緊急避妊薬の話題に触れて思うこと。

アフターピルを薬局で買えるようにするための要望が国に提出されたとのニュースを見ました。"メリットもデメリットもあるよね"という意見が目立つ気がします。※目立つだけで、多いわけではないかもしれません。

デメリットとして"アフターピルがあるが故に避妊せずにセックスする人が増えるのでは""アフターピルがあるが故の性暴力が増えるのでは"という主張があり、これに反論したいと思います。間違っている箇所、何か違う気がする箇所等があればコメント頂ければと思います。

わたしの主張は以下2つです。

①ほんとに"アフターピルがある→避妊しなくて良い"てなる？？

アフターピルって、一概には言えないみたいですが、15,000-20,000円くらいするみたいですね。コンドームを買うためのお金も出さない人が、アフターピルを買って避妊しようと思うのでしょうか。。

お互いに同意の上なら良いのかもしれませんが、何にしてもアフターピルでは性病は防げません。常識的な人であれば、手段として選びやすいコンドームをまず第一に選択し、場合によってはさらに念のためアフターピルを服用するのではと思います。コンドームを付けない人=避妊や性病予防に対して知識がないor責任を負う気がない人ではないかと思いますので、そもそもアフターピルを購入する層と被るとは想定しにくいのではないでしょうか。従って、現時点で避妊している人は引続き避妊するし、しない人は引続きしないのではと思います。

アフターピルや避妊については費用面も含めて知識不足の人が減っていくよう、教育内容の見直しは続けてほしいですね。

②ほんとに"アフターピルがあるから性暴力が増える"？

これは確かに、分からんでもないなというのが感想です。ただ、受け入れがたい主張と感じています。

性暴力や性犯罪って、なんだか悪い意味で特別扱いを受けているのではと思います。万引きに置き換えて考えたら、ものすごくシンプルな話なのにな、と思ってしまいます。例え話を続けますが、"万引きは違法"という概念が浸透している社会では、防犯カメラが無くても、店の外に商品が放置されていても、それを取って持ち去ってしまえば、誰もが"違法行為だ！"と認識することができます。では、性暴力はどうでしょうか。"性暴力は違法(かつ、非人道的)"という概念が浸透している社会では、アフターピルがあっても無くても、同意なく避妊しない性行為は違法ですし非人道的です。アフターピルがあることはなんの抑止力にもならないはずなのです。

と、ここまでは理想論を書きましたが、実際のところは、性暴力を犯してしまう人は、抑止力があろうがなかろうが起こしてしまう価値観だという話だと思います。現時点で抑止力になってないものに、変に抑止力としての側面を押し付けるのも変な話だなという感じです。

個人的には、女性の身体を持つ人が自分の身体を自分の意思でコントロールすることのどこに問題があるのか、と思っています。これを機に、アフターピルの購入ハードルが下がり、処方箋なしで購入できるようになることを望みます。