マガジンのカバー画像

オタクが借金するだけの話

13
運営しているクリエイター

記事一覧

オタク借金街道13 〜エピローグ〜

ここまで書いて、今後自分の返済していく金額がやっとはっきりしてきた。
A社への返済
M社への返済
カード会社への返済
国民健康保険料滞納分
住民税滞納分
あと、年金も滞納している。
ざっくり計算すると合計200万円だった。

もう、こんな状況だとこの先の就職も厳しい。
話の流れでは出さなかったが、結婚も諦めようと思い、5月、2年ちょっと付き合っていた彼氏にだけ、正直に借金の話をして別れることにした

もっとみる

オタク借金街道12 〜2020〜

今年
4月
緊急事態宣言。
居酒屋のバイトがなくなってしまった。
すぐにでも実家に帰りたかった。緊急帰省が注目される前に黙って帰ればよかったのだが、バッシングを恐れて帰れなかった。
最初のジャンルで知り合ったフォロワーとはもう疎遠だったが、働いているフリをしてイラストは夜にだけupした。
あまりにも頻繁にupするからバレていそうだが。

5月
なんとか生きていた。
イベント参加や課金をしなくなった

もっとみる

オタク借金街道11 〜1年前後半〜

7月続き
改め月々の支払いを整理することにした。
家賃、電気代、ガス代、ネット代、スマホ代
2ヶ月に1度、水道と印刷代
最低限でもこれだけ支払っていけば人間として生きていける。
印刷代やイベント参加費は高額だが、今更本を出すことを辞められなかった。
スマホは格安スマホにするため、すぐに解約することにした。
まだ、信用に傷がついていなかったのか、格安スマホの契約はできた。
そして、2月にもらった書類

もっとみる

オタク借金街道⑩ 〜1年前前半〜

1年前
4月
ガルバの仕事は新鮮で意外と楽しかった。
入って3ヶ月だったが、まだ固定のお客さんはいなかった。
常に誰かのヘルプか、キャッチでゲットしたお客さんの相手をする日々だった。
通りゆく人を捕まえることは店で一番上手かった。店長には褒められていたが、ある日
「お前、お客さんいないんだし、そっち上手いんだからそっち専門でやれば?」
と言われてしまった。
私にはキャストとしての魅力はないのだ。

もっとみる

オタク借金街道⑨ 〜2年前後半〜

1月
フォロワー同士の飲み会で、あるフォロワーが「今月夜勤多く入れちゃってさ〜」と言ってきた。
医療福祉関係の方かなと思い、前職のこともあり「この季節は嫌だよねー」と言うと「え、副業のキャバだよ」と返された。
私はこの時点でやっと知った。華やかなフォロワーは、みんな、副業をしている。
ときどき、twittetにUPされる華やかな料理や豪華な鞄、全て納得がいった。
そして自身も、華やかさを出す為に夜

もっとみる

オタク借金街道⑧ 〜2年前前半〜

2年前
4月〜8月
夏前までのことだったかどのあたりだったかもう記憶はない。
毎月、支払い金額が確定した後に分割をネット上で希望するのだが、ふと忘れてしまったことがあった。
1ヶ月の請求が40万円を超えてしまった。
そんなの返済できるわけがない。
M社に審査の電話をしたとき、ふとオペレーターの人が言ったことを思い出した
「うちで借りたお金をA社さんの返済に使ってくださっていいんですよ」と。
私はす

もっとみる

オタク借金街道⑦ 〜3年前後半〜

7月
10年以上使っていたノートパソコンがついに動かなくなってきた。
今思えばよく10年もののパソコンで原稿作成していたなとは思う。
新しいパソコンを買わねばならない。予想外の出費だった。
そして同時に来月の原稿のためにフォロワーたちとSkypeで通話をしていたときだった。
「◯◯さん板タブなんですか!?」「ノートパソコンなんですか!?」
ほとんどの人に驚かれた。
「液タブだと作業効率上がりますよ

もっとみる

オタク借金街道⑥ 〜3年前前半〜

3年前
4月
コンビニバイトのことを伏せたいのもあったが、新しく始めたソシャゲが楽しく、仕事を紹介してくれたフォロワーとは仕事以外では疎遠になっていた。
そのソシャゲのイラストや漫画をUPすると、またフォロワーが増えた。気の合いそうな人とは相互になり、リプの送り合いも増えていった。
「本は作らないんですか?」
よく聞かれたので、調子に乗り次のオンリーイベントには参加することにした。

このあたりだ

もっとみる

オタク借金街道⑤ 〜4年前後半〜

9月〜11月
この辺りから仕事は徐々にもらえるようになってきた。
分割しなくても返済可能なくらいにお給料はもらえた。
ただ、分割すると楽ということを覚えてしまった私は、毎度、分割支払いにしていた。

服も新品を買わず、新古品や中古品を買うことを学んだ。
デパートに入っているようなメーカーの服を着ることがステータスだった。
少しずつだが節約を学んでいった。
なぜここまで服に拘ったかというと、私にバイ

もっとみる

オタク借金街道④ 〜4年前前半〜

4年前、4月
新しい職場で働くことになった。
「最初はアルバイト」これは聞いていた話だった。東京のアルバイトでも時給を考えると、田舎の役所よりいい給料がもらえる。単純計算で了承した。ただ、次の一言は聞いていなかった。
「まだ慣れていないからお仕事はそんなに渡せないけどいいかな?」
いや、聞いていない。
つまり、彼女が言うには月に数回アルバイトとしてお仕事をしてほしいということだった。
都会ではこれ

もっとみる

オタク借金街道③ 〜5年前後半〜

9月〜12月頃
ソシャゲなのでイベントというものがあり、できれば四六時中スマホを触っていたい。
当時の職場では不満がたくさんあった。
スマホは持ち込み禁止だったので、トイレへ行く途中にスマホを隠している倉庫へ行き、回復したポイントを消費する。
何度もトイレへ行く人になっていた。twitterでその愚痴を言うと
「うちの会社はゆるいから、仕事しながらイベント走ってるわ」
とリプが付いた。物凄く羨まし

もっとみる

オタク借金街道② 〜5年前前半〜

5年前
4月
いつも通り幼馴染とファミレスへ行ったときに「このゲーム知ってる?」と勧められたゲームがあった。
ソシャゲをここで初めてプレイすることになるのだ。
ガラケーのゲームで「課金」が問題になったことを知っている世代なので、「ソシャゲ=課金=悪」という式が自分の頭の中にはあった。
そのため、なかなかお金を出してまでするようなゲームではないと認識していたのだ。
「まあ、課金は絶対にしないし、無料

もっとみる

オタク借金街道① 〜プロローグ〜

キャッチコピーは「書き残そう、あなたの人生の物語」
はてなブログのキャッチコピーを見て、今の状況を書き残そうと思った。
IDまで取得したのにヒヨって最初は超省略の匿名のダイアリーにしてしまった。見てしまった人もいるかもしれない。
文字数の関係と、昨今の腐女子の懺悔が気になって、どこかにupしておこうと思い、再びブログにすることにした。
紆余曲折あって、noteに戻ってきた。

現在の私は約200万

もっとみる