マガジンのカバー画像

ASローマ note記事まとめ

16
日本のロマニスタが愛を込めて綴った記事をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

ガイドライン(2024.08.26時点)

こんにちは。お世話になっております。みぞです。 近年SNS等の発達によって、遠く離れた地球の裏側の情報も、その土地にいるかのように取得することができるようになりました。というのは皆さん周知の事実でしょう。X(旧Twitter)を開けば、臨場感のあるカルチョメルカート劇場が広がっており、現地のファンの発言や温度感も容易に感じることのできる時代です。つまり、わざわざ日本の既存のサッカーメディアを媒介しなくても、自分次第でより多くの情報を得る事ができます。 ぶっちゃけ、ローマに

NEW KAKKOII

戦術もプレースキルも何がどうなってるか、そして何が凄いのか未だに分からない僕は、試合中ピッチ上で行われている物事以外のものに目を向けがちな部分はある。 それはCruva Sudだったり、チャントだったり、ミステルの一挙一動だったり。 まさに青天の霹靂。Danieleがローマを追い出された後に来たのは、Juricであった。 ここ最近のローマの監督はMourinho、De Rossiと二人ともタイプは違えでも、華があり、箔があり、風貌雰囲気が素晴らしい人間たちだった。 そ

24-25 セリエA 第6節 ローマ対ヴェネツィア

 ローマにとっては、今シーズン初めてミッドウィークを戦った後に迎えたこの試合を振り返ります。  昇格組のヴェネツィアが用意してきた戦術にフォーカスします。ハイライトはこちら。 ・ローマに対して攻守で対策を練ってきたヴェネツィア 監督がユリッチに交代したローマですが、ユリッチの基本的なスタイルは変わらないことがウディネーゼ戦とアスレティック戦で明らかになりました。  これを受けて元ローマで現ヴェネツィアの監督であるエウゼビオ・ディ・フランチェスコは対策を練り、ローマの本拠地で

24-25 EL グループフェーズ Matchday1 ローマ対アスレティック・ビルバオ

今シーズンからレギュレーションが変わった欧州コンペティション。 ユリッチとしては初の欧州コンペティションとなったこの試合。両チーム明確な狙いを持ったこの試合を振り返ります。ハイライトはこちら。 ・敵陣でのボール奪取→カウンターを狙いたい両チームローマはユリッチ体制2試合目でウディネーゼ戦同様に3-4-2-1の配置。敵陣ではマンツーマンディフェンスを行い、高い位置でのボール奪取とショートカウンターを狙いにします。 アスレティックは戦前予想の4-2-3-1ではなく、ローマの3バ

【Le Ragazze Amate dai Lupi #4】 Camila Galante

2022年12月。“La Selección”は前回王者フランスを延長の末PK戦で下し、悲願のW杯トロフィーをカタールの空に掲げた。フットボール界の天才児MessiがW杯を制した歴史的な日である。彼の背中を幼い頃より追いかけてきた選手たちは、今こそ彼のために体を張り… 正直そんなことはどうでもいいのである。僕からすれば、かつてローマで頭角を表し、今やワールドクラスとなったLeandro Paredesがワールドチャンピオンになり、翌シーズン満を持してジャッロロッソに戻ってき

【Le Ragazze Amate dai Lupi #3 】Oriana Sabatini

Paulo DybalaのAS Roma加入。 あの夏、世界中のロマニスタは狂喜し、新たな時代の到来とECL初代王者のチームの更なる躍進を確信した。ディバラの入団セレモニーは大々的に執り行われ、遠くアジアの極東に住む私も昂る高揚感に襲われたものだ。 カルチョ界の宝石、Dybala。 これまで多くの人々が、彼の芸術的なプレーとその美しい容姿に惚れてきた。Baggio、Del Piero、そしてFrancesco Totti。彼らが輝いていた時代はすでに過去。現代サッカーに於

【Le Ragazze Amate dai Lupi #2】 Astrid Lentini

○Astrid Lentini 我らがリック(Rick Karsdorp)のパートナー、Astrid Lentini。 妖艶な雰囲気が漂うこの女性とリックが交際を始めたのは、2015年末。リックがまだFeyenoordに在籍していた頃。馴れ初めは不明。 2年ほど交際していた二人。2018年、新年を迎えた瞬間にリックは彼女に永遠の愛を誓う。    ”WILL YOU MARRY ME?” 情熱燃え盛る炎で言葉を送ったリック。このプロポーズに成功した半年後、リックとAstr

【Le Ragazze Amate dai Lupi #1】 Vera Ribeiro

こんにちは、みぞです。 ロマニスタです。 初めて記事を書きます。どうか優しい目で読んでいただけると嬉しいです。 ○はじめに “Roma Cares”をご存じだろうか。 ロマニスティには馴染みがあると思うが、これはパロッタ政権期の2014年にA.S.Romaが立ち上げた、多岐に渡って慈善活動を行うプロジェクトだ。 ローマ公式サイトでは以下の通り書かれている。 いちロマニスタとしてこのような活動は非常に誇りに思うと共に、あまり良いイメージがないパロッタ政権期の中でも

24-25 セリエA第5節 ローマ対ウディネーゼ

監督解任、CEO辞任とピッチ外で多くの波紋を呼ぶ動きがあったローマ。渦中のクラブが第4節終了時点で首位に立つウディネーゼをホームに迎えた試合を振り返ります。 クルヴァのボイコットなどもあり異様な雰囲気の中行われた試合のハイライトはこちら。 試合内容としてはローマの完勝だったこの試合。ローマの工夫にスポットを当てて振り返ります。 ・1週間でマンツーマンディフェンスを落とし込んだユリッチ ユリッチの監督就任後、この試合まで1週間と短い期間ではありましたが、自身が好む配置の一つで

24-25 セリエA第4節 ジェノア対ローマ

代表ウィーク明けの一戦を振り返ります。 前後半で対照的な出来の試合になってしまったハイライトはこちら。 ・今シーズン初の3バックで挑むローマ シーズン開幕後、新加入のストライカーであるドフビクにボールを中々いい形で届けられかなったローマは、エルモソとフンメルスの加入もあり3バックにシステムを変更し、トップ下にディバラを置くことでドフビクが孤立することが多かった部分の改善を目指します。 3バックの右にアンヘリーニョを置き、ウイングバックには本職がウイングのサーレマーケルスと

24-25 セリエA第3節 ユベントス対ローマ

両チームにとってシーズン開幕後最初のビックマッチ。 前半はデ・ロッシが用意してきたものがハマり、後半はチアゴ・モッタが自身の腕を見せつけるような修正を実施。両監督の采配にフォーカスして振り返ります。 ハイライトはこちら。 ・ビッグマッチでの大胆な起用と整理した守備(デ・ロッシ) 前半配置 ユベントスは前節と同じメンバーがスタメンに名を連ねます。 ローマはピジッリがセリエA初スタメン。サーレマーケルスがミランから加入後即スタメンと、大胆な起用でアウェイゲームに臨みます。

24-25 セリエA 第2節 ローマ対エンポリ

ディバラの残留が決まりファンのボルテージが高まった中でのホーム開幕戦を振り返ります。 昨シーズンからエンポリに連敗していますが、この試合が今シーズンワーストだということを信じたい。ハイライトはこちら。 ・エンポリの5-2-2-1(5-2-1-2)の守備ブロックと前節よりも動きのないローマの中盤 両チームの試合開始時の配置は以下の通りです。 ローマは、累積警告開けのパレデスが復帰し、右ウイングにはディバラが起用されスーレは左ウイングでのスタート。4-3-2-1というよりは

Viaggio in Giappone

2024年1月16日。Mourinhoはローマの監督の座を追われた。白昼堂々の解任劇に世界中のロマニスティのリアクションは様々だった。 オリンピコを毎節満員にし、ティフォージの愛を再燃させた世界一の指揮官は、現地では愛されていた。2年連続の欧州コンペティションでの決勝進出や試合終了間際の劇的ゴールの量産、世界的大スターの獲得。彼の在任期間にローマにもたらされたものは大きく、ティフォージに愛される理由は成績の面からも明らかだった。一方で、今シーズンに関してはその熱量と成績が比例

デ・ロッシローマ1年目の振り返りと23-24選手評価

日頃応援しているチームの振り返りと新シーズンに向けての展望をまとめました。かなりの量になってしまったので試合のないこの時期に是非! ○23-24シーズン、デ・ロッシ4-3-3の基本配置と戦術分析・各選手の配置最適化 デ・ロッシ本人が話していたように適材適所の配置を行い、モウリーニョが基本にしていた3-5-2や3-4-2-1から4-3-3へと配置を変え、選手の特徴をより引き出すことに成功しました。 モウリーニョ時代に中々調子の上がらなかったペッレグリー二をインサイドハーフに