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私はいない


その瞬間
『世界が終わるの⁈』
って感じた。


体験したことのない揺れと
地響き。


『もう大丈夫。もう来ない』
そう思った瞬間に何度も裏切られ
小さい揺れが繰り返された。


人生初の恐怖を味わった。


いつ発動するかわからない
自然の脅威を体験し、
幻想という眠りから醒めた。


この肉体だっていつか終わる。


カタチあるものはいつか壊れる。
そのことを細胞レベルで
嫌というほど味わった。


だからなのか、
私の意識は自然と普遍的なものに
向かった。


壊れないもの、確かなもの、
終わりのないものを知りたかった。


そして出会った。


『私はいない。起きることが起きるだけ。』
そんな突拍子もないメッセージに
希望を感じた。



とらえどころのない生きづらさがある
『私』がいると思っているけれど
それは幻想かもしれない。

そう直感した。

物心ついた頃から自意識過剰で
他者との境界線がすごく強かった。


すぐに誰とでも仲良くできる人が
羨ましくもあったが
子供っぽくもみえた。


何で生まれたんだろう。
何でこの家庭なんだろう。
何でこんな容姿なんだろう。

全てが嫌だった。
思い返せば
「わたしというイメージ」
に支配されていた。


「私は卑しい存在」
というイメージが
まとわりついて離れなかった。

私がいないなら
いるという感覚がなくなった時
どんな世界がみえるんだろう。


それが
宇宙神社への始まり。


神社のカガミは
『ガ我』を払えば
『カミ神』になることを
教えてくれる。


自分を見つめているうちに


『・・・・・・あ!』


不思議な感覚になった。



続く


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