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『容疑者Xの献身』ナッポスプロデュース

2021年5月28日(金)19時開演
@THEATER1010
¥6,800

東野圭吾の、同名小説が原作。
キャラメルボックスが舞台化したのを初演・再演とも観た。今回もほぼキャラメルの公演と言えるから3演めとして、これでコンプリート。って、そんなことに拘った訳じゃないんだけどね。
観なくてもいいかな〜なんてちょっと迷ったんだけど、やはり多田くんは観ておきたいと当日券で飛び込んだ。完全にインスタライブのせいだわw

この話は映画にもなったのよね。アタシは未見だけど石神役の堤さんが良いらしい。(映画版のキャストを確認したら、冨樫役が長塚圭史だったのでニヤリとしてしまった。いつか観てみよ♪)
とまあ、結構有名だと思うのであらすじは割愛。
キャラメル版の初演・再演はとても良かった記憶。(初演の感想はコチラ
どちらも甲乙付け難いけれど、再演では石神を演った近江谷さんが特に素晴らしかった。退団して何年か経っているのに、この役を演りたくて成井さんに自ら申し出たんじゃなかったっけ。思い入れと覚悟は半端じゃなかったんだろうなあ。

今回のキャストはみな違和感なくはまってる感じ。
多田くんの湯川、あんりちゃんの靖子、靖子の娘は玲衣ちゃん、そして石神は筒井くん!
ふだんはコメディメーカーのことが多い筒井くんが笑いを封印して、めちゃくちゃ石神だった。いや、もちろん役者なんだから当然やってのけると判ってはいたけど。
今回は割と冷静に観ていたんだけど、やはりラストシーンはダメだった。目と鼻から大量の漏水が〜〜

そんで観るまで忘れてたけど、永島くんが出てるんだった。好きな役者さんなんだけど、所属劇団がちょっと苦手なのでなかなか観る機会が無くて。久々に顔を見られてうれしいわあ。
それと! オレノさん! いえ何度か拝見してるんですが気が付かなかったですすみません。富樫と工藤の二役だったことに・・・いやすごいな?!(オレノさんがすごいのもあるけど、気づかないアタシのボケ加減もすごい)富樫と工藤って、真逆の役ですやん。すごいわ(←語彙)。

あつをくん、ももこさんは盤石。好き。
弁当屋のバイトちゃん、下っ端刑事くんの若手ふたりは、まあ・・・も少しがんばれ〜。

あのちょっとね、言わせてもらうならね、ほぼ全てのセリフが早口すぎ。展開も早くて間がほぼ無くて、めちゃくちゃせわしない。まるで早回しで見てるみたいで、言葉も聞き取りにくい。
時短に勤めたということらしいが、初演が135分、再演でもちょっと縮めたらしいけど、今回は105分目標だとか。確かにほぼそれくらいのランタイムだったと思うけど・・・その短さに意味はある? アタシはちょっといただけないなあ。
成井さんの求めた「スタイリッシュ」ってこれ? なにか絶対間違えてる。スタイリッシュの意味というかセンスというか、定義が違う気がしますがいかが。せっかく良い芝居なのに、それだけはもったいない。

ああ、とは言え。
昨年末に観た梅棒とのコラボも良かったし、やはりここがアタシの観劇原点なのだなあ。
満足して家路に着くも、キャラメルボックスの復活はどうなってるのかなあ、難しいのかな・・・と思いを馳せてしまうのであった。

キャスト
石神哲哉/筒井俊作
湯川学/多田直人
花岡靖子/渡邊安理
花岡美里/木村玲衣
間宮刑事/大内厚雄
草薙俊平/永島敬三(柿喰う客)
工藤・富樫/オレノグラフィティ
米沢小代子/岡田さつき
岸谷由紀夫/矢野聖

この記事を書いた翌日、なんとキャラメルボックス活動再開のニュースが!
なんという・・・!!
自分でも意外なほどうれしいと感じたなあ。
その件についてはまた別記事で書こうと思います。

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