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「新しく入ったスタッフが教わる気がなく指導が出来ない」

40代と50代の新人スタッフが入ってくれたのはいいけど、仕事を覚えないのにメモも取らないし「メモを取って下さい」と言っても「メモは必要ない」と反論されたり反抗的で、上司に行っても出来ないならあなたがフォローしてと言われてしまってどうしていいかわからない・・といった悩み。

八方ふさがりのようで本当につらいと思います・・・。

まず介護施設は必要な時に人が集まらないので頭数が必要と、よっほどでなければ採用するところが多いというのもあるのでしょう・・。最終的にうちの方針に合わないから辞めてほしいと思っても人員配置の問題で簡単に人を辞めさせにくいのも他の業界と違うところなんですよね。

対応の難しいスタッフを指導する際にちょっと思い返しておきたいこと

同じ言葉でも人によって受け取り方が違う

人にものを伝えるとき、伝わっているだろうと思っても実は全く伝わっていないと思っていたほうがよいです。

例えば「介護中爪で利用者様に傷をつけたらいけないから爪は短く切ってくださいね。」とスタッフに注意した時、「短い爪」の認識はみんな違っています。「机をたたいて音が出ない長さ」と思う人もいれば、「手のひらから見て爪が見えない長さ」「今の長さ(3cm)から短い(2cm)位」と思う人も・・

理由まで言ったら察してわかるだろう、と思ってしまいがちですが、最初に伝える時に出来るだけ具体的に伝えておくことお互いのためですね。

自分の常識は相手の非常識と言われるように、小さな集団で慣れてしまっていると当たり前と思っていたことが実はよそでは当たり前でなかったという事も多いので具体的に伝えて根本的に認識をそろえるという事を意識していく事が大切かなと。
あと人間だれしも自分に甘いので都合のいい解釈をするので、「爪、前より短いからいいよね~」となってお互い険悪になる前に具体的に伝えて火種は回避したいですね。

なぜその人はその反論をいうのか

指導する際、すぐ反論をする、先輩の教えを上の空で聞く、注意をしたら裏で陰口を言う・・・

かなり荒んでしまっていますよね。新人のスタッフであれば見極めが大切。
その人に振り回されてしまうと自分がつらくなってしまうので。

基本どんな性格の人でも働き始めは多少なりとも頑張ろうと思って入社していると思います。反抗的な態度に出るのは何らかの理由があるはずです。

そもそも」「指導が難しい新人スタッフ」は、指導スタッフとの相性もありますが独特の特徴もあります。年下の指導スタッフが年上の新人スタッフを教えるのはより気を使います。
注意を受けると人格否定を受けたかのように受け取ってか感情あらわに激怒して利用者様の前でも大声をあげる方だったり、一度強めに注意すると完全に無視をして数日口を利かない方や、いくら丁寧に伝えようとしても自分の意見が通らないと怒り出して全く聞く耳を持たず、会話が成り立たない方だったり、いろんな方がいて、そもそもの性格的に難しい方もいるというのをわかったうえで・・・

最初に態度の悪さを目のあたりにし、丁寧に対応してもそれが続いていくと不信が募って悪循環になって、業務にも支障が出てしまいます。

その前に

その人の態度の悪さの裏には何があるかを知って対応を変えてみることで、相手の態度が変わってきたり、変わらなくても指導側の精神は少し楽になります。自分の対応を変えれるので。

「仕事を覚えるにはメモは意味がない」と反抗するのであれば、もうちょっとお互いにこじれかけているので、一度リセットする機会がいります。
同じように指示への反論があるならなぜそう思うか、素直に先入観無しに聞いてみるのも一つの手です。敵としてみると無意識に相手の話に反論を考えながら聞いてしまうものです。「仕事を教えないと」と責任感の強い方なら特に自分の意見と違うことを言うと「それは違う」という態度や言葉になってしまう傾向があります。自分は違うと思っていてもちゃんと聞いていたかなと一度振り返ってみて意識して聞いてみると聞いていなかったんだなと思うところがあるかもしれません。
リセットするにはまず「話をしっかり聞く態度」から変えていくと、変わってくることもあります。

「メモに意味がない」という言葉の裏には、体で動いてしか覚えるという経験をしたことがなかったのか、売り言葉に買い言葉っだったのか、他に方法があったのか、、理由は正直なんでもよいので、話を聞くのは「その仕事を覚えるにはどうすればいいか」を本人に考えてもらうためのステップです。教える側の目的はその業務が出来るようになってもらうことなので、まずは聞く耳を持ってもらいたい。。そのうえで本人に気づいてもらえるよう質問して本人自身でその業務の重要さ、覚えるためのステップを明確にしてもらいます。要は自分で気付いて決めてやることは、人のせいに出来ないしやる気も出ます。
何でも出来ない、無理、という人には仕事を小さい区切りで分けて、ごく小さいことから慣れて自信をもって貰う事から始めてみたり。
何でもすぐできるわけではないので大らかに見ること。自分も相手も半年程たったらすごく変わります。

怒りの元は些細な事の積み重ねでしょう。でも、

お互いバトルをして傷つけあいたいわけでなくお互い気持ちよく仕事がしたいとは思っているはずなので出来ることがあればやってみるといいかな。せっかく縁あって一緒の職場で家族より長い時間一緒にいるのに険悪な関係というのはつらい。

話を聞いたからといってすぐ本音で話してくれることもないでしょうし、指導側も業務も忙しい中、指導法を教えてもらうわけでもなく上から突然「教えてあげて」、ときて余裕がないのでかなり苦しい話だなとおもいますが。

つぶやき

介護の仕事の離職原因一位は人間関係と言われますが、、スタッフの困りごともやっぱり人間関係が多いですね・・。

同じ業務を共有しながら仕事をする現場では、意見の違いや業務負担等からもやもやすることがあったりするのが当然です。

人にはいいところもあり、悪いところもあり。

自分にもいいきかせつつ、、

皆も自分も気持ちよくはたらけたらいいなぁ。





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