地方創生に地元女性が普通に関わるための見えない壁(勝手にカミングアウト)
こんにちは、白澤美幸と申します。私は地域の課題をITで解決するシビックテックという活動をしています。Code for NAGAREYAMAの代表をしていて、千葉ではCivic Tech Zen Chibaというアライアンスの代表をしていて千葉県のDX推進に関わるアドバイザリー会議にも出席させてもらっています。
というのが、「白澤美幸」の定型文なのですが、実は地元で家業の手伝いもしています。会社の役員にもなっていて商工会議所にも所属しているのですが、最近まで積極的に地元の商工事業者との関わりを持っていませんでした。
女性は結婚すると当たり前に姓が変わる
私が結婚をした当時はごく当たり前に男性の姓を選択していましたし、戸籍に旧姓を残す手続き自体もなかったので戸籍上の苗字は「羽場」になりました。
当然、法務局に届け出る役員名簿や保険なども戸籍の名前が明記されています。
それでも、働く時は旧姓を使っていました。そもそもそれを変えることの方が不自然だったので「白澤美幸」をずっと使っています。
これを書くとまた女性は意識が高すぎるとか思われるかもだけど、きっと誰でも急に自分の名前を自分の意志とは関係なく変えられたら違和感があるはず。
一から名前の周知をして、人間関係をまた作らないといけないような気分になりました。なので、商工会議所の名刺は当然戸籍上の名刺で、この名刺を配ることに積極的になれない自分もいたりしました。
籍を抜けたから「他人」でもいつまでも「子ども」
古い地域では「籍を抜けたら他人。家のことに口出しをするな。」というところが多いと思います。家を継ぐ上で優越をつけるのに男女差はわかりやすい差だから。
その反対に、親世代からしてみると「いつまでも子ども。家族だからなんでも言える。」そんな一族の縛りのような関係が続く。
地元にいて旧姓のままだと「でもどり」と半人前に扱われたり、旧姓だとわかると「ご主人は?寛容ね。」と言われます。(実際我が家はとても変わった家で、男女の役割とは全く違う個性を持っているのでうまく凸凹を夫婦で補い合っている感じではあります。)
どれもこれも、令和の世の出来事。
私の住んでいるところは都心からわりと近い地域ですが、距離感は関係なく都心でも地元で生きている人たちにはあるある話じゃないかなと思います。
「他人」でも「旧姓」でも地元できちんとやっていこうと思った
そんな上の状況が何か変わったという訳ではないのですが、最近「羽場」と旧姓の「白澤美幸」とをフル活用して、地元できちんとやっていこうと思うようになりました。
きっかけは、春に行った岩手県紫波町のオガールへの視察でした。
何もなかった地域に地元出身の岡崎さんという方がプロジェクトを組んで、地元の人が集まる仕組みを作り、県内外からも人が流れ、お金を落とす仕組みを作る、一発の打ち上げ花火や見せかけの興行ではなく10年継続し拡大し続けているオガールは魅力的に見えました。地元できちんとやっていこうと軽く思った訳です。
簡単にできない理由は知れば知るほどわかるのですが、詳しくは木下さんのブログを読み解くとわかりやすいのでこちらから
定点で興すまちおこし
すごいな、自分の地元だったらどんなことできるのかな。と簡単に思っても何もできない自分がいました。
地元から少し距離を置きたい自分は、地元の市民、商工事業者など経済を動かしていて「羽場」として接しないといけない人たちと距離を置いていたから当然といえば当然でした。
また、地元で=定点で何かをすることを避けていた私はデジタルという場に引っ張られない分野を選んでいたことにも気がつきました。
今更ですが、事業者、市民、行政・・・いろんな役割が重なり合っての地域。定点できちんとやっていくには地元の事業者とも関係を築いていくことが必要だなと腹落ちした感じです。
インプット=投資が必須
そうやってまず一歩を踏み出そうとした訳ですが、またまた当たり前の話、アウトプットするにはインプットが必要だということに気が付きます。原材料を買わなければ製品ができないのと同じで、インプット=投資をしなくてはいけないわけで、自分にどれだけの投資財があるかを考え直してみました。
地方創生に女性が、いや私が関わりだすのに課題になる原資。洗い出しをして自分で腹を括ることにしました。
見えない壁=原資
一つは、知識を得るためのお金。研修や視察、人と会うことにもお金を使おうと思いました。
二つ目は、時間。子どもがある程度大きくなってきたこともあり遠方にもきちんと足を運ぶ時間を資することにしました。
そして三つ目は、名前。
ずっと逃れようとしていた「羽場」と「白澤美幸」この二面性。
自分の原資が何かを考えていたら、見えない壁が見えてきました。壁だけどそれを反対に自分の原資だと思うことにしてみました!
今の私のアクションは、一つの日記を書いただけです。これからが本番で、真面目に向き合っていかないといけない。
なので、途中経過を今後もnoteに日記として書いていこうと思います。
それではみなさん、良い1日を!!
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