みぞ

21歳 日常雑感と旅とASRomaについて

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マガジン

  • ASローマ note記事まとめ

    • 16本

    日本のロマニスタが愛を込めて綴った記事をまとめています。

  • Le Ragazze Amate dai Lupi

    AS Romaの選手たちのパートナーについて

  • 僕が出会った最高のローマ人たち

    人生で初めてローマに渡る。その時に出会った人々のことをのんびり語ります。備忘録。

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僕が出会った最高のローマ人たち #1

ようやくである。2018年にこのクラブに魅せられて5年とちょっと。 念願のローマ上陸である。 オリンピコでの試合観戦とトリゴリアでの選手出待ち意外、やることが思いつかなかった1週間半の旅はほぼ無計画で強行された。 そもそも旅とは赴いた場所での偶然を楽しむものだと、頑固にも自ら定義付けている以上、今回のような縁に包まれた時間を過ごすことは予定されていたとも言える。 9泊11日のローマでの生活で知り合った最高のロマーニ。 恐らくこの記事だけでは書ききれないだろう。 彼らに迷

¥110
    • 1030円を手に入れた話。

      4月。大学も休学して、先の見えない未来に足を踏み出した時、ふと頭に浮かんだのはお金のことでした。どうやって稼いでいこう。稼ぐ方法といっても色々ある。まあ、汗臭いおじさんしかいない深夜の派遣バイト以外ならなんでもいいか。5月にローマに行くためにもお金を貯めないといけない。 この一年で何か不定期でも自分で稼げる手段を見つけれたら最高じゃね? そんなことも考えるようになりました。 6月。ローマから帰ってきて燃え尽き症候群になります。とりあえず、noteにあの2週間の旅を記録しよ

      • NEW KAKKOII

        戦術もプレースキルも何がどうなってるか、そして何が凄いのか未だに分からない僕は、試合中ピッチ上で行われている物事以外のものに目を向けがちな部分はある。 それはCruva Sudだったり、チャントだったり、ミステルの一挙一動だったり。 まさに青天の霹靂。Danieleがローマを追い出された後に来たのは、Juricであった。 ここ最近のローマの監督はMourinho、De Rossiと二人ともタイプは違えでも、華があり、箔があり、風貌雰囲気が素晴らしい人間たちだった。 そ

        • 主語はサムネイル

          すごい速さで9月が通り過ぎていった。 熱は胸に騒いだが、それはぬるく気持ちの悪いものだった。 一人の思想ないし人間を熱狂的に支持するあまり、異常に盲目的になることがある。自分が支持している人間と対立するものに対して執拗に攻撃したり、妨害したり、歪み切った正義をかざしてワーワー喚く姿は何とも醜いものである。その姿は結果として、自分が支持するその人に実害として及ぶことは多々ある。あるアイドルは非常に魅力的で誰からも愛される存在でもおかしくないのに、ファンがあまりにも痛々しすぎて

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        僕が出会った最高のローマ人たち #1

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        記事

          あいつら全員脳内討論会

          1年前に書いていたようです。この場で成仏させます。 バイト先の店長から言われた言葉が頭から離れない。 懇親会のボウリング。 なかなかストライクが出ない。8,9本は確実に倒すのだが、二投目で必ずガーター。 いやあ、何でかなあ。 隣のレーンでストライク連発している店長に言われた。 「お前、いつもあと一歩が足りないもんなあ」 とある日のバイト。 来月のシフトについて軽く聞かれた。 ちょっと来月は帰省するんで、あまり入れないんですよねえ。 地元で神楽やってて、その公演があるん

          あいつら全員脳内討論会

          あと一時間で友人が来る

          ローマの調子が悪ければ僕の調子も悪い。 遠くイタリアにあるサッカークラブと極東に住む一人の日本人の物理的な接点は何一つないのに、自分と好きなチームは一心同体なのだと自己陶酔している様が滲み出る言葉だ。 大学入学共通テストが大爆死した理由を、試験日の早朝、惨敗したデルビーを見たからだと言うのは単なる言い訳で、それをあたかも武勇伝のように語り散らかし、少しでも美化しようともがくのは醜い行為のなのだ。「0-3負けのデルビーを観戦したこと」と、「共通テストの結果が悪かったこと」に

          あと一時間で友人が来る

          雑すぎる談

          21歳にしては、幼く見られる事がある。 「え、もうちょっと下かと思ってましたー」 「年下じゃなかったの?」 原因はよく分からないのだが、最近の悩みの一つである。 僕の周囲の同世代の人間は非常に尊敬できる存在が多い。そんな環境で日常を過ごしていると、どうしても自分の未熟さを常に感じることになる。 人間の能力を「戦闘力」という言葉で測られることもあるが、僕はそれが足りていない。いやこんな場所でこれを話しても仕方ないのだが。 とにかく未熟な僕は、外見も、色白もやしといった

          雑すぎる談

          ガイドライン(2024.08.26時点)

          こんにちは。お世話になっております。みぞです。 近年SNS等の発達によって、遠く離れた地球の裏側の情報も、その土地にいるかのように取得することができるようになりました。というのは皆さん周知の事実でしょう。X(旧Twitter)を開けば、臨場感のあるカルチョメルカート劇場が広がっており、現地のファンの発言や温度感も容易に感じることのできる時代です。つまり、わざわざ日本の既存のサッカーメディアを媒介しなくても、自分次第でより多くの情報を得る事ができます。 ぶっちゃけ、ローマに

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          【Le Ragazze Amate dai Lupi #4】 Camila Galante

          2022年12月。“La Selección”は前回王者フランスを延長の末PK戦で下し、悲願のW杯トロフィーをカタールの空に掲げた。フットボール界の天才児MessiがW杯を制した歴史的な日である。彼の背中を幼い頃より追いかけてきた選手たちは、今こそ彼のために体を張り… 正直そんなことはどうでもいいのである。僕からすれば、かつてローマで頭角を表し、今やワールドクラスとなったLeandro Paredesがワールドチャンピオンになり、翌シーズン満を持してジャッロロッソに戻ってき

          【Le Ragazze Amate dai Lupi #4】 Camila Galante

          僕が出会った最高のローマ人たち #2

          前回このタイトルで書いてから2ヶ月は経つだろうか。 それ程時を経てば流石に記憶も色あせてくる。前回、自分のための備忘録として執筆していたのが一番大きな目的なのだが、そもそもあの時の記憶を忘れてしまっては本末転倒である。 ここで人間の記憶力や認知能力について、少しばかりうんちくを話せるような人間でありたいのだが、大学も休学して最近“そういうの”から身を引いている自分には到底無理な話である。とにかく、少しでも記憶の鮮明な内に、あの日々の想い出をここに残したい。 の前に。

          僕が出会った最高のローマ人たち #2

          もう夏だね

          春、桜はもう散る頃、今年の花見をつい忘れていた独身中年男性が葉桜を見ながらワンカップ大関を仰ぐなんてことは、あの国で見られる光景ではないし、桜なんて多分咲かないし、季節感も分かりません。 そんな地中海に面するカルチョの国で3年前の春、彼女、Sophie Antonucciは産まれた...。今はSophie Lambruschiと言うべきか。 しかし、もう3年が経ったのである。月日の流れは早いもので、Romaでは監督が二度変わった。 数年前、彼女ーSophieーの両親が袂を

          もう夏だね

          Viaggio in Giappone

          2024年1月16日。Mourinhoはローマの監督の座を追われた。白昼堂々の解任劇に世界中のロマニスティのリアクションは様々だった。 オリンピコを毎節満員にし、ティフォージの愛を再燃させた世界一の指揮官は、現地では愛されていた。2年連続の欧州コンペティションでの決勝進出や試合終了間際の劇的ゴールの量産、世界的大スターの獲得。彼の在任期間にローマにもたらされたものは大きく、ティフォージに愛される理由は成績の面からも明らかだった。一方で、今シーズンに関してはその熱量と成績が比例

          Viaggio in Giappone

          高円寺でのDerby

          2019年3月。まだ家族は眠る4:15。 眠い目を擦りながら、僕は人生初のDerby della Capitaleを観た。あの試合に日本語実況が付いてたかどうかはもう覚えていないが、あのスタジアムの雰囲気。 赤と黄、水色の発煙筒合戦。いつもより多いイエローカードとレッドカード。ティフォージの声量。 これがサッカーなのかと、強い衝撃を受けた。 試合は記したくもない完敗であった。その後解任されたEDFはフロジノーネを指揮。DDRは今やローマの監督。彼の近くでプレイしていたLol

          高円寺でのDerby

          桶屋の話

          風が吹けば桶屋が儲かる。 なんて言葉があったようななかったような。 去年、2023年の9月。 とあるきっかけで、フィリピンのセブ島に仲間たちが短い間だが、旅に出た。 予定が合わず、行かないことにした自分は、彼らを空港まで見送りに行った。でも、その予定は直前でキャンセル。今からでもセブ行けるんじゃないかみたいな話になって、その時は冗談混じりで今から航空券買おうかとか、どこ経由がいいかとか話をしていた。 あの頃、自分の中でルールを決めていて、それは”迷ったら行動しろ”って

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          黒歴史について

          (悪い意味で)忘れた頃にやってくるもの。 皆さんにとってそれは何だろうか。 中学生の時友人と撮影したTiktok、小学生の頃密かに描いていた漫画。 人それぞれである。 それは、ある日突然に脳裏に蘇ってきて、我々を苦しめる。 対処の仕方は存在せず、痒いところに手が届かないように、断続的にダメージを与えてくる。 触れられたくもない恥ずかしい過去は誰にでもある。 そのような体験を、俗に「黒歴史」と呼ぶ。 電車の中や隣の席で、唐突に悶絶し始めた人間がいたならば、まさに黒歴史

          黒歴史について

          Para: PAULO

          愛が重傷である。 愛そう愛されようと必死に動き回る人々に遭遇した。 ここに嫌悪感を感じたのは、彼らは愛されようと行動しているのではなく、欲求、それは性欲に限らず、承認欲求、所属欲求…、様々である。 自身のエゴともいうべき”それら”を”愛”という都合の良い言葉に置き換えて、ただひたすら実現しようと奔走する。 愛の対象となる存在ことをどう考えているのか、ただ欲求の実現のためだけに利用しているに過ぎない。そう感じてしまってから、愛が汚い。 愛しているの拳を振り翳して、結果的