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嗚呼、あんこ餅

子供のころは、
父の3番目のお姉さんのところで餅を作り、それを親戚中に配るのが慣わしだったような。

毎年、4種類ほどのお餅がカチコチに凍って届いて、祖母が居間の小さなストーブで都度焼いてくれた。

あのときの、丸いあんこ餅がむしょうに食べたくなり、作ってみることにした。

餅つき機と市販のあんこに助けられてなんとか完成したあんこ餅は、今、冷凍庫の中で静かに眠っている。

嗚呼。
少し焦げ目がついて香ばしくなった餅と、中の熱々のあんこが最高に良いコンビネーションのあれが、早く食べたい。

実は私は子供のころは激しい偏食で、あんこもめちゃくちゃ苦手であった…。
おまんじゅうは皮だけ剥いで食べ、残ったあんこは無言で祖母に差し出した(笑)
おはぎはあんこを極限まで箸で拭い取って、そのあんこは祖母や父の皿に移し、うっすーら残った甘みでお米部分を楽しむ子供だった。

そんな、あんこ苦手な私なのに、あのストーブで焼いたあんこ餅だけは特別だった。

それだけ美味しかったのだろう。
早くそれを確かめたい。

ちなみに!
大人になってからは、あんこ大好き人間になりました。
温泉地では、温泉まんじゅうを蒸してる香りに敏感に。
(お土産に購入したはずが、車の中で食べ尽くしてしまうあるある)
こしあん派、合わせる飲み物は牛乳派!
(白あんもめちゃくちゃ大好きで、亀十のどら焼きは白あん一択)

は!
話は戻って、あんこ餅だ。
冷凍庫の中のカチコチあんこ餅。

食べようと思って気づいたが、これはオーブントースターなどで焼くのはなんだか違う気がしてきた。
ストーブがない今、せめて焼き網では焼きたい。
もう2月だけど、餅用焼き網、売ってるかな…。



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