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毎日VRで運動して分かった5つのコツ

え、まだMeta Quest使う前にBCAA飲んでないんですか?

どうも。note書くの久しぶりです。
今回STYLYのアドカレを書くことになって、何を書こうかなと過去の自分のnoteを見返してみたところこんなのを見つけました。

これ今まで僕が書いたnoteでは一番見られているやつなのですが、よく考えたら調べただけで実践してないじゃん!ということに気がついたので、今回は実際にVRでガッツリ運動してみて気づいたことをお伝えする記事になります。そうです、実践編です。

ちょうどこれを思いついた一週間後が健康診断だったので、それまでに痩せてやるぜというのをモチベーションに6日間ほど毎日1時間VRで運動してみました。それではどうぞ。

やったこと

2022年11月30日〜12月4日までの6日間、毎日1時間ほどVR(Meta Quest2)で運動しました。
1時間ぶっ通しの日もあれば、30分x2みたいに分割した日もあります。
実際にプレイしたアプリと、Moveアプリで計測した消費カロリーは下記のとおりです。

1日目:Audio Trip(15分)、FitXR(45分)– 305kcal
2日目:FitXR(60分)-- 332kcal
3日目:Audio Trip(60分)-- 378kcal
4日目:FitXR(60分)-- 323kcal
5日目:Audio Trip(60分)-- 339kcal
6日目:FitXR(60分)-- 361kcal

今回、アプリとしてはAudioTripとFitXRのふたつにしぼりました。上に載せたQuestで運動するなら?の記事で「カロリー消費多い順番」の上位ふたつです。一番カロリー消費が多いThe Thrill of the Fightも若干検討したのですが、あれはガチの筋トレに近くて1時間もプレイしたら数日は運動できない体になってしまうのが目に見えていたので、やめておきました。
各アプリの詳細については前の記事をみてくださいね。ちなみにFitXRは前の記事ではBoxVRという名前だったのですが、途中で名前が変わりました。

ということで、さっそく実際にやってみて分かったことをどうぞ。

1. めっちゃ飽きるので対策を講じる

まずこれ。
今回はなぜか最初に「どうせ実践するなら1日1時間くらいはやらんと」と謎のモチベーションで時間を設定したのですが、1時間VR空間で運動するのまじで飽きます。
そもそも有酸素運動を1時間すること自体が退屈という説があります。よくジムのトレッドミルにテレビが付いていたりすると思うのですが、それはまさに長時間の有酸素運動が退屈だからです。
「でもVRで運動するメリットはゲームで楽しく痩せられることじゃないの?」と思ったあなた。これはそのとおりなのですが、本来スコアやクリアを目的としてプレイするべきゲームを運動を目的にプレイしてしまうと、KPIがカロリー消費や経過時間になるためにゲームとしての楽しさが得られない現象が起きるのです。実際FitXRやAudioTripにもスコア的なものはあるのですが、運動のためにプレイするときにそれを意識することはあまりないです。
「じゃあもっとゲームっぽいBeatSaberとかで運動すれば良かったんじゃないの」という説もありますが、これらはゲームとしての体験を優先して作られているので運動量が低いという問題があります。実際、前回の記事で検証したようにBeatSaberとFitXRでは消費カロリーに1.5倍程度の差があるので、「運動のためのVR」という意味ではスコープから外れそうです。

というわけで、なんとかFitXRなどの運動用アプリを飽きずに長時間続ける必要があります。
対策は簡単です。ジムのトレッドミルにテレビがついているのと同じく、別の娯楽で補えばよいのです。
VRというのは一見視覚も聴覚も封じられてしまっているように見えますが、イヤホンをせずにヘッドセットのスピーカーでプレイしている分には耳が空いています。そこで、片耳にワイヤレスイヤホンをしてラジオでもPodcastでも聞いてしまえば良いのです。
特におすすめなのがトレーニング系の情報を聞きながら運動すること。運動しながら聞くとテンション倍増です。
おすすめはなかやまきんに君の「ザ・きんにくTV 2nd」

きんに君さんのサブチャンネルですが、ひとつのテーマについて30分以上かけて話しているものが多く、聞くだけでOKな動画なものが多いので超おすすめです。

ちなみに、「音ゲーなのに他の音聞きながらできるの?」と思った方もいるかもしれません。これが案外全然できます。イヤホンは片耳なのでゲームの音は普通に聞こえますし。ただ、もしかすると別の音楽を聞きながらプレイするのはつらいかも。音楽同士が混ざるし。ながら聞きをするならなるべくBGMが無いラジオ的なコンテンツが良いかもしれません。みんなきんにくTV見ような。

まとめ:VRで運動するときはラジオを聞こう

2. Moveが便利

ふたつめ。今回はカロリーを測るのにMeta Questに標準搭載されているMoveというアプリを使いました。
以前はYurというアプリをSideQuest経由でインストールして使っていたのですが、Moveは最初から入っているのでセットアップがラクです。初回利用時に年齢とか身長入れるくらいで、あとは勝手にQuest利用中の消費カロリーを測ってくれる。
これ、特にアプリ利用中に上のほうをみると経過時間と消費カロリーのポップアップが出てくる機能がめちゃ便利でした。実際にどれだけ運動したのかが逐一把握できるし、消費カロリーも分かるのでモチベーションにも繋がります。
スマホアプリとも連携していて、結果を手軽にスマホで見れるのも魅力的
です。

毎日の消費カロリーと運動時間が見れる
アプリ別にも見れるし、目標を設定したりもできる

ひとつ気になったのはYurとの差。以前の記事でYurで測定した消費カロリーと比べると、Moveで測ったカロリーはかなり低い感じです。どっちが正確かは正直わからないのですが、今回FitXRを1時間プレイしての300〜400kcalという数値は若干低めな気もします。まぁこういうのは正確にカロリー消費を計測するというより、日々の推移をチェックするといった目的で使うくらいの気持ちが良いかもしれません。

自分の成長を把握したりモチベーションにつなげるためにも「記録する」というのは運動をする上でとても重要なのですが、Moveが入っていれば勝手に記録してくれるというのは超便利です。

ちなみにMove、逆に機能をOffにしないと別に運動系じゃないゲームなどを遊んでいるときも消費カロリーのポップが出てくるので注意です。僕は先日ディスクロニア: CAを遊んでいたときに上を見たら「消費カロリー:2」みたいに出てきてちょっと笑いました。

まとめ:VRで運動するならMoveを使おう

3. 上半身の有酸素運動

みっつめはVRでの有酸素運動は上半身の有酸素運動になるよ、ということです。
これはふたつ理由があって、ひとつはトレーニングアプリが両手と頭の3点トラッキングにしか対応していないこと、もうひとつは家がそんなに広くないことです。
前者についてはもしかしたら探せば10点トラッキング対応のVRトレーニングアプリがあるかもしれませんが、あったところで「視界が覆われた状態で脚を動かしまくれるような広い場所」なんて気軽にそこらへんにありません。大抵の人はよくて二畳、なんなら半畳くらいのスペースでVRを遊ぶのではないでしょうか。家にKAT VRでもある人なら別ですけどね!
ところで、実は普段僕らが手軽にやる有酸素運動って主に下半身を動かすものが多いですよね。ジョギングとかエアロバイクとか。実は上半身をメインで使う有酸素運動って珍しい気がします。
そういう意味では、普段ジョギングとかをしている人にとっては全身をバランスよく使うためにたまにVRトレーニングをするというのは良い選択肢なのかもしれないと思いました。特にエアロバイクみたいに上半身をほとんど動かさない運動を普段している方にはおすすめです。

まとめ:普段ジョギングやエアロバイクをしている人にこそVRトレーニングはおすすめ

4. 毎日はボクシングは肉体的にきつい

今回6日連続でトレーニングを行なったのですが、3日目くらいに上半身の筋肉痛がエグくて死にかけました。ガッツリボクササイズをした結果、広背筋がバッキバキになってしまったのです。
この記事の中で散々「有酸素運動」と書いてきましたが、実のところボクササイズってかなり筋トレ(無酸素運動)的な要素があります。そういう意味では本来毎日やるものではないのかもしれません。やりすぎると多分肘とかも壊します。僕も5日目くらいに肘がだいぶ痛くなってきて、アドカレ書くためにやってる運動で怪我したら労災おりるのかなぁとか思ってました(おりません)。
実はもともと、今回は毎日FitXRをやろうと思ってたのですが、3日目をAudioTripにしたのは筋肉痛がひどすぎてジャブのひとつもできなくなってしまっていたからです。
そのため、実際にやるなら数日おきにやるか、あるいは今回のようにボクササイズ系とそれ以外を組み合わせるのがおすすめです。
逆に上半身ムキムキになりたいという方は、FitXRもですがThe Thrill of the Fightがおすすめです。完全に筋トレで死ぬほどつらいのですが、かっこいい胸筋を手に入れられることうけあいです。

まとめ:ボクシング系は無理に毎日やらない

5. やっぱり手軽さは魅力

最後はこれですね。
VRトレーニングをおすすめできる最大の理由は手軽さです。
この「手軽さ」というのはふたつの意味があって、自宅でできるというのと機材が小さいというのです。
まず、自宅で1分以内に始められるという手軽さは大きな魅力です。実際ジョギングとかしようとしたら着替えたりしないといけないですし、雨の日はできなかったり……とかありますが、VRトレーニングは天候にも左右されず、服装も気にすることなくスタートできます
もうひとつの機材が小さいというのは、他の家でできる有酸素運動グッズと比べたときの話です。自宅でできる有酸素運動は大きめの機材が必要なものが多いですよね。エアロバイクとかトランポリンとか。実際うちにも以前どちらもありましたが、邪魔になって処分したりしてしまいました。そこと比べると、Questのなんと小さいこと
というわけで、せっかくVRでトレーニングするからにはその手軽さを武器にスキマ時間にやりましょう
運動をする!ってなると「時間作らなきゃ」「早起きしなきゃ」とか考えてしまうものですが、VRトレーニングなら日中30分も時間ができたらサクッと取り組むことが可能です。

まとめ:VRトレーニングの手軽さを活かしてスキマ時間に運動しよう

結果

さて、6日連続で運動した結果どうなったかというと、0.4kgの増加となりました。

増えてるじゃん!!!

まぁそんな数日運動したところで体重変わんないですよね。知ってます。
ちなみに体重を1kg減らすには7200kcal消費する必要あるらしいので、毎日1時間VRで運動して350kcalずつ消費したとすると20日ちょっとで1kgの減量となります。年に18キロの減量と考えると悪くないかも?

なかやまきんに君も冬はダイエットに最適と言っているので、これをみた皆さんはぜひ年始からの目標にVRでのダイエットを加えてみてはいかがでしょうか。

ところで、やってみたいけどVR HMDをもってないよー、という方は入社した人全員にVR HMDを支給する会社に転職するという方法もありますよ。
そんな会社のひとつ、Psychic VR Labでは現在いろいろな職種を募集中です!ぜひ気軽に連絡してください!

おしまい。

(カバー画像の出典:Freepik、著作者:mdjaff)

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