見出し画像

『仮面山荘殺人事件』 ナッポスプロデュース

2023年10月12日(金)14時
@サンシャイン劇場
¥8,000

ずっとキャラメルボックスで育ってきたシアターゴアーなので、当然気になる作品ではある。でも2019年の初演は演劇でミステリというのに興味が持てず、「どうしよっかな~」って思ってるうちに終わっちゃった。今回の再演も迷っていたが、リーズナブルなチケットがあったのでうまうまと観てまいりました☆

STORY
製薬会社社長の森崎伸彦が所有する山荘。
交通事故で亡くなった社長の娘・朋美を偲ぶため、
婚約者の樫間高之、従妹の篠雪絵など、8人の男女が集まってくる。
そこへ、逃亡中の銀行強盗が侵入!
外部との接触を断たれた8人は、何度も脱出を試みるが、
ことごとく失敗に終わる。
恐怖と緊張が張り詰める中、ついに1人が殺されてしまう。
しかし、現場の状況から考えて、犯人は銀行強盗ではありえなかった。
残された7人は極限状況の中、犯人探しを開始する・・・。

公式サイトより

そーか、原作は東野圭吾か。なるほど面白いはずだわ。
原作未読、公式サイトの前情報もほとんどチェックせずの観劇。小説が原作場合は先に読んでおきたい派なんだけど、芝居自体で「そーだったか!」と種明かしを楽しめたので良かったかも。最近すっかり読書から離れちゃってるし・・・

これはネタバレするしないは大きいねえ。
ので言っておきますが、このブログは基本ネタバレし放題です。なので気になさる方はこの先は読まぬように!
(10/22まで配信があるので、良かったらそちらを!→ローチケZAIKO


さてさて。途中から朋美の死について、犯人の目星はついてしまった。謎解きに興味ないアタシが「あ、これってアクロイド殺し的なやつ?」と気づいたので、ミステリファンにはすぐわかったんだろうな。
そしてその上で彼以外の全員がグルで、芝居を打ってるとは!
そこまでするご両親や家族・友だちがすごい。愛されてたのねえ、朋美ちゃん。

ストーリーを知った上で観たら、また違う面白さがありそう。この時の彼の表情がこうだった・・・とか。この時に誰々がこうしている!とか。
しかし俳優でもないのにご家族のみなさん、芝居がうまいぜ。

ミステリだけでなく人間ドラマ的な部分もあるから楽しめたと思う。やはり原作ものをアレンジするのうまいな成井さん。アフタートークではご自分でも「得意なんだよ!」とおっしゃってましたw
まあその成井さん演出、テンポはいいけど余韻とかはあまりない方なので、もうちょっと叙情的に振っても良いのでは・・・とはおもうけどね。

キャラメルファンの欲目かもしれんが、やはり劇団員の芝居は安心して見られるなあ。特にジンとタグのコンビが良かった。小さい方がブレーンぽくて、でっかくて怖そうなのがそれに従ってる図。佳き。
ももこちゃんのお母さんは言うことなし。すき。もりめちゃん、よいのだけどもう少し声のトーンを落としてくれるともっといいなって思う。

他のキャストさんはほぼ知らんなー、と思ってたら別の作品で見たことある方もあったぽい。記憶になくてスミマセン~
お父さん役の方は『光の帝国』に出てたと聞いて思い出した! なるほど、あれは良かったよなあ。見返そうと思ったら映像持ってないわ。いにしえのキャラメルTVで放映なかったんかな?

アフタートークがあったので参加。登壇は溝口さんと清水さん、成井さん。MCは畑中くん。
内容をスマホにメモしてたらスタッフさんに「お控えください」と。なので内容はこのポンコツ脳みその記憶頼り。というわけでほとんど忘れましたw 筆記具忘れたのは痛かったな。
成井さんの話は興味深く聞いたけど、さっき読んだネットのインタビュー記事にほぼ載ってたw
溝口さんは他の人のコメディパートが羨ましかったそう。役者陣はしんどいけど達成感があるとか、大変でも楽しんでるらしいという話。
成井さんは「この座組は仲が良い」って言うハナシが嫌いで、絶対自分では言わない!って思ってたのに、今回は「本当に仲がいいんですよ!」ってw 苦笑まじりに話していておもしろかった。


CAST
樫間髙之・・・溝口琢矢
森崎朋美・・・清水由紀
ジン・・・畑中智行(キャラメルボックス)
タグ・・・三浦剛(キャラメルボックス)
森崎伸彦・・・原口健太郎(劇団桟敷童子)
森崎厚子・・・岡田さつき(キャラメルボックス)
森崎利明・・・北見翔(GROUP THEATER)
篠雪絵・・・稲田ひかる
阿川桂子・・・森めぐみ(キャラメルボックス)
木戸信夫・・・松崎浩太郎
下条玲子・・・南木春香
蒲原巡査・・・瀧原光(NORD)
薄田巡査・・・上ノ町優仁


この記事が参加している募集

#舞台感想

5,965件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?