【毎週ショートショートnote】からくり人形は地球を救う

　戦国の世のある町に心優しい大名がいました。

　ある晩、大名は夢を見ます。夢で神様が「からくり人形をたくさん作るが良い。からくりはこの町を救う」と告げました。

　翌朝から大名と家臣総出でからくり人形を作り始め、全部で百体のからくり人形ができました。

　できあがった翌日、敵が攻めて来ると報が入りました。大名は、家臣にからくり人形を町の入口に並べる様に命じます。

　ずらりと並べられたからくり人形。これからいったい何が始まるというのでしょう。

　敵が町の入口にやって来たその時です。からくり人形が一斉に踊ったり楽器を奏でたりし始めました。そんなからくり人形に敵も戦意を喪失しています。

　そこへ大名がたった一人で敵の前へ歩み出ました。

　「もう戦など止めようではないか。皆で楽しく暮らした方がいいとは思わぬか？」

　敵の大名もたった一人で大名の前へ歩み出て、兜を脱いで言いました。

　「これは見事なからくりじゃ。これぞ戦国時代の自動操縦じゃのう。余も戦は止めようと思うぞ。」

　二人の大名は笑顔で握手を交わし、戦は始まる事無く終わりを迎えました。

　その後は二人の大名とからくり人形のおかげで国中の戦も終わり、ずっと平和な世の中が続いていきましたとさ。めでたしめでたし。

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今週のお題は戦国時代の自動操縦です。

せ、戦国時代の自動操縦ぅ？？？
むむー、今回も難しや難しや。

ロボットにしようかと思いながら、からくり人形って所に落ち着きました。
昔の時代劇って、からくり人形がたまに出てきていましたね。
おかっぱでお茶を運んで来るみたいなお人形とか。

そんなお人形と心優しい大名が戦を止めた昔話風のお話にしました。
現在、あちこちで起こっている戦争もお人形たちが止めてくれたらいいのに、なんて思います。

今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪

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#戦国時代の自動操縦