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「これがここのやり方でしょ」の罠

「今までやっているから」という理由でしているルーティン業務が状況的に難しいなと思った時に考え直したいこと。


それは今の状況にあった業務?


時間がたつにつれて スタッフや利用者様も入れ替わるのに、状況が変わっていてもルールだけは変わっていっていなかったりする。

例えば人参嫌いな子に人参を食べさせるために工夫した手間は、子供が人参を食べるようになったら手間をかけなくなると思います。

でも仕事の業務となると「〇〇の為に始めた業務」がそのまま(ちょっとずれて)受け継がれています。


状況にあった業務に変える際に押さえておくポイント3つ

✔ スタッフの働きやすさ スタッフがいかに楽に出来るか

✔利用者様満足につながる 利用者様の満足につながるか

✔会社方針に沿っている 方針からずれていないか


ルールを変えようとするときはいつもと違う動きをさせるストレスを与えてしまうのでしっかり根拠をはっきりさせて、デメリットよりメリットのほうが大きい、と納得してもらえるようにしておきたい。


日々のルーティンは知らないうちに固定化されてしまう。

例 最初は 人数が少なくて時間を延ばすために行っていた苦肉の策の体操時間の引き延ばしですが、利用人数が多い日も「これだけしないといけない」と頑張って「時間が押してトイレ介助が間に合いません!」という状況を繰り返してしまう。

業務がルーティン化して、この業務がもとになっていた意味が間違って共有されてきていたことも多々あります。

ルーティンは何も考えずに出来るようになっていることなので改めて考えると意味ないよねということも実はたくさん。


常に新しく改善していける会社、いけない会社


手引き介助で歩かれていたが退院後 車いす対応になった利用者様。そのままずっと車いす対応をしていく事業所と、早い段階で元の手引き歩行に戻した事業所があります。

「手引き対応にしましょう」という声が上がったかどうかの違い

会社の空気でこの一言が言えるかどうかが変わってしまいます。

「もう歩けそう」と思っても自分で言えば、「車いすのほうが介助は早いし楽なのに」「忙しいのに」と言われ、もし事故が起これば「だから言ったのに」と責められると思うと提案するだけ自分のリスクになるので、、言えないなぁ。

でも誰も言わなければそのまま車いすで利用者様の下肢筋力は弱ってしまって結局歩けなくなるリスクもある。対応して起こったリスクは個人責任だけど対応せずに起こったリスクは仕方ないとなるんですよね。どっちも利用者様にとってはリスクだけどスタッフにしては片方のリスクはすごく大きいが片方にはリスクがない状況、、、

声があがる会社では、声を上げる機会と対応を考えること自体がルーティンになっていました。なるほど。

容態変化があった場合等は会議で毎回担当利用者様の情報を一言発表。対策を各専門で話す。次回試す。毎回の発表自体は5秒程。介助変更のタイミングを逃さず対策が出来るそうです。決まっているから皆そんなものと思っている様子

最初から「これが当たり前」としていて役に立つこと、害になるものを見極めていいルールを作って質を落とさず仕事を楽にしていきたい。




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