【毎週ショートショートnote】洗濯おばさんの憂鬱
ピーピーとブザーが鳴る。本日2回目の洗濯が終わった。
洗濯機から洗い上がった洗濯物を取り出し、3回目の洗濯をする。まだ洗濯物が残っているのであと1回回さなくてはいけないようだ。
洗濯物の入ったカゴを抱えて庭に出ると、さっき干したばかりの洗濯物が風に揺れている。洗い終わったタオルのしわを取りながら次々と干していく。私は一体何をしているのだろうか。これではまるで洗濯おばさんだ。
私は1日中洗濯と炊事と掃除に追われている。これも我が家がTVの取材が定期的に入るような子沢山の大家族だからに他ならない。
毎日毎日同じ事の繰り返しでうんざりだ。まだ保育園に行かないチビ達はそこらを走り回って遊ぶ。危なそうな時は大声で注意しながら次々と家事をこなす。
一体いつまでこんな日が続くのだろうか。自分が選んだ道とはいえ、隣の芝生が青く感じて仕方がない。だけど、一番上の長男は来春に我が家を出る。こうして一人一人我が家を巣立っていくのだ。やがて、今走り回っているチビ達も巣立つ時が来る。その後は洗濯機も2日に1回しか回さなくなる日も来るはずだ。
その時、私は何を思うのだろう。
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今週のお題は「人生は洗濯の連続」です。
人生は選択……じゃない洗濯の連続なのですね。
どんな話にしましょうか。
先日、久しぶりに大家族の番組を見ました。
石田さんチです。
全部は見ていなくて、30分ほどを見ただけなんですけど。
私は大家族ものでは、石田さんチは比較的好きで定期的に放送されている時はよく見ていました。
今回久しぶりに見たら、お父ちゃんとお母ちゃんはなにやら危ない雰囲気。それに二人とも年齢を重ねられたなあって。
まあ、子供達も大きくなっているから仕方のない事なんですけど。
まだ子供達が小さい頃、お母ちゃんは家の事や育児に奮闘していたのを思い出して、複雑な気持ちになりました。
そういう事を不意に思いついて、今回のショートショートとなりました。
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪