見出し画像

リスキリングのニーズ

リスキリングが理想とは遠い結果を導くということを先日書いてみました。

例えば、私がソリューションセールスだったり、
プロジェクトマネージャーをやっていたとき、
マクロとかVBAとかを勉強したのはとても役に立ちました。

でも、これが例えばPython勉強しました!!
とかになるとTooMuchな感じになりそうです。

要は、リスキリングで高い技術をつけて、
何かしらのバリューを出して、キャリアアップした!!
と思っても、必要以上に頑張ってしまって、
その仕事で求められているスキルとのギャップがある気がしてます。


例えば一番わかりやすいのがIT系のスキルです。

今だとアプリ1個作るの簡単に勉強して作れる時代になりました。
そして誰でも入りやすい、よく言えば一般的な、
または参入障壁のかなり低い業界となりました。

ただIT業界に入ってくる方の一番大きな誤解が、
アップトレンドの業界で高い年収が期待できる、
というもの。

はっきり言います。
間違いです。


アップトレンドなのは間違いないですが、
そもそも多くの人が目指す業界=競争は激しくなる
わけです。

そうなるとスキルの高い人と低い人がいて、
格差が出るのは必然ですよね。

なので必ず高年収なんていうキラキラした世界であるはずはありません。
かなりの努力と少しばかりの運は必要になります。


でもIT業界に転職するという方はよく、
成長している業界なので、年収も高そう!
という根拠も何もない希望を描いてきて、
そしてすぐに撃沈していくわけですw


じゃっかん話がそれましたが、
リスキリングについても同じことが言えるのかな、と。

要は仕事の中でステップアップとして、
どんなスキルを身につければいいのか、
そしてどんな勉強をすればいいのか、

あまり調べたりせずになんとなく選んでいるのでは、
ということを常々思っています。

例えば、大手企業にとったアンケートで、
社員に身につけて欲しいスキルで必ず上位に上がるのが、
簿記です。

でも、リスキリングで簿記勉強する人って、あまりいないですよね。
社会人経験がそれなりにある人であればそんなに難しいことはないのに。

この段階ですでにギャップがあるわけです。

要はリスキリングって、そんなにハードルが高いものでもないし、
そんなにバリューを発揮しやすいものでもない
のです。


ただ、これまで終身雇用で大きな企業に入ればとりあえず安定する、
という神話があった日本ではなかなか受け入れ難い事実があります。

それは、

これまで当然のようにあった仕事が、なくなる可能性がある。

という事実。


要はこれまで培ってきた経験やスキルでは、
今後戦えなくなる可能性があるということです。

これは大変ですよね。

要はリスキリングって、
今のポジションから篩い落とされないための対策であって、
キャリアアップの作戦ではない、
ということ。


そう考えると、キラキラした今っぽい技術をいくら身につけたところで、
すぐにキャリアアップにつながるわけではない、
ということをご理解いただけるかと思います。


ではその中でどうやってキャリアアップしていけばいいのか。
それはまた別の機会に。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
よりよい未来のために!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?