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ジュヴナイル

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#長編小説

足下の花

足下の花

 ぬるい夢から覚めた。

 いつから目を開いていたのか、ふと気付くと私は厚い遮光カーテンの隙間から強い日差しが漏れているのを見詰めていた。
 目覚めから少し遅れて、目覚まし時計の甲高い音が鳴り響く。
 煩い。
 頭の上まで布団を被り、何度も寝返りを打ちながら私はベッドの中で身悶えした。鈍い圧力。鉛の塊りに静かに押し潰されるような痛みを下腹の奥に感じる。
 生理の朝はだるい。
 目覚まし時計を止めな

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