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美容業界のSDGs投資になるか?Agri-Beauty(アグリ・ビューティー)という考え方<#2018.04.11 業界向けコラム掲載記事>

美容×農業×環境

『革新的ビューティー論』最大のテーマである美容と環境との関わり。
近年叫ばれるSDGsにおいて注目すべき新しい考え方として、今回は『Agri-Beauty』(アグリ・ビューティー)について考えていきます。

Agri-Beautyは日本語ではうまく表現できないワードですが、Agri-やAgro-は”農業の”という意味で、農業にいかに密接し還元していくかも視野に入れようという取り組みでもあり、SDGsやESG投資関連事項にも入ってくる内容ではないです。
代表的なAgri-Beautyには、ナチュラル&オーガニック農業によって栽培された植物原料を採用している製品や、それにまつわる美容を施すことがあると思いますが、もはやそれだけでは”古い”でしょう。

毎年LAで開催されるアメリカ最大のナチュラルビューティーEXPOでは、このAgri-Beautyにも注目されていました(開催当時)。
Moon Valley Organics、Seed Phytonutrients、Bodyceuticalsなどのナチュラル&オーガニックコスメでは、オーガニック農法により採取した植物原料などをふんだんに使い、”Face-to-Face”ならぬ”Farm-to-Face”(ファーム・トゥ・フェイス:農場(Farm)と人とをつなぎ、さらにFaceもスキンケアや美容にかけている)という革新的取り組みが紹介されていました。

・Plant-Based(プラント・ベースト)のみならず、原料調達にまで配慮するこそ企業的責任であり、そのトータルがビューティーインダストリーであること
・様々な農業従事者や薬草、養蜂の専門家と協力して、自社でオーガニック原料を生産すること
・原料生産する農家を支援し、自社独自の製法や原料を守ること

ナチュラル&オーガニック原料を採用した製品開発をしていくのみならず、その産業を守り維持していくこと、またそれをPRしていくという新しいSDGs-PRになるのではないでしょうか。

国内の化粧品業界では、SDGs/ ESG投資状況はかなり遅れています。そんな中ごく最近、国内でも新しい取り組みが見られるようになりました。
今後のSDGs課題の一つとして、業界発展に寄与する、こういった化粧品業界のSDGs・SDGs投資が必要ではないでしょうか。

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