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Global Business Trend vol.4 |在宅勤務が「普通」になったら、オフィスビルは無くなってしまうのか

在宅勤務も慣れるものだな〜と思っていたところ、Twitterがリモートワークを永久継続するというニュースを見た。外出制限の解除がされても、希望するTwitter社員はこのままリモートワークを続けることができる。この流れで大企業が次々とリモートワークを採用したら、どのような変化が起こるのだろう?

絶景スポットもレストランも無くなる?

リモートワークが定着すれば、大都市に大きな変革が求められるかもしれない、とNew York Timesは考察。例えば、ニューヨーク・マンハッタンには現在、大手金融会社が10万平方メートル(東京ドーム2個分)ほどの土地を借りていて、新型コロナ流行前は2万人以上がそこへ通勤していた。現在は全社員およそ18万人がリモートワークを導入することに成功し、幹部はオフィススペースを借りる意義を再検討している。投資家のウォーレン・バフェットも、今後は多くの企業が積極的にリモートワークを取り入れると予測。「密」が懸念される中、都市部だけでなくニューヨーク郊外や、近隣の州の社員をオフィスビルに出社させるのは、過去の働き方になるのではないかと言われている。そうなると、オフィスビルの存在意義も問われるし、大都市の絶景スポットも、全く違う物になってしまうかもしれない・・・!

オフィスビルの収益や、不動産市場はもちろん、交通機関やレストランなども、人が集まることで成り立っている。ニューヨークのチャイナタウンは、普段は観光客やオフィスワーカーによるランチ利用でごった返しているが、現在は閑散としており、家賃を払えなくなっているビジネスが多くある。完全なリモートワークではなく週に何回かはオフィスに行く形式になっても、人が減ってしまうのは事実。東京でもお弁当のテークアウトが余っているのを見ると、やはり在宅勤務だと家にある物でランチをすましたり、コンビニで適当な物を買って食べてしまう傾向にあるのではないかと思ってしまう。外出ができるようになった頃、レストランビジネスは存続できているのか、閉店を余儀なくされ、無くなっているのか・・・

コミュニケーション不足はどう解消すれば?

リモートワークが定着することによって、チームでの円滑なコミュニケーションが失われることを懸念する人も多い。確かに対面でのコミュニケーションに勝るものはないが、コミュニケーション不足を解消するために数多くのスタートアップがツールを開発中。毎日チームと繋がる時間を確保するstandups、大人数が同タイミングでスクリーン共有ができるcoscreen、ビデオ会議をしながらファイルを編集できるremote HQなど、この業界はかなり賑わっているので、そのうち自分のチームに合った、日々のコミュニケーションが取りやすいツールが見つかるのではないかと思う。また、チームが効率的に仕事をしているか気になる人は、社員をモニタリングできるツールを使用することもできる。Hubstaffは、自分のチームメンバーがどのようなサイトを閲覧していて、勤務時間にどこに行って何をしたか、各タスクに何時間費やしたか計算し、1日の作業効率の分析レポートを作成してくれる。New York Timesの社員が実際にこのツールを使って上司にモニタリングをされた体験記を綴っているが、ここまでの監視カルチャーは避けたいところ・・・笑

都会はどう変わるのか

東京タワーのある港区、スクランブル交差点を誇る渋谷区が地元なので、私は本当に都会が大好きだし、ビルを見ると落ち着いてしまう。なので、個人的には都会の絶景は存続させたい。しかし、コロナ流行でのリモートワークの経験は未来に生かされるべきだと思うので、これからも問われるであろう「都市のあり方」を追い続けたいと思う。


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