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久しぶりの恋愛小説「四月になれば彼女は」



久しぶりの恋愛小説

藤井風さんが
映画の主題歌を手掛けたということで
久しぶりに恋愛小説を手に取った。
川村元気さん作「四月になれば彼女は」


きっかけは「藤井風」さん。

映画のトレーラーで少しだけ流れた
風さんの新曲「満ちてゆく」
小説を読んで何て
合っているのだと思った。

切なさ、はかなさを詰め込んだ小説


多忙なこともあり
最初の章を読んだまま
進んでなかった。

が、一日で読み上げた。

幾つかの章に分かれて
現在と未来がいったり来たりする。

新海 誠さんによる小説評が素晴らしい。

小説の帯に書かれた
あの新海 誠氏の解説は
以下の通リ。

音もなく空気が抜けるように
気ずけば「恋」が人生から消えている。
そんな時僕らはどうすべきか?
夢中でページをめくった。とある。

本当にそうだった。
ページをめくりたくなる。
次はどうなる?
えっ⁈この展開になるの?

行きつ戻りつのストーリーは
混乱することなく次々に
読みたくなる。

人生の中で「恋」はいかなる位置にあるのだろう。 

私たちのような年齢になると
(還暦前後のようだ) 

「女性は段々枯れてくるものよ」と
とある女性が
お話されたことがある。

確かに、その通リかもしれない。

この本は忘れていた
「恋」の感覚を
思い起こさせてくれる。

生命と対峙するのが恋なのか?

映画公開前なので
ストーリーは敢えてここに書かない。


光を浴びて

人は「生命」に対峙したとき
自分の過去を
さかのぼるものなのだろうか?

失った恋を含め
成就せずに終わった恋が
蘇ってくるものなのだろうか。

「永遠」という約束のないものが「恋」

小説の中には海外の情景が
効果的に描写されている。

主人公の精神科医・藤代の元に
かつての恋人ハルから
9年ぶりに手紙が届くところから
物語は始まっていく。

「旅する」ことはある意味、
自身の人生を
なぞるものなのかもしれない。


未だ見ぬ光景に遭遇したい。
それは「恋」と
同じなのかもしれない。

恋愛しなくても生きていける世の中で

いまどきの恋愛事情は
良く分からないのだが
恋愛するのは
なかなかに難しいらしい。

時々、年下の女子から
恋愛観を聞くことがある。

私にはとうに
過ぎ去った感覚があるので(笑)
現実的なアドバイスは出来ない..

「恋」したい人には是非見て貰いたい映画


映画公開は3月22日。
3月中には観に行きたい。

原作である小説が
映画で、どんな描写がされているか
とても楽しみである。

恋したい人、恋している人には
ひょっとしたら
「恋」を信じたくなるかもしれない。


恋は儚く散る桜にも似て…


恋愛は
最初の情熱が続くのは 
3年という説もある。

恋がマンネリ化してしまうのは
そう珍しいことではないと思う。

小説を読むと
気が付くことが多々ある。
言葉の数々にはっとさせられる。

ストーリーや文章で書かれた言葉から
連想するイメージに
自身が共感していくといった感じ
なのかもしれない。

ともあれ
久しぶりの恋愛小説は
切なさがあふれだす感覚を味わえた。

枯れた(笑)心に雨が降ったような
そんな気分である。