張っていこうと決着。また少し、愛が深まったような気がした。

Day 15:2週間健診

午前中は、2週間健診で病院へ。タクシーで妻と子を送り届け、私はその間日用品のお買い物。

健診結果は、体重があまり増えていないという点を除いて問題なし。もっとミルクの量を増やすよう指示された。

帰宅後、さっそく20ml増やしてみる。何とか飲み切ったが、また少し吐いてしまった。

次は元の量で試してみると、途中で飲まなくなる。様子を見てると、しわしわの険しい顔で今にも泣き出しそう。やはり飲ませすぎだろうか……そう思った次の瞬間



ぷっ



おならだった。

産まれて間もない赤ちゃんは、屁をこくのも一苦労らしい。その後すんなり、続きを飲み干してくれた。

ゲップも出したし、寝かせて一休み……と思ったらまたしても吐き戻し。せっかくミルクを飲ませても、吐いてしまっては体重も増えない。

戻ってきそうなのは仕方ないが、せめて吐かないように、数十分の間抱きかかえてから再び寝かせた。

おむつ替えもお風呂も、手慣れてしまえばどうということはないが、こればかりは中々防げない。吐く瞬間も辛そうなので、心配は募るばかりだ。

Day 16:+10mlの壁

昨日言われた通り、ミルクの量を増やしてみた。

一度は20ml増の量を飲み干してくれたが、それ以降、中々昨日までの量を超えることができない。せめて10mlだけでも多く飲んでくれれば問題ないのだが、子どもにとってこの壁は、大人が思う以上に高いのかも知れない。

飲む気がないのに飲ませるのも心苦しいのだが、あまりに体重が増えないと再健診が必要になる。そうでなくても、体が大きく、丈夫に育つにこしたことはない。明日も、3人で頑張ろう。

Day 17

どうやら、頑張ってミルクを飲ませると、その後の寝付きが悪いようだ。

昨晩も授乳後布団に寝かせると、ぐずって泣き始めた。抱きかかえて揺らしてあげること1時間……ぐっすり眠ることなく大泣きを始めた。仕方がないのでまた少しミルクをあげ、今度こそ寝てくれと祈りながら布団に寝転ばせる。



……寝てくれない。



できれば、妻を寝かせておいてあげたい。泣き声をあげないよう、またお子を抱きかかえた。

結局、次の授乳タイミングまでそのままの状態。真夜中に半ベソの子どもを抱え続ける3時間弱が、これほど辛いとは思わなかった。

そこからは妻に任せて、私は朝まで眠ることにした。

昼間も、昨晩と同様に寝てくれない時間があった。

ミルクをあげ、寝かそうとすると泣き、また少しミルクをあげ、また泣く……この上なく理不尽な生き物だ。

とはいえ、他の人の体験談などを読むと、まだましな方なのだと思う。自分自身の体調管理を心がけて、向き合っていくしかないのだろう。

Day 18

ミルクを飲ませようとした結果なのか、一度飲み終えて1時間ほどで、またミルクをせがむようになった。

お子自身も頑張ろうとしてくれているのだろうか。体が小さくて、一度に飲める量が少ないだけなのかも知れない。

本来、ミルクの間隔を詰めるのはよくないみたいだが、体重が伸び悩んでる以上仕方ない。夜中に小刻みに起きるのは大変だが、1ヶ月目まではこの感じでたくさん飲んでもらおう。

また、飲む量が増えたことで、排便も増えたように感じる。おしりのケアは大変だが、これも健康であることの証拠。嬉しいばかりである。

Day 19:ミルク噴水

ーー昨晩、お子がミルクを噴水のように吐き出した。

ミルクを飲ませすぎたのだろうか……ネットで調べると「幽門狭窄症」という病気の可能性もあるようだ。この噴水のような吐き戻しが頻繁に起きる場合や、ミルクじゃないものを吐く場合、そして何より体重が増えない場合は、それを疑うべきらしい。

吐いたものを見る限り、今飲んだものを出したように見える。しかしやはり、体重面が気になる。(飲む量はちゃんと増えているが……。)

今日明日と様子を見て、また噴水のように吐くことがあれば、病院に行こうと思う。

結局、日中は特に問題なく過ごせた。ある程度ミルクを飲むと、吸い疲れるのか、途中で寝てしまいがちなのが困りものだが……。

Day 20:下痢

昨夜から日中にかけて、比較的スムーズにお世話が出来た。吐き戻しは少ないが、相変わらずミルクを欲しがる間隔は短めだ。

だが問題は夕飯後だった。

ミルクをあげ、少し吐いたと思ったら、また泣き止まない。胃が小さい以上、すぐにミルクを与えても吐く可能性が高い。おむつを替えたり、だっこをしたり、色々やってみるが変わりない様子。

飲む量が足りていないとも思えないのだが、舌をペロペロさせ、明らかにミルクを欲しがっている。



……思い当たる節がある。



夕方頃のうんちが下痢気味だった。もしかすると、脱水症で喉が渇いているのかも知れない。

どちらにせよ、まだミルク以外のものは飲めないので、だっこで粘りつつ、こまめにあげることにした。

それにしても下痢の原因はなんだったのだろうか。どこかのタイミングで、ミルクが冷えていたか……何にせよ、今後もう少し神経質になる必要がありそうだ。

Day 21:ひざ痛

うんちも普通で、変なぐずりは少なかった。だが、やはり吐き戻しが気になる。(一昨日のような噴水はないが、少し勢いのある吐き方が増えてきたように感じる。)

2週間健診で「体重が増えなければ来週も来てください」と言われていたので、念のため、明日病院に行くことにした。些細なことではあるが、大切なわが子のことだ……不安である。

今日は初めて、私一人でお風呂に入れてみた。普段は妻と二人で分担しているので、少し大変だったが、何とかやりきれた。(少し手間取ってお子には申し訳ないが……。)

なぜ今日は一人だったかというと、妻が膝の痛みを訴え始めたからだ。子どものお世話で立ったり座ったり……調べてみると、産後は腰や骨盤だけではなく、膝が痛む人も多いらしい。

私も私で大変ではあるが、出産は女性にしかできない。できる限りサポートしてあげたいと思う。

Day 22:体重測定

ーー退院後、2度目の体重測定。


体重はちゃんと増えていて、特に問題ないとのこと。吐き戻しに関しては、飲ませすぎではないかと言われた。



もっと飲ませろと言われたから頑張ってたのに……。


何はともあれ一安心。

どうやら産まれたての赤ちゃんは、満腹かどうかを判断できないらしい。

ミルクをあげれば泣き止むので、ついつい与えてしまっていたが、それも考慮した上での判断が必要だそうだ。

安心も束の間、夕方から夜にかけてスーパーぐずりタイムが始まった。

ミルクで泣き止ませる手はもう使えない……妻と2人で悪戦苦闘。眠気や体の痛みを我慢して、どうして寝てくれないのかと悩んでいた。

結局、原因はうんちだったようだ。排便した途端、スッキリ落ち着いた様子で眠ってくれた。お腹が苦しかったのも、ミルクの与えすぎによるものかも知れない……反省の多い1日だった。

Day 23

ミルクを与える量とペースに気をつけたところ、吐き戻しは改善。特に哺乳瓶を使う場合に、ゲップ休みを複数回挟んだのが良かったように思う。

この数日で、瓶をつかもうとする動作を見せるようになり、とても愛くるしい。早く成長して欲しい半面、『もう少し今のままで』という気持ちも湧いてくる可愛さだ。

さて、吐き戻しは改善したのだが、次はぐずりに手を焼いている。

だっこしていれば大丈夫なのに、布団に寝かせた途端に泣き出してしまう。吐き戻しが原因かと思っていたが、どうやら見当違いだったようだ。

調べてみると、夕方以降は理由もなくぐずることが多いらしい。とにかく付き合ってあげるしかないのだろう。(幸い、夜はぐっすり寝てくれるので助かっている。)

Day 24

昨日同様、ミルクを飲ませるペースを調整。ゲップを出すタイミングが上手く噛み合った場合、最後はすんなり寝てくれる。

ただ1つ難点は、とにかく時間がかかることだ。妻が母乳をあげた後、短くても30分、長い時は1時間以上かけてミルクをあげている。ゲップを出してあげるのにちゃんと時間を取らないと、寝かせても泣き出してしまうからだ。

起きている時間は延びているので、結局体力を使うことに変わりはない。だけど、お子が吐き戻さなくて済むという点において、やはりこちらの方がいいと思っている。しばらくはこの方法で様子を見よう。

Day 25

今日は朝からぐずぐずだ。上手くゲップが出ないのが原因だと予想。

色んな体勢を試してはみるが、出ない時は出ない。ギャン泣きになってしまったので、何とか落ち着かせて、私の膝の上で寝かせることに。クッションで傾斜をつけてあげれば、スヤスヤ眠ってくれるから不思議である。

ちなみに傾斜枕といったアイテムも売られているが、1人で寝かせる場合は窒息の恐れがあるので使用していない。

調べてみると、布団へ移した瞬間に起きてしまう子どもは多いみたいだ。対策として、寝かせる前におくるみごと抱っこしておくというのを試してみた。

ただの思い込みかも知れないが、置いた瞬間に泣き出すというのは確かになくなった気がする。インターネットのある時代で本当に良かった……。

Day 26:じじばば

今日は、私の両親が孫に会いにくる日だ。

本来コロナ禍で控えたいのだが、親の都合でしばらく会うタイミングがなさそうなので、少し早めての面会になる。

じじばばが家に到着。病院の人以外にお子を合わせるのは、これが初めてだ。

両親共にとっての初孫……相当嬉しいのだろう、とても可愛がってくれた。ちょうどタイミングが合ったので、ミルクあげもしてもらい、私としてもいい親孝行になったと思う。

両親が帰宅後の授乳で、かなり吐いた。

私も少し浮かれていたのか、連続でミルクをあげすぎてしまったようだ。両親がどれだけあげたかが頭に入っていなかった……痛恨のミス。やはり、常に適量を意識しないとダメだと再認識した。

Day 27

昨日盛大に吐いたせいか、今朝はかなり調子悪い様子。何をしてもぐずる。

ミルクをあげ、おむつを替え、オルゴールをかけてみたり、色々試したが寝てくれない。それどころか、抱っこしていても泣きわめく始末だ。

結局妻と交互にあやしつつ、落ち着いたのは昼過ぎだった。こちらとしても、こまめに睡眠を取りたいので、昼間に寝てくれないことが意外と堪える。また色々工夫が必要そうだ。

さて、子ども成長もさることながら、妻の調子が少しずつ良くなっていることも嬉しい。

……と言っても、体の具合は全然良くない。腰痛や股関節の痛みに悶絶する時間も増えていて、とても辛そうにしている。

だがそれ以外に関して、ご飯を美味しそうに食べたり、テレビやYouTubeを見て笑ったり、そういった余裕を取り戻してきたように感じる。この調子で、2人で育児を続けていきたいと思う。

Day 28:4週間

28日目ーー生後4週間である。

劇的な変化ではないが、着実に成長している点を改めて振り返ってみよう。

①太った。

少し小さめで産まれて細身だっが、全体的にぷにぷにして赤ちゃんらしくなってきた。特に腕のむちむち感がたまらない。

②表情が豊かになった。

……という程ではないが、じっと何かを見つめたり、ニヤッと口の形を変えたり、顔面の動きのバリュエーションが増えた。

少しずつ見えるようになってきたのだろう。目線で追ってくれるのが嬉しい。

③力がついた。

手足を振り回す力や、ミルクを吸う力が明らかに強くなっている。健康に育っている証拠だが、そのうち暴れられると手をつけられなくなるかも知れない。

哺乳瓶を自分で持つような動きもするようになった。(たまたま手がそこに来るといった感じではあるが。)

④刺激に敏感になった。

物音や寝る姿勢を変えた時に、より反応するようになった。寝かしつける際は少々厄介ではあるが、五感が少しずつ成長している証拠だろう。

呼びかけに反応するようになるまで、もう少しだろうか。待ち遠しい。

現状思いつくものを簡単にまとめてみた。成長という点においては、むしろこれからが本番だろう。

育児は物理的に大変なことが多いが、これからまだまだ嬉しいことが待っていると考えると、本当に楽しみだ。

Day 29

昨晩から少しだけ吐いたりもしているが、授乳と睡眠のリズムは、1日を通してかなり良かった。

ミルクを与えた後すぐ布団には寝かせず、最低15分は膝の上で抱っこしておくようにすれば、寝ぐずりが起きにくいことを発見した。

……とはいえ、昨日まで通用していたものが翌日効かないなんてことも多々あるので、あまりあてにしないでおこう。

ふと思い出したが、徐々にうんちの匂いがキツくなっている。量も増えていて、こういった所にも成長が現れるのだと感じた。

ただまぁ、臭くない方がありがたいのだけれど。

Day 30:1ヶ月

ーー今日でお子が産まれてちょうど30日。

※noteでパートを区切る都合上、30日単位で1ヶ月とすることにする。明日からはVol.2に移行します。

突然、眠気がやってくる。

夜中に起きることにはすっかり慣れて、特に辛くは感じない。けれども、朝一の時間帯や昼食後など、とてつもない睡魔に襲われることがある。暖かくなってきたということもあり、尚更だ。

私と妻、同時にぶっ倒れていることはないので問題ないのだが、いまいち体調管理が出来ていない感が少し気持ちが悪い。

幸いなのは、お子が一度に取る睡眠時間が着実に伸びていることだ。家に来たての頃は、2〜3時間毎に目を覚ましていたが、今では長くて4時間程度。一眠りするには十分だ。

このまま伸びてくれれば、より助かるのだが……あまり楽観視しないでおこう。

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怒涛の1ヶ月でしたが、何とか無事終えることができました。

ですが、まだまだ育児は始まったばかりです。もしアドバイスなどあれば、気軽に教えてくれると助かります!

それでは、Vol.2へ続きます……。

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