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#4.ライティング力を磨くコツ その3「原稿作成時間を短くする一工夫」

Webライターとして仕事をしていく上で、原稿のクオリティはもちろん大切ですが、その原稿をどのくらいの時間で作成できたのか…という執筆スピードも重要だったりします。

ちなみに、どちらかというと、私は執筆スピードが速い方ではありません…。
テーマによっては、予定以上に時間がかかってしまうケースもあるため、
原稿作成時間の短縮は常に課題です。

ただ、当たり前ですが、入社したばかりの頃と比べると、大分速く原稿を書けるようになりました。

ということで今回は、原稿作成時間を短くするために、私が実践してきた方法をご紹介します。

■原稿作成時間を短くする方法

①作業工程ごとに細かく時間を設定して取り組む

作業工程を細かく分け、それぞれに時間を設定して取り組む方法。
個人的には、この方法が、原稿作成時間の短縮に一番効果がありました。
この方法については、記事の後半で詳しくご紹介します。

②文章の型を増やす

人によって異なると思いますが、私の場合は特に、原稿の「はじめに(冒頭文)」や「まとめ」の部分で詰まることが多かったです。(今でも多かったりします…。)
そうした際に有効なのが、文章の型を使うこと。文章の型を上手く使えば、少し文言や表現を変えるだけで上手く文章をまとめられるので、0から発想するよりも、スムーズに原稿を作成できます。

ただ、文章の型が一つしかないと、どの原稿も似た書き方になってしまうので、複数の型を自分のなかでストックしておき、使い分けたり、組み合わせて使ったりするのがおすすめ
あと、文章の型を意識して増やそうとすることも大切です。

私の場合、文章の型を増やすには、

・先輩ライターの書いた記事
・掲載予定のメディアにすでに掲載されている記事(※テーマが近いもの)

などから、使えそうな表現や応用できそうな表現をピックアップするケースが多いです。
また、雑誌や書籍などを読んでいて、使えそうな表現を見つけたときもメモしておき、使ったりもします。

③原稿でよく書くジャンルの知識を身につける

毎回、特定の決まったメディアに掲載する原稿を作成するのであれば、そのメディアのジャンルに関する基礎知識・専門知識を身につけるのがおすすめです。基礎知識・専門知識が頭に入っていれば、原稿を作成する際、その分の情報を調べて理解する時間を省けるので、原稿作成時間の短縮に繋がります。

また、そのジャンルの基礎知識・専門知識があるからこその企画が出せたり、トレンドがキャッチできたり…といったメリットもあります

特定のジャンルの基礎知識・専門知識を身につけるには、

・そのジャンルに関する本や雑誌などを読む、関連する資格の取得を目指す
・そのジャンルに関連するサービスを実際に利用してみる(※無料体験含む) 

などがおすすめです。

※以前の投稿記事でも紹介しています。
https://note.com/mizo_maimai/n/n3ecc743bbce1

④良いコンディションで原稿を書く(体調管理)

意外と見落としがちですが、体調管理をしっかりし、良いコンディションで原稿作成に取り組めることも原稿をスムーズに書く上で大切です
細かく管理しているわけではないですが、私は割と睡眠時間を重視していて、できるだけ、睡眠時間をしっかり取るようにしています。

というのも、睡眠時間が不足していると、イマイチ頭が回らず、さらに集中力も散漫になりがちで、思うように原稿が進まず、結果、残業をする。

→帰宅するのが遅くなる
→寝る時間が遅くなる
→睡眠時間が足りないまま翌日
→思うように原稿を進められず、また残業
(→場合によっては、体調を崩す)

という負のループにハマったことが何回もあるからです。
(その他、諸々のストレスもあり、数年前に帯状疱疹になったこともあります…)

なので、ライターとしてコンスタントに原稿を書き続けるには、
いかに良いコンディションで作業できるかも大切だと思います。

この上記の負のループを抜ける方法としては、
どうしてもその日に仕上げなければならない原稿は残業してでも書ききりますが、〆切に融通が利く場合は調整して、その日は途中でも原稿を切り上げ早めに帰宅。
睡眠時間をしっかり取って、翌日120%の力で頑張る…という形で乗り切っています。

私の経験だと「今日は絶対ここまで書く!」と腹をくくり、強い気持ちで取り組めば、意外と力が出て、前日詰まっていた箇所もどうにか形になるケースが多いように思います。


以上、4つほど、私が原稿作成時間を短くするために実践していることをご紹介しました。

あとは、上手く使いこなせる方法を模索中なのですが、
「音声入力の活用」も原稿作成時間の短縮に有効な方法だと思います。
(少し使った感じだと、Googleドキュメントの音声入力はかなり精度が高いです。)

今後は音声入力も上手く取り入れ、さらなる原稿作成時間の短縮を目指せればと思います。


■「作業工程ごとに細かく時間を設定して取り組む」方法を詳しく解説

「原稿作成時間を短くする方法」の①に挙げた”作業工程ごとに細かく時間を設定して取り組む”方法が、個人的には、原稿作成時間の短縮に割と効果があったと感じています。

それまでは、6,000~6,500字程度の特集記事を1本書くのに13時間前後かかっていたのですが、この方法で原稿を作成するようにしてから、徐々に原稿作成時間が短縮でき、
最近では、1本あたり10時間半~11時間程度でコンスタントに原稿を作成できるようになりました。

なので、ここでは、その方法について紹介します。

進め方は、

✔Step1.原稿作成に必要な作業工程を細かく書き出す
✔Step2.予定時間内で原稿を作成するには、各作業工程をどのくらいの時間でこなす必要があるのかを見える化する
✔Step3.時間を記録しながら、各作業工程を進める

の3ステップです。

ちなみに、私の所属する会社では、ざっくりまとめると、以下の手順で原稿を作成します。

(1)原稿の企画・テーマの作成
(※掲載サイトによっては、すでに企画・テーマが決まっているケースもあり)
 ↓
(2)骨組みの作成
…記事の構成を考えたり、各項目でどういった内容を紹介するのかを決める
…本文の作成に必要な情報も調査
 ↓
(3)本文の作成
…骨組みの内容を元に、文章を作成
 ↓
(4)添削
…編集長による原稿チェック
 ↓
(5)原稿の最終化
…原稿チェック内容の反映、誤字脱字のチェック、強調箇所の指定など。

この作業工程を細かくリスト化し、時間配分をしたものが以下の画像です。

スクリーンショット (10)

※6,000~6,500字程度の原稿を11時間で作成する場合。
※リスト内の(1)(2)…の表記は、上記の手順に記載している(1)(2)…と対応しています。
※「原稿の完成度」は、原稿の進捗状況がどのくらいかを「%」で示したもの。(100%で原稿完成)

なかでも、ポイントは水色のセルの部分で、
私の場合は、チャットワークのマイチャットを使用し、以下の形で、ここの時間を管理しています。
(※手書きする、表にまとめる…等も試したのですが、個人的にはチャットワークが一番管理しやすかったです)

〈原稿全体の時間配分〉 ※(1)の部分
【サイト名】
記事タイトル
〈目標時間〉11:00(※企画あり)
☆▶企画確認+時間配分+アウトライン…1:30→1:30(10:00~11:30)
★▶骨組み…2:45→3:00(13:00~14:30、15:00~16:30)
▶本文…6:15
・はじめに…
・チャプター1…
・チャプター2…
・チャプター3…
・まとめ…
・metaタグ、見直し…0:45
▶最終化…0:30

記録の仕方ですが、例えば、「▶企画確認+時間配分+アウトライン」の右側にある「1:30→1:30」は、目標時間1時間半に対して、1時間半でその作業が完了したことを表しています。
「1:30→1:30」の横の「(10:00~11:30)」は、その作業をした時刻。
「▶」の左側にある「☆」は、目標時間内に作業が終わった印です。(目標時間をオーバーして完了した場合には、「★」をつけています。)
※時間は15分刻みで設定。

〈本文全体の時間配分〉 ※(3)の部分
【サイト名】
記事タイトル
〈目標時間〉11:00(※企画あり)
☆▶企画確認+時間配分+アウトライン…1:30→1:30
★▶骨組み…2:45→3:00
☆▶本文…6:00→5:45
☆・はじめに(+コラム)…0:30→0:30(15:15~15:45)
☆・チャプター1…1:00→0:45(14:30~15:15)
★・チャプター2…1:00 →1:15(9:35~10:50)
★・チャプター3…1:30→2:00(10:50~11:50、13:30~14:30)
★・まとめ…0:30→0:45(15:55~16:40)
☆・metaタグ、見直し…0:45→0:30(16:40~17:10)
・あまり…0:45
▶最終化…0:30

本文を作成する際も、章ごとに目安の作成時間を設定し、
その時間内に作成できるように進めます。

ちなみに、一つ上の画像にあった「▶企画確認+時間配分+アウトライン」「▶骨組み」の右側に記入していた「(10:00~11:30)」といった作業時刻は削除しています。
(いつの日のものかわかりにくくなるため、作業時刻を記載するのは、当日のもののみとしています)

この方法で、原稿作成時間を管理してみると、
「☆」が多い→原稿作成が比較的順調
「★」が多い→これから着手する項目は少し急いだほうがいい
といったことが一目でわかります。

また、作業工程ごとに細かく時間を設定するので、スキマ時間を活用して、
ちょこちょこ原稿作成を進めたい場合にもおすすめです

で、コンスタントに目標時間内に原稿作成ができるようになったら、
原稿作成の目標時間を、11:00→10:45→10:30…と少しずつ短縮していきます。
(※目標時間の30分や1時間の時間短縮にもチャレンジしたことがあるのですが、なかなか達成できず、ストレスになってしまったので、個人的には15分単位での時間短縮がおすすめです。)


原稿作成の進め方は、人によって異なりますが、
なかなか思うように原稿作成時間を短縮できず、何とかしたいと考えている方は、ぜひ、今回ご紹介した方法を試してみてください。

また、やりやすいようにカスタマイズしたりして、自分に合った方法を見つけてみてくださいね。

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